ジョブズを魅了した禅『禅マインドビギナーズ・マインド』

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禅マインド ビギナーズ・マインド

  • 著者:鈴木俊隆
  • 出版社:サンガ
  • 発売日: 2012/6/20

 

「ただ座るべき」これが仏教を理解する唯一の方法。

世界24か国で翻訳され、アメリカに禅をもたらした鈴木俊隆の禅の入門書。70年代に出版され、カウンターカルチャーに多くの影響を与えた本書。あのスティーブ・ジョブズも愛読者のひとりです。アメリカ人をも魅了する禅の神髄とは何なのか?答えはこの本の中にあります。

ただ座るべき

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わたしたちが生きる情報社会では、とても複雑で忙しく、心を休ませる暇がありません。ひとつのことに集中するのがとても困難な仕組みになっています。だからこそ人は座禅をするのです。無理やり周囲の情報から解放され、ただ座り、自分と向き合う時間。それが座禅です。自分の外の部分に目を向けるのではなく、自分の中の部分と向き合っていく。

人はどうしても執着してしまう生き物です。仕事であれ、名誉であれ。
禅はそんな執着を取り除くことを課題とします。思考の痕跡があると、多くの先入観や概念が生まれてしまう。常に精神を穏やかにしてシンプルでなければなりません。

ジョブズを魅了したのもこの部分かもしれません。「シンプル is ベスト」
アップル製品にはこの洗練されたシンプルさという禅の教えが活かされています。
心を研ぎ澄ませ、物事の本質を見抜く力。それが禅なのです。

好きなようにさせる

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突然ですが、わたしは京都のお寺にこもって修行してきたことがあります。朝の5時から規律を守った生活をし、ひたすら座禅をしました。接心(集中的に座禅修行をする)の日には、朝の5時から夜中の12時までひたすら座禅。夕方過ぎには足の感覚がマヒし、歯を食いしばりながら座り続けました。

何時間も座禅していると当然、心に迷いが生じてしまいます。イメージが湧いては消え、湧いては消えていく。呼吸だけに集中していると気づいたら心が穏やかになっていました。心に迷いが生じてもそのままにしておく。それでいいのです。気付いたら心をコントロールできるようになっています。

わたし達が生きる日常では、心を穏やかに保つのは難しい。多くの人が自分の感情を押し殺してしまう。自分の心の迷いを無視するのはよくありません。
一番いいのは、好きなようにさせておくことです。そのままにしておくことです。

あるがままの気持ちで好きなようにさせておくと気づいたら自分自身をコントロールできるようになっています。ストレス社会に生きる現代人に一歩立ち止まって、自分の心と向き合う大切さを禅は教えてくれます。

禅マインド

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人間の目は外界からの情報しか見えません。あなたは自分の目を見ることもできないし、自分自身を目で見ることもできない。目は外界からの客観的な情報しか拾えない。
人は自分自身のことを考える時も、外に自己を投影しているにすぎないのです。

「魚を見るためには、水を見なければならない」
自分自身の心を対象としてはならないのです。人の心の奥深くにある潜在意識には普遍的なものがあります。自分の心も、鳥も自分自身。物事の本質を見抜くには、魚だけでなく水も見なければならない。

話が飛躍しすぎました。要するに、自分の心の奥深くにある無意識に湧いてきたものは
普遍的なものなのです。日本庭園、書道、日本画などは禅の精神をもとに、洗練された心のなかで湧いて出た感情や風景を表現したものです。無のなかで湧いて出た風景を筆で表現していくものが日本画であり、合理主義的な西洋人に衝撃を与えたのも、その部分なのです。日本文化の根底には禅の精神が眠っています。

著者は1959年に渡米し、サンフランシスコ禅センターを設立しました。
アメリカに禅を広めた第一人者です。多くの人が彼から禅の精神を学んでいきました。

あのスティーブ・ジョブズもそのひとりです。
アメリカのシリコンバレーで広がる禅の精神。日本人として禅の根幹的な精神を学んでみてはどうでしょうか?あなたの世界が広がるはず。

今日のポイント

  1. ただ座って心を無にする。ストレス社会の中でも、自分と向かう時間を無理につくる
  2. 自分の感情をコントロールしようとせず、そのままにしておく。感情を好きなようにさせておくと自然とコントロールできるようになる
  3. 無意識のなかで湧いて出た感情が普遍的なもの。自分のことだけに執着しない

禅マインド ビギナーズ・マインド

  • 著者:鈴木俊隆
  • 出版社:サンガ
  • 発売日: 2012/6/20

 

モデルプロフィール

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  • 名前:堀菜保子
  • 生年月日:1994/11/18
  • 出身地:徳島県
  • 職業:東京大学
  • 趣味:スポーツ観戦、ピアノ

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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