一生懸命働くことのかっこよさは『働きマン』が教えてくれる

働きマン

  • 著者:安野モヨコ
  • 出版社:講談社
  • 発売日:2006/5/19

 

「ワークライフバランス」

近年、この言葉をよく聞くようになりました。
ざっくばらんに言えば仕事と生活の調和をどのようにとっていくか、ということですね。
男性でも、女性でも、働いている人はなにを大事にするのか、ということが重要視される時代になってきたということでしょう。

本日、紹介するのは安野モヨコさんの編集者マンガ『働きマン』。

仕事:生活=9:1ぐらいの主人公の生活に、ワークライフバランスとは……?とちょっと首をひねってしまいました笑。

 男スイッチオン!

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男スイッチ入ります

 これは主人公・松方弘子がバリバリの働きマンになるときのスイッチワードです。

このスイッチが入るとき、松方は女だとか男だとか、そういうことを忘れて通常の3倍の速さで仕事をします(まるで赤いアイツですね)。その間、寝食恋愛衣飾衛生など、まともな人間の生活は送っていません。これが出版社に限ったことなのか、それともほかの業種でも起きていることなのか……。

真偽はわかりませんが、このようにスイッチが入るとなりふり構わず仕事に集中する。仕事に一直線へと向かう姿勢は見ていてかっこいいです。

仕事でも、恋愛でも、なにか一つのことに打ち込んでいる人は輝いて見えませんか?

 そんな松方が1話の最後で言ったセリフはこちら。

あたしは仕事したな――って思って死にたい

 なにを自分の核にしていくか。それを決めるのは自分自身。そのことを松方は伝えてくれているのではないでしょうか。

 絶対秘密主義

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 松方のいる編集部は「週刊『JIDAI』」という週刊誌。
ゴシップ記事や政治家の事件などを取り扱う週刊誌。週刊文春や週刊新潮をイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。

 それぞれが記事にしたいネタをもちより、編集会議にかける。そして、その会議に通った企画だけが記事にできるというものです。
そのネタ掴みは早い者勝ち!同じ編集部内であっても、全員がネタのためなら敵のようなもの。お互いを探りあって出し抜こうとすることもあれば、同じ人物を狙っているにも関わらず、黙秘をつらぬくこともある。
それぞれが自分のネタをあげるために、取材に行ったり張り込みをしたりと、頭と足を使って暑苦しく奮闘する姿が描かれています。

今日の議題はこちらです!

今日の議題はこちら!

 某出版社の編集部はファーストクラス(フジテレビ系ファッション誌編集部のドラマ)よりもドロドロした人間関係であると聞いたことがありますが、実際の週刊誌も『JIDAI』より秘密主義の人々が多いのでしょうか。

 自分ひとりで企画をたて、取材のメンバーを集め、記事をつくる。
圧し掛かる負担や責任はかなりのものですが、それをやり遂げたときの快感は仕事終わりのビールなんて比べものにならないくらいのものだと教えてくれます。

 成長するということ

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あーいつから俺達は怒らなくなったんだろうな

週刊『JIDAI』の編集長・梅宮の言葉です。

最近では、少し叱るとやる気がなくなる、会社にこなくなる。挙句の果てにはパワハラだと訴えられる。
もちろん、機嫌が悪かったとか、なんとなくとか、そんな理由で怒るのはNGですが、基本的に怒るからには理由があります。

怒鳴られて殴られて 上 憎んだりもしたけれど「怒る」てのは
そいつのこと引き受けるってことでもあるから 後から思うとありがたいよな

梅宮たちの飲み会でぽろり、とこんな言葉が出てきます。

hashimoto5みなさんも誰かを怒ったことはあるでしょう。そんなとき、すごい体力を使いませんでしたか?
怒るという行為そのものが、自分が気に食わないから怒る、ではなく、相手のためを思って怒る、という行為だからです。
そのため、どうやって言えばうまく伝わるか。なぜダメなのかを伝えるか。そういったものを考えながら怒るので、頭をつかうのです。

こういったことがあるので、「怒る」ということ自体、進んでやりたくはないことですよね。
それでも怒るのは相手にこうなってほしい、もっと頑張ってほしい、という思いがあるから。

最近叱らなくなってきた人が増えた、ということは叱ったあとの対応が面倒だということもありますが、怒ってまで育てたいと思える人が少なくなったからかもしれません。

合わせて読みたい


重版出来

現在放送中のドラマ(TBS系)の原作。

こちらも出版業界をテーマにしていますが、ほぼリアル!と数々の編集者から言われるこのマンガ。

暑苦しく、熱意に溢れる新人編集者・黒沢心が周囲を巻き込んでいく姿は必見です!

こんなお悩みを解決!

  1. ワークライフバランスを考えたい
    →自分にとってなにが一番大切にしたいのかを考えてみましょう。それを軸にして周りのことを考えてみると整理がつくかもしれません。
  1. 仕事のやりがいってなんなの?
    →一概にこれだ!と言えるものはありません。
    ……すみません、怒らないでください。というのも、やはり人によってやりがいは様々。ただ、自分が設定した目標を達成することは1つのやりがいにつながるかもしれませんよ。

働きマン

  • 著者:安野モヨコ
  • 出版社:講談社
  • 発売日:2004/11/22

モデルプロフィール

hashimoto6のコピー
  • 名前:橋元祐子
  • 生年月日:1994/12/22
  • 出身地:神奈川県
  • 職業:法政大学
  • 趣味:おかし作り、ジョギング

(カメラマン・横須賀馨介)

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本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

土田 遥香

物心ついたときから家に少年ジャンプがある環境で育ち、見事オタクになる。一日一冊はマンガを読まないと生きていけない体になってしまった。オススメ本・マンガは「魔王(伊坂幸太郎)」「X(CLAMP)」。好きなことは実家で飼いだした犬とのビデオ通話と全国各地の美味しいもの食べ歩き。インドアもアウトドアも任せてください。