「エレメント」を探せ! 『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方』

才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~

  • 著者:ケン・ロビンソン (著), ルー・アロニカ (著)
  • 出版社:大和書房
  • 発売日:2014/1/24

 

「他人の思惑を気にすることなく、自分に正直な人生を生きる勇気を持っていたらと思う」

死期の迫った患者たちが一番後悔するのはこのことだそうです。

あなたは、自分の人生を生きていますか?

自分に正直に生きるためにはどうすればよいのでしょうか?

2日目に紹介するのは、『才能を磨く(Finding Your Element)』。昨日ご紹介した『ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ』に書かれているものよりもう少し具体的な、自分を知るための手法を学ぶことができます。

著者は、英国ウォーリック大学の教育学の名誉教授であるケン・ロビンソン氏。ロビンソン氏のTEDの再生回数2000万回。これはスティーブ・ジョブス氏よりも、ジェフ・ベゾス氏のスピーチよりも多い回数です。この再生回数の多さによって、才能を開花させることについて人々がどれほど強く興味を抱いているかがわかります。その著者の送り出した、世界的ベストセラーがこちら『才能を磨く(Finding Your Element)』。

ロビンソン氏は、「エレメント」つまり「自分の才能と情熱が出会う場所」を見つける一助として、この本を書いています。

「自分の愛する仕事を選びなさい、そうすれば人生で一日も働かずに済む」(孔子)

朝起きるのが辛い、仕事に行きたくない。

そんなことが頭をかすめることもなく、毎日を過ごすことが出来たら、どんなに素晴らしいでしょう。そのためには、自分を知って「エレメント」を見つける必要があるのです。

では、どうやってエレメントに気付き、見つけることが出来るのでしょうか。

人はエレメントにあるとき、時間の感覚が変化する(P.32)。

だれでも、本当に好きなことをしているときには、時間が経つのを忘れます。そんな、それをすることがとても自然で、情熱を傾けられることを、仕事にすることができたら。生活の質は向上し、幸せな毎日を過ごすことが出来そうです。

この本では、そんなエレメントを見つけるための、13のアクションが紹介されています。

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Action1は「瞑想」です(P.36)。

私たちは何かを決める時、どうしても他人の評価やいわゆる常識、に左右されてしまいがちです。そのためには外界の騒音を遮断する必要があり、有効な対策として、瞑想をすることが勧められているのです。

確かに、忙しい日々の中で自分の方向を定めるには、静かに自分の内面に向き合う時間は有効でしょう。ほんの少しの時間でもよいので、始めてみましょう。

Action2では、自分の行動を知るために、一週間に自分がどのように時間を使ってきたのか書き出します。それらを、「好き」「嫌いではない」「嫌い」に色分けし、そしてそれをどう変えたいか考えていきます。

自分が実際に何に時間を使っているか、考えてみたことはありますか?

どうでもよいことに意外なほど多くの時間を割いていることに気付く人も多いかもしれません。時間の使い方は命の使い方。それを、できたら好きなことに使いたいと思いませんか?

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そしてAction4は、「得意なことを知る」。

得意なこと、これを科目や専攻だけでなく、もっと広い意味で考えてみましょう。専攻と言うより、おおまかな方向性をつかむ、というイメージです。ロビンソン氏の場合には、「演劇に強い興味があり、人との共同作業が好きだった」というようなこと。この、全体的な方向性の感覚こそが、真に重要な「目標発見の糸口」になります。理系だから、経済学部出身だからこう、というものではないですし、歯科技工士、弁護士、といった職業として答えが示されるわけではないのです。もっと大まかに、自分の得意を捉えてみましょう。

自分の得意なことや好きなことを知るために、適正テストなどを試してみるのも良いかもしれません。ただ、適正テストなどを利用する場合には、信用できる「部分」だけを利用するよう、気を付けてください。心理テストを受けた学生全員に同じ結果を渡してみた実験について聞いたことはあるでしょうか。実に8割近い人が自分に合った結果だと答えたのです。この「バーナム効果」と言われる効果が発生しうることに、気を付けなくてはなりません。「A型は几帳面だ」と言われると、そうであると思いこみ、そのように行動してしまうのです。適正テストなどは、ある程度有効なものも多いでしょう。ただ、その結果を鵜呑みにしてはなりません。それが本当の自分を示しているかどうかは、自分で判断しなければならないのです。

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そしてAtion7は、「楽しいことを知る」。Action4で作成した、得意なことのリストを見直して、得意なことを「心から楽しめること」「イヤではないこと」「楽しめない」ことに色分けします。

そしてこれを念頭に、仕事や人間関係、経済的生活を含む5つの要素について、上手く行っているか考えてみましょう。特に、平日の起きている時間のほとんどを費やすことになる仕事についてエレメントにある状態にいられるかどうか、よく考えましょう。日常的に楽しめることをしているかどうかは、人生の幸福感に大きく影響します。

もし、満足のいく結果ではないと思えるのであれば、どうしたら変えることが出来るか、考えてみましょう。

「もしあなたが好きではない仕事に就いているなら、何か自分の真の情熱とつながり、自分を満足させてくれるものを見つけるよう勧める。

だれもが自分のエレメントをとおして必ずしも経済的に豊かになれるわけではないが、それでも心と日々を豊かにする権利は与えられているのだ。」

「仕事面でのウェルビーイングが低いと、他の要素でのウェルビーイングが劣化してしまうのだ」

いくつかのActionを通じて、自分のエレメントを知ることができたのなら。Action14として「最初の一歩」を決めましょう。行動してみましょう。この行動が、あなたをもっと幸せな毎日に、導いてくれると信じて。

ランディ・パーソンズは音楽が好きだったが、傑出したプレイヤーになれないと気づいて、ギターから離れた。警察に就職して上層部にも気に入られ、出世も約束されていた。

しかし、彼はエレメントを見つけた。いま彼は、世界的なギター製作者となった。そして十代の頃、神のような存在であったジミー・ペイジのギターを創っている。

有能なウェブデザイナーで高収入を得ていたマシュー・リーは、自分の最高の才能を発揮していない、という思いが常にあった。

「練習しているとき、気付くと時間を忘れているんだ。そしてふと窓の外を見ると、もう朝になっている。まったく疲れを感じず、ただうまくなりたいという一心だった。そうやってこの道にのめりこみ、やがて自分はマジックが好き才能もあると自信も生まれた。それまで自には、マジックほどうまくできたものは何一つなかった」

マジシャンとしての収入が増えていき、マシューはマジシャンになった。

才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~

  • 著者:ケン・ロビンソン (著), ルー・アロニカ (著)
  • 出版社:大和書房
  • 発売日:2014/1/24

モデルプロフィール

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  • 名前:Reina
  • 出身地:埼玉県
  • 職業:受付
  • 趣味・一言:アロマの勉強中です♡
  • 最近の悩み:突然辛いものが食べたくなる
  • Instagram:@wataame.pink

(カメラマン:伊藤広将)

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