就活アイドル「キチョハナカンシャ」と学ぶ、学術的に正しい面接術

内定が出たら即卒業!?

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本気で内定を目指す、就活アイドル「キチョハナカンシャ」が昨年末に結成されました。

なんと内定したら即卒業!という条件の元、就職活動をしながらアイドル活動もするという日本初の就活アイドルです。

オフィシャルサイトにあるPVを見たら、リクルートスーツでけっこうちゃんと歌って踊っています(笑)

グループ名「キチョハナカンシャ」とは、就活生が説明会の後によく使う「貴重なお話ありがとうございました」の略。

メンバーは全員就職活動中の女子大学生で、就職活動の様子を赤裸々に発信していくことで、就職活動の透明化を目指しています。没個性化、マニュアル化する新卒一括採用に対するアンチテーゼと、その中で葛藤しながらも必死に活動するメンバーの意気込みを意味しています。

そんな新感覚社会派アイドル「キチョハナカンシャ」と本to美女がコラボすることに決まりました!

明日から1週間、キチョハナカンシャの7人のメンバーの皆さんと一緒に、就活に活きる交渉術、働き方を考えさせられる本、そして就活を題材にした小説まで7冊の本をご紹介いたします。

“学術的に”正しい面接術とは

そこで、コラボ記念としまして、僕が実際に就職活動で行っていたものから、当時知っておきたかったことまで、「”学術的に”正しい面接術」を伝授いたします。

学術的に正しい面接術?

と、タイトルを見て疑問に思われた方も多くいるかもしれません。

学術的に正しいとは、学問として専門的に研究されそれでいて正しいと判断されたこと。

僕が就活生だった頃、特にOB訪問でこういうことがありました。

「私はこうして内定を貰えた。だからこうすればうまくいくよ」

(それって、あなただけがたまたまうまくいっただけじゃない?)

当時、50人近くOB訪問させていただいて、実のある話をたくさん聞けたのですが、たまにこんな風にあれっと思うことがありました。

そこで学問的として正しいとされている学術的に正しい面接術を少しだけこっそりと紹介したいと思います。

履歴書の重さが、面接官の印象を変える?

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ハーバード大学、エール大学、マサチューセッツ工科大学の研究グループが、「物理的な重さと重要性の結びつき」を調べる実験を行いました。

一つに実験では、通りがかった人を呼びとめ、履歴書を見て求職者に評価を下すよう求めました。履歴書は全員に同じものを見せたが、半分の人には重さ340グラムほどのクリップボードに挟んで渡し、半分の人には重さ2キロあまりのクリップボードに挟んで渡しました。

すると、重いクリップボードのグループの方が求職者の能力を高く評価し、応募動機が真剣だと判断する傾向がありました。求職者の社交性や同僚との協調性に関する評価には、両グループの間では見られませんでした。

つまり、クリップボードの重さは、求職者の能力と真剣さに関する評価にだけ影響を及ぼしたのでした。

また、こんな実験もあります。被験者に本を一冊持たせ、重さを推定させました。全ての被験者に、これは大学の先生が使う本だと説明します。ただし、半分には「重要な本」だと伝え、あとの半分には重要性に関して何も言いませんでした。

すると、重要な本だと教えられたグループは、そうでないグループと比べて、本の重量を重く答えたのでした。

僕たちは知らず知らずのうちに、「物理的な重さの感覚」と「物事の重要性」を結び付けて考えてしまうのです。

もし可能であれば、上質な紙に印刷した履歴書に、重さのあるファイルに挟んで提出しましょう!

なぜ面接官はESと同じ質問をしてくるのか?

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アメリカのブランダイス大学の心理学者ジャネット・ロビンソンは、2人の男が会話している音声をテープにとり、再生音量を少しだけ変えて被験音に聞かせる実験を行いました。再生音量は70デシべルと75デシべル。普通に聞く分にはほとんど違いなどわからないレべル。しかし、結果は驚くべきことに、75デシべルのほうが「論理的で説得力がある」と被験者たちは答えたのでした。

この実験結果から、ただ少し声を大きくするというだけで、人の印象は「論理的で説得力がある」ものに変化してしまうということを証明しています。

面接では、特に緊張してしまい声はいつもより小さくなってしまいがちです。なので、面接では「声を2割増しで出す」と決めて面接に臨みましょう。

そもそもなぜ面接官はESと同じ質問をしてくるのか知っていますか?

それは就活生の「非言語」を見たいからなのです。「何を話すか」ではなく「どう話すか」。就職活動において、非言語は非常に大事な要素を占めています。

ESに書いたことを、どんな表情で、どんな声で、どういうしぐさで話すかによって、その人の本当の姿を見ようとしています。

人は、言語では嘘をつけても、非言語では嘘をつくことができないのです。

だからこそ、声の大きさ一つで「この学生は自信が無さそうだから採用するのはやめよう」なんて思われたらもったいないです。面接では「声を普段の2割増しで出す」を心掛けてみてください。

逆境こそ好機だ!

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最後に僕から就活生へ激励を込めて、ある実験と僕の失敗談を紹介します。

心理学者アダム・オルタ―とダニエル・オッペンハイマーは、プリンストン大学の学部生を対象に全3問の認知反射テストを行いました。

世界最高峰の大学であるMITの学生は、全3問中正解率は平均2.18でした。一方で、プリンストン大学の学部生の正解率は1.9でした。

続いて、字の大きさや書体をわざと読みづらく印刷した問題文で解いてもらいました。例えば、文字を行書体にして30%グレーをかけたものだと、こんな感じになります。

1.バットとボールの値段は合わせて1ドル10セント。バットの値段はボールより1ドル高い。ボールの値段はいくら?(本当はこれより読みにくいです、ブログでうまく表現できなくてごめんなさい)

するとなんと正解率は2.45に上昇し、MITを抜いたのです。

読みやすく、わかりやすい形で問題を提示されたほうが、正解が出やすいと誰もが思うとでしょう。しかし、実際は正反対だったのです。

問題文が読みにくくていらいらする。目を凝らして二回は読まないと単語が拾えない。あまりの読みづらさに、なんでこんな印刷にするのかと腹も立ってくる。つまり問題文を理解する努力が求められるのです。

心理学者アダム・オルタ―はこう言います。

「問題文が読みづらいために、学生たちは言葉をひとつひとつ吟味した。いつも以上の労力を投じて、意味を深く掘り下げ、慎重に考えた。学生たちは余分な苦労を与えられたおかげで、上手に課題をこなすことができたのである。」

つまり、逆境は好機だったのです。絶望的な不利な状況が予想外の恩恵をもたらすことがあるのです。

銀座のオーナーママに激怒されたにも関わらず……

半年前、僕が銀座で水商売をしていた時、高級クラブのオーナーママのSさんという常連のお客さんがいました。

そのSさんが、夜中に何人か連れてアフターで僕の働いていたお店にやってきた時の話。夜中だったということもあり、注意散漫で、あろうことか他のお客さんと間違えて、Sさん達のお会計をしめてしまったのです。

それを知ったSさんは僕に激怒しました。

「あんた、私たちに早く帰れって言いたいの!ふざけんじゃないわよ!」

もちろん謝ったのですが、機嫌を悪くされて途中で帰ってしまわれました。

お店の大事なお客さんを失ったことはもちろんのこと、楽しい時間を僕のミスのせいで奪ってしまったことを謝りたくて、次の日すぐに折り菓子を持って、Sさんの高級クラブまで謝罪しに行きました。

そこで直接再度謝り、やっと許していただけましたが、それでも「僕のお店にはもう来てくれないかなぁ」「仮に来てくれても、きまずいし話しかけてくれもしないかなぁ」と内心びくびくしながら数週間が経ちました。

しかし、ちょうどその事件のことを忘れかかっていた頃に、Sさんが再びお店にやってきました。激怒された日のことをまざまざと思い出し、震えながら接客をしました。

そしてSさんが食事を終え、帰り際に僕にこう言いました。

「この前はわざわざ謝りに来てくれてありがとう。嬉しかったわ」と言いながら、僕にチューをしてくれました。

それからというもの、いつも僕に対してめちゃくちゃ厳しかったSさんは、嘘のように優しくなり、距離が縮まり仲良くなることができたのでした。

何が言いたいかというと、逆境こそ好機なのです。

何かミスをしたり失敗した後の行動一つで、信用がなくなり関係が切れるのか、はたまた逆境が好機に変わり、信用が積み上がるのか。失敗の後のたった一つの行動で決まります。

これから就活生皆さんは、面接がなかなか通らなかったり、自分の弱みばかりに目がいき辛く大変な就職活動になるかもしれません。

そんな時こそ、頑張りどころです!この文章を思い出してみてください。

逆境を逆境のまま終わらせるのか、逆境を好機に変えるかはあなた次第です。絶望的な不利な状況が予想外の恩恵をもたらし、弱みを持っていたからこそ成功することがあるのだから。

本を読めば、こんな実社会でも有効に使える知識を、そしてそれを実際に応用してみることで「生きるための知恵」を身に付けることができます。

就活生の人生をちょっと豊かにする本を、就活アイドル「キチョハナカンシャ」と一緒に、明日から1週間紹介していくのでお楽しみに!

“学術的に”正しい面接術の極意

  1. 履歴書の紙は重たい紙を使い、重さのあるファイルに入れて提出する
  2. 面接では声は2割増しで堂々と話す
  3. 逆境こそ好機。失敗した後の行動で全てが変わる

逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密

  • 著者:マルコム・グラッドウェル
  • 出版日:2014/9/2
  • 出版社:講談社

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WRITERこの記事を書いた人

森井 悠太

「本to美女」副編集長。 1990年生まれ。慶應卒。一浪、一留、一休学と余すことなく学生生活を送る。2016年1月から株式会社SENSATIONにジョイン。 芸能事務所のスカウトマンを経験。渋谷でNo.1スカウトマンになれた経験を書き、第10回出版甲子園で準グランプリを受賞。モラトリアム症候群で、某大手IT企業の内定を入社ギリギリで辞退。結果、ニートとなる。その後、銀座で会員制のバーテンダーを経て、「本to美女」に参画。 キャッチコピーはアクティブなヒキコモリ。生粋のHONZ被害者でもある。