ユーモアは 僕と私の 生きる糧『【日めくり】西原理恵子×小林凜 学校川柳 ボクとワタシの、毎日をおかしむ発想』

【日めくり】西原理恵子×小林凜 学校川柳――ボクとワタシの、毎日をおかしむ発想([実用品])

  • 著者:西原 理恵子,小林 凜
  • 出版社:教育開発研究所
  • 発売日:2016/10/31

 

ーー31句の学校川柳を、日めくりに。

学校で起こる、日々の何気ない出来事。
当たり前の日常が、実はとても尊いものだったと気づかせてくれるのが「学校川柳」だ。
学生俳人の小林凜さんの繊細でユーモアあふれる川柳を、人気作品『毎日かあさん』の漫画家、西原理恵子さんの絵と書が引き立てる。私は、玄関に飾って、出発前に1句読む。1日を、笑顔でスタートできるからだ。

一つの川柳が、私の高校時代の記憶を呼び覚ました。

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記号なの?数字なの?
大量の情報がなだれ込んできて、頭の中をかき回す。

高校1年の私は、数学の授業が大嫌いだった。

小学生から勉強で悩んだことはなかった。なのに、先生が当然のように話す解き方を理解することがどんどんできなくなって、ショックを受けた。1日たった1コマの授業のせいで、私は学校生活に消極的になっていった。

ああ、この時間だけ、教室から消えてしまえればいいのに……。

「数学の 時間は 透明 人間に」

本書の川柳を担当した、学生俳人の小林凜さんの一句。クスリと笑えてくるこの川柳が、私の高校時代の記憶を呼び覚ましたのだった。

ぼくは算数・数学が苦手でどうにもやる気が出ない。授業中、存在感を消すことができる透明人間になれたらいいのにな……。でも、いつか苦手を告白して、脱・透明人間!

苦しさや悩みを、俳句という形で「ユーモア」に昇華する。小林凜さんみたいな考え方ができれば、私も前向きに数学に取り組めただろう。

こどもとおとなの間で「たゆたう」私たち

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5歳から俳句を始め、多感でユーモアあふれる作品を世に送り出してきた小林さんだが、明るく楽しい学生生活を送ってきたわけではなかった。むしろ、その逆。彼は、小学校時代に壮絶ないじめに遭っていたのだ。

944グラムの超未熟児として生まれ、体が弱かった小林さんは、クラスで無慈悲な言葉を浴びせられ、なぐる・けるの暴力を受けることもあったという。絶望の中、心の支えになったのが「俳句」だった。

今、日本の若者(15歳〜24歳)の自殺者は、先進国の中でワーストクラスだという。

どうして、死を選ぶほど、苦しまなければならなかったのだろう。
学生たちも、同世代の子どもたちの死にショックを受け、心を傷めているはずだ。

ふと思う。
「学校に通っていた頃の私にとって、世界は、あまりにも狭かったな」と。

学校の外の世界は、こんなにも面白く、果てしなく広がっているのに。

……どうして学校だけがトクベツなのだろうか。

そして、気がつくのだ。
学校をトクベツな空間に仕立て上げている、私たち大人の責任を。

大人は、子どもたちに何をしてあげられるのか

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本書で「絵と書」を担当したのは、漫画家の西原理恵子さん。
代表作『毎日かあさん』では、一男一女の母として奮闘する実体験を描いている。

同書で西原さんは語る。

学校は子どもの命をかけてまで行くべきところではない、という認識は多くの親御さんに持っていただきたい

ここで頑張れと言われれば、子どもたちはひたむきに頑張る。

そんな彼らに、外の世界を知っている私たちが、伝えられること。

小林凜さんも、学校川柳を通して、同世代の学生たちに訴えている

「学校は あまたの 選択肢の一つ」

 日々を「おかしもう」

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川柳のはじまりは、江戸時代。
5・7・5の17音で、自分の思いを自由に表現する。

小林凜さんは、「日々をおかしむ」ことの大切さを訴える。

ぼくは、学校自体を否定しているわけではないんです。むしろ、学校でしか味わえない日々の尊さを知っています。だからこそ、当たり前の日常を壊さずに、毎日を「おかしむ」ようにと願いを込めました。

 

自分が見たもの、感じたこと、考えたことを素直に17音にしてみる。言葉にしてみると、ちょっとだけ自分を客観的に捉えられた気がしてくる。真面目に悩んでいることも、クスッと笑えるネタに変わるかもしれない。

「朝だけど ねむいな 学校いきたくない」
「今日だけは 苦手な数学 やってみよう」

そうそう、それでいいんです。
ほら、ちょっとだけ、世界が明るくになった気がしませんか。

では、ここで一句。
「ユーモアは 僕と私の 生きる糧」
あなたの思いを、川柳に。あなたの世界を、もっとユーモアに。

こんな人におすすめ

  • 1日を笑顔でスタートしたい人
  • 「最近、学校がつまらない」「もっと学校生活を楽しみたい」と思っている人
  • 自分の感じたものや考えたことを伝えることが好きな人

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【日めくり】西原理恵子×小林凜 学校川柳――ボクとワタシの、毎日をおかしむ発想([実用品])

    • 著者:西原 理恵子,小林 凜
    • 出版社:教育開発研究所
    • 発売日:2016/10/31

モデルプロフィール

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      • 名前:鮫島啓 
      • 生年月日:1991/1/24
      •  出身地:東京都
      •  職業:臨床心理士 
      • 受賞歴:ABC cooking 読書モデルニコモ3期生
      •  趣味・一言:ピアノ、読書
      •  最近の悩み:自律神経が乱れがち
      •  Twitter: @my_samelody
      •  Instagram: k_samelody

(カメラマン・湯川うらら)

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Myコーデ

WRITERこの記事を書いた人

湯川 うらら

麗らかな春の日に生まれました。ひよっ子インタビュアー。中高大と放送部で全国準優勝経験あり。戦争体験の聴き取りや頑張る人たちの取材をしています。色々な人の話を聞いて、人生を豊かにしたい、誰かを幸せにしたい。 生粋の猫カフェユーザーで、SNSはネコ写真でいっぱい。一年中もふもふしていたい。