どん底に堕ちたからこそ、わかるものもある『どん底を生き抜く法』 

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どん底を生き抜く法 (ポケットブック)

  • 著者:堀之内 九一郎
  • 出版社:サンマーク出版
  • 発売日:2009/3/3

皆さんは『マネーの虎』という番組をご存知だろうか?
2001年から2004年まで、日本テレビで放送されたリアリティ番組である。一般人である起業家が事業計画をプレゼンテーションし、投資家たる審査員から出資の可否を決定するという内容だ。

そこで、シビアなビジネス理論と毒舌で注目を浴びた男がいた。リサイクルチェーン「創庫生活館」の元代表取締役社長。
堀之内九一郎だ。

堀之内はホームレスのどん底生活から年商102億円までに上り詰めた男だ。彼はどん底を経験したからこそ成功したと語っている。
彼にも“下流の生きざま”がある。いかにしてどん底から這い上がったか見てみよう

急転直下

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堀之内は戦後間も無い時代、裕福な家庭に生まれる。しかし、19歳の時に一家の大黒柱である父が急死する。その直後に母も他界してしまった。
親を亡くした孤独感からか、女遊びに溺れた。親が残した約2億円の遺産はほとんど使い切ってしまった。

そんな堀之内にも唯一の理解者現れる。恋人だけは彼の商才を信じ、無職で無収入ながらも結婚する。家庭を持った堀之内は懸命に働き、親譲りの商才で1度は成功する。

しかし、仲間の裏切りや遊び好きが災いし会社を立ち上げては潰してしまう。その数は30業種以上。挙句に膨らんだ借金は1億5000万円。自殺を試みるも死ぬことさえできない男であった。妻も愛想を尽かし離婚。金も愛する家族も失った。堀之内は失踪し、やがてホームレスにまで成り下がってしまう。

再起を夢見て東京へ向かうも静岡県浜松市で移動費もなくなりホームレスに・・・

ドン底からの逆転劇

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凍えるような冬の公園で、堀之内は堕ちるとこまで落ちた。親が残した遺産を使い果たし、自分の遊び癖、仲間の裏切り、悔やんでも喚いてもどうにもならなかった。

しかし、このホームレス生活が大きな転機になる。
寒さを凌いでた堀之内の目に「ある物」が映った。ゴミ置き場に捨てられた石油ストーブ。
堀之内は拾ったストーブを直し始めた。過去に色んな事業を経験していたおかげで直すなど造作もなかった。

こんなに火を暖かく感じるのは初めてだった。この炎が再び堀之内の野心に火をつける。同時に価値観が変わった瞬間だった。
「まだ使える!勿体無いことしやがる」
昔は車一台買っても家を買っても勿体無いと思わなかった。自分がこんな状況になると、こんなにも尊いものだったのかと気付かされた。

それから堀之内は、ゴミを漁った。価値観が変わると、ゴミを漁るのも平気になっていた。生きるために必死だった。
そんなある日、1人の男と出会う。

「あんちゃん。新入りかい?」と、ホームレスのおじさんが声を掛けた。ストーブを見たおじさんが「これ、新品じゃないか!なに盗んでるんだ!」と言う。
堀之内「違う。これはそこのゴミ捨て場で拾ってきて直したものだ」
おじさん「すげぇ!こんなに綺麗だとは!これ売ってくれよ!」

渡された金は300円ほどであったが、これならメシが食える。飢え死にしなくて済む。
堀之内はこれに味をしめ、さらに、ゴミ置き場で金になる物を探した。ラジカセを修理して中古屋に持っていったところ、それが売れた。まさか、ゴミが売れるとは。ゴミが金になると確信した瞬間だった。

それからというもの、堀之内は取り憑かれたかのようにゴミを漁り続けた。堀之内の修理の腕前はホームレスの間で広まっていき、みんなこぞって持っていった。
それを片っ端から買い取っては直していった。ゴミ同然の電化製品を修理し磨き上げ、中古屋に売り僅かな収入を得ていった。

ゴミを拾うのが楽しかった。電化製品を直すのがただただ楽しかった。これを仕事にできたら楽しいのではないかと思えてきた。今まではあり得ないことだった。商売とは金を儲けるためだけと思っていた。

これのゴミ拾いで貯めた18万円を元手にリサイクルショップ「生活創庫」が開店された。
時はバブル崩壊間近、贅沢ができない時代へと突入していた。「生活倉庫」は、この不況の波を乗りこなし急成長を遂げたのである。

どん底を生き抜く法 (ポケットブック)

  • 著者:堀之内 九一郎
  • 出版社:サンマーク出版
  • 発売日:2009/3/3

モデルプロフィール

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  • 名前:吉田夢
  • 生年月日:1995/10/18
  • 出身地:北海道
  • 職業:OL
  • 趣味・一言:スノーボード
  • 最近の悩み:お菓子をめっちゃ食べすぎること
  • Insta:@yu_me18
  • Twitter:@yu_me1018
(カメラマン:伊藤広将)

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Myコーデ

WRITERこの記事を書いた人

タバオ

大学受験に失敗し、1年浪人するも不合格。コンビニ、土方、ヒーローショウ、環境調査隊、家電量販店のアルバイトを経験するが、やがてはニートにまで落ちる。だが、失うものがないからこそ、開き直れる! 高卒だっていいじゃない。ニートだったからって何なのさ! よく読むのは、歴史小説と漫画。好きな歴史小説『播磨灘物語』、漫画『NHKにようこそ!』。