就活アイドルと学ぶES向上会。通るだけじゃなく”受かるES”を。「トータルイメージ」が選考の鍵!

③学生時代に頑張ったこと(200字程度)

有吉:こちらも定番の質問ですね。二人とも書いてみてどうでしたか?

なな:文字数が限られているので、どこを具体的に書けばいいのか分からなかったです。意味のないところを具体的に書いてもダメなんだなって思いました。

なみき:学生時代って、どこを指すのかなって疑問がありました。その区切りとかも、どこから書こうって思っちゃいました。

有吉:この質問は大学時代を書くのが無難ですね。高校で部活やってましたって書いても「大学では何をやっていたの?」って100%聞かれますし。
ただ、小中高のエピソードの方が自分らしかったらそちらを採用するのもアリです。

なみき:質問があります。学生時代に頑張ったことと、最初の自己PRは繋げるべきですか?それとも、違った面を書いたほうがいいのでしょうか?

有吉:これは正解がないのですが、私は自己PRと学生時代頑張ったことをリンクさせる書き方をオススメします。自分のトータルイメージをブレずに伝えられるチャンスです。矛盾しなければ、何を書いてもいいと思いますよ。

なみき:私が思ったのは、自己PRを見せた後に、学生時代で頑張ったことでは「こっちの私もあるよ!」って言いたくなっちゃったんですよ。

有吉:なるほど。なみきさんは、最初の自己PRの書き方を見ても、色んな私を見せたいって思考があると思うんですね。「まだまだ私はこんな一面もあるんだ」とか。そういった多様性をアピールしていきたい思考があるならば、全然良いと思います。
一つだけ気をつけなきゃいけないことは、じゃあなみきさんって一体なんなの?って質問されたときに、核となる自分のトータルイメージを持っていればいいと思うんですよ。

10

それでは、実際にESを見ていきましょう。

なみき作 学生時代に頑張ったこと
学生時代に最も頑張ったことは自分の好きな歌に専念したことです。私は中学生頃から歌に興味を持ち、大学では念願のボーカルを務めることになりました。しかし、自分の周りには経験者がほとんどでした。そこから人と比べられて負けるのが嫌で私はとにかく時間がある時にカラオケに通い練習し、慣れてきたら腹筋、背筋を毎日お風呂上がりに10回ずつしてお腹を鍛えました。続けた結果、自分主役の舞台を成し遂げることができました。(200)

有吉:本気で歌に取り組んできた熱が伝わってきます。負けず嫌いで努力の子という印象です。
こちら、早速ES向上案をみてみましょう。

ES向上案)
歌です。中学生の頃に○○がきっかけで歌に興味を持ち、大学では念願のボーカルを務めることになりました。しかし、周りはほとんどが経験者。「その程度じゃライブ出れないよ?」と言われ、とても悔しかったです。とにかく時間があればカラオケに通い、練習。慣れてきたら腹筋、背筋を毎日お風呂上がりに10回ずつしてお腹を鍛えました。特訓の結果、自分主役の舞台を成功できたのです。ポジティブの力を確信した瞬間でした。(198字)

ポイント:
①冒頭で「歌です」と言い切る。こういう書き方は怖いと感じる就活生が多いので、目を引きます。
②きっかけを示し、自分がどんな少女だったかを伝えています。
③「その程度じゃライブ出れないよ?」とドラマ感を演出。ここ、ベックのぱくりです。
④カラオケ、筋トレと詳しく書く。(元々できてましたね!)
⑤最後に「ポジティブの力」と、自分が大切にしている想いを書く。

有吉:まず、冒頭の「学生時代に最も頑張ったことは」と繰り返すと文字がもったいないのでカット。ES向上案を見てどんな印象を受けましたか?

なみき:情景が浮かぶようで、読んでいて分かりやすかったです。私の書いたものだと、情景を伝えきれないところもあったので。

12

有吉:ちなみに〇〇のところ。歌のきっかけはなんですか?

なみき:宝塚です。出身も宝塚なんです。

有吉:そうなんですね!
テレビ志望だからって番組をきっかけにするより、自分の源流が宝塚にあるのだったら、そちらを書くべきですね。

有吉:続いてはななさんのESを。

なな作 学生時代に頑張ったこと
私は大学一年の四月より一年半、アパレルショップにて販売員のアルバイトをしていました。その店舗は当時連日予算未達成であったため私は月間予算達成率の向上を目標に働いておりました。そこで私が一番重要視していたのは「お客様の心を掴む」ことです。商品情報を一方的に伝えるだけでなく、私的な話をしてお客様との信頼関係を構築することを大切にしていました。結果その接客方法は売上に繋がり、予算達成率の向上に貢献しました。(202字)

有吉:販売員としてのプロ意識を感じます。「お客様の心を掴む」とキーワードも置いてますね。しかし、信頼関係をお客様と結ぶためにどうしたかって話が、一般的な話に終始してしまっている点が惜しいです。ななさんなりの接客方法ってなんだろうって。
こちらも早速、ES向上案から見ていきましょう。

ES向上案)
接客の太陽を目指していたことです。一年半、アパレルショップの販売員をしていました。勤務中、私が一番心掛けていたことは「売らない接客」です。商品情報だけを伝える接客は、お客様が「買わされる」と警戒的になってしまいます。会話を楽しみ警戒心を解く接客の結果、「北風と太陽」のようにお客様が笑顔で買って頂けることに気づきました。逆説的ですが売らない思いやりの接客で、売上も前より10万円向上したのです。(197字)

ポイント
①最初の一文で惹く
②「売らない接客」という印象に残るキーワード。
③「北風と太陽」を持ち出し、分かりやすく「売らない接客理論」を説明。
④最後に「10万円向上」と具体的に。やはり、営業は数字が全て。

有吉:向上案を見て、いかがでしょうか。

なな:北風と太陽とか、接客の太陽を目指していたとか面白くて、笑顔になります。(笑)読んでいてほっこりするというか。
あとは、「売らない接客」とかの言葉選びも面白いなと。
本当に逆説的で面白いなって感じました。すごいいいなって。

11

有吉:冒頭がやはり大切です。中には、「私が大学に入学してから~」って小説の第一章のように始める人もいますが、その話はちゃんと終わるのかと(笑)。

④100万円の臨時収入が入りました。どう活用しますか?(100)

有吉:これは実際にあった、2016年にとある出版社の面接での質問です。この質問の意図は、どういう考えの持ち主かを掴むため。金の使い方が一番性格が出るからです。
先にフィードバックをすると、どちらもよく書かれています。こちらに関してはガッツリフィードバックはせず、面接でどう聞かれるのかに絞って解説していきます。

なみき作 100万の活用法
私だったら半分は趣味の旅行に使い、もう半分は貯金すると思います。私は将来、自分の家庭を持ち家族が欲しいと思っているので、そのためにも貯金をして将来の自分に使おうと思いました。(87)

なみき:こんなのでいいのかな?って思いながら書いていました。何を狙ってる質問なんだろうって終始疑問で。
志望先の会社のために株を買いますって言ったほうがいいのかなって疑心暗鬼になりました(笑)。

13

有吉:いえいえ。ここは正直に書いて下さい。お金をどう使うかは一番性格がでるので。この質問にどういう印象を受けましたか?

なみき:何を見ているんだろうって。企業のために使った方がいいのかなって最初思ってたのですが、最後には「ああ、もういいや」って正直に書いてしまいました(笑)

有吉:それでいいと思います(笑)

-予想される質問-
・なぜ、半分で分けるのですか?
・結婚願望があるのですか?

有吉:続いて、ななさんのESを見ましょう。

なな作 100万円の活用法
私は全て実家のある福岡への飛行機代に使います。私は大学入学までの十八年間祖父母と共に暮らしてきたのですが、現在祖父は癌の末期であり余命わずかです。残りの限られた時間で出来るだけ長く祖父と過ごしたいです。(101字)

有吉:この質問の印象は?

なな:今回、ESの監修がコンサル出身の方って聞いたので、どうやりくりするのか、どう増やしていくのか書いたほうがいいのかな~と、勘ぐりました。
でも、私はそこまで考えられませんでした。
代わりに、お金を使うことって自分が大切にしているものだったり、伝えるところだなって思ったので、こういう感じに書きました。
100万もあったら毎日帰れるかなって思って。

14

有吉:本音が書かれてて、とてもいいんじゃないかなって思います。医療業界を目指すきっかけと関係があるのかなって考えたりもしました。ESに書かれていることは全て面接で聞かれる可能性があるので、書いたあとはどう聞かれても答えられるようにした方がいいと思います。
面接はESに沿っていくタイプと、ざっくりと会話していくタイプがあるとすれば圧倒的に前者の方が多いので、しっかり練りたいところです。

-予想される質問-
・100万円すべて飛行機代ですか?
・もっと娯楽に使ったりはしないのですか?
・お祖父様と思い出に残っている話はありますか?
・もしかして、医療業界を目指すきっかけと関係しているのでしょうか?

ES講座を受けてみて

なな:もっと感情を入れていいんだなって思いました。今までは論理的で分かりやすい文章を心がけてましたが、人の心に訴えることも大事なんだなって気が付きました。

有吉:今回の講座から学んだところってありましたか?

なな目を惹く言葉を使うことですね。「売らない接客」とか、「北風と太陽」みたいな言葉とか。ESを読めば、「あ、この子面白いな」って要素がふんだんに盛り込まれていました。私もES向上案を見ながら笑っちゃってて。

有吉:ESを読むのも人間ですからね。なみきさんはどうでしょう。

なみき:就活のESはきちっと書くのが普通だと思ってたんですけど、もっと思い切って書いた方が面白いですね!

有吉:この講座だから気が付けたポイントってありますか?

なみき:色々企業の都合を考えて書いちゃうと思うんですけど、その前に自分をありのまま出すことが大切なんじゃないかなって思いました。とにかく、今日は勉強になりました。

なな:それはありました!ESに正解も間違いもないんだって思いました。

有吉:「通るESではなく、受かるESを」っていうのが一番大切だと思っています。
いざ就活になると、「締切が~」って言ってESを適当に書いちゃう日もあると思うんです。
でも、基本的にESって会社に見せる最初のスタート地点だと思うので、そこを意識して、受かるためにESを書くのが大切です。とりあえず通ればいいやって書き方はダメです。

誤解がないように捉えて欲しいのですが、私は東大出身ということもありESを出すと割りと通ってしまいます。適当に書く友達も多かったんですけど、そういう人って志望企業に落ちていたり。
それはやっぱり、ESは大学名で通ることはあっても、その後の面接を見て「あ、こいつ適当に書いてるからウチには来たくないんだな」っていう風に思われちゃうからです。しっかり「受かるES」を書いていきましょうというのが、一番大切だと思います。

(カメラマン:村井優一郎)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。