社畜生活を垣間見る?『地獄のデザイナーさん』

地獄のデザイナーさん

  • 著者:きりつき
  • 出版社:実業之日本社
  • 発売日:2016/3/18

 

本書はデザイナー会社の新人編集者・鳥ちゃんと、敏腕デザイナー(ただしすぐサボる)・キャノさんが、日々修羅場を乗り越えていく、ほのぼの社畜コメディマンガ。

昨日紹介した『働きマン』は出版社の編集者でしたが、本日はデザイン事務所の編集者。
チラシやポスター、雑誌のページなどのデザインを行う会社の編集者は、デザイナーのサポートや、ライターとして原稿を書く仕事など、さまざまなことを行っていきます。

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デザイン、というとクリエイティブでスマートなイメージがありますが、その実情は一か月会社に缶詰だったり、ひどいときは洗面所がお風呂替わりだったり……(※実際とは異なる場合があります)。いわゆるブラック企業状態。
そんな毎日どたばたの事務所の中身を、本日はちょっとだけ覗いてみましょう。

お願い事は相手をのせる

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クライアントとデザイナーをつなぐのも編集者の仕事の1つ。
得意先の意図を組んで、デザイナーに文字の色を変えてもらったり、修正をしてもらったりと変更のお願いをするのですが、自分が作ったものをそうやすやすと変えてはくれません。
そこで、問題なのはどう伝えるか。

鳥ちゃんのやり方をみていると、「クライアントさんがこの色が好きなので……」「ここだけ変更してもらって……」と、こうしたらよくなる、ということを言っています。
たしかに、改善を入れるのは大事です。しかし、鳥ちゃんのお願い事はだいたい聞いてもらえません。
なぜでしょう?

結論から言えば、相手をうまくのせられていないからだと私は感じました。
誰だって、自分が作ったものにあれこれ言われるのは気持ちのいいものではありません。
私も、「この記事をまるまる差し替えて」と言われたら微妙な顔をします(まぁ言われたらやりますけど…)。

そこで重要なのは、相手に気持ちよく「してあげてもいい」と思わせることです。
仕事なのだからするのは当然!仕方のないこと。そう思っていては相手は動いてくれません。
さりげなく褒めたり、ちょっとした冗談を聞かせたり、と方法は様々ですが、とにかく相手の気分をあげてあげること。そこで、お願いをしてみるといつもよりすんなりと要望が通るかもしれません。

細かいところをきっちり詰める

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「本日のスケジュール」と書いてある資料をみたとき、みなさんならどう思いますか?
「今日はこの予定で行くのか」「時間通りにやらなきゃな」と私なら思います。
しかし、キャノさんは「本日っていつのこと?」「確認ってあるけどなんの確認?」といろいろ難癖をつけながら仕事をさぼろうとします。少しでも穴があればそこにこじつけ、難癖をつけてくるのです。同じ職場にこんな人がいたらちょっと……いえ、かなり嫌ですね。

しかし、資料を見てぱっと頭に入ってこない、というのは問題です。
『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』という本がベストセラーになったように、紙一枚を見ただけで伝わってくる資料というのが望ましいと言われています。

キャノさんに至っては、難癖をつけて鳥ちゃんを困らせようとしたり、仕事をさぼろうとしたりする意図があるのかもしれませんが、私たちの普段の生活では気遣いがうかがわれます。
スケジュール1つにしても、わかりやすさがあるとホスピタリティのある人だと思ってもらえますよ。

こんな悩みを解決!

  1.  仕事の直しをお願いしたい
    →ただ「ここを直して」と言うだけでなく、「どうしたらこの人は動いてくれるだろう」と考えてみましょう。
    相手にとってなにを言われるとやる気がなくなるのか。逆に、何を言えばテンションを上げてくれるか。気分で仕事の出来が左右されるのはいかがなものかと思いますが、その手間1つでいい仕事ができるなら安いものではないですか?
  2. 計画ってどこまで細かく書けばいいの?
    →あなたができる限界まで、が最良だと思います。その資料さえあればだれもがわかるぐらいまでいけば完璧なのではないでしょうか。
    情報が足りないと混乱を生んでしまいますが、情報がありすぎて困るというのはあまりないのでは?

地獄のデザイナーさん

  • 著者:きりつき
  • 出版社:実業之日本社
  • 発売日:2016/3/18

モデルプロフィール

sayaka_profile
  • 名前:金城沙耶香
  • 生年月日:1994/09/03
  • 出身地:沖縄県
  • 職業:産業能率大学
  • 趣味:ダンス、テニス、カラオケ
  • 最近の悩み:食欲が止まらない
  • Twitter:@chayanpvo

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

土田 遥香

物心ついたときから家に少年ジャンプがある環境で育ち、見事オタクになる。一日一冊はマンガを読まないと生きていけない体になってしまった。オススメ本・マンガは「魔王(伊坂幸太郎)」「X(CLAMP)」。好きなことは実家で飼いだした犬とのビデオ通話と全国各地の美味しいもの食べ歩き。インドアもアウトドアも任せてください。