みんな岡本太郎になればいい!『自分の中に毒を持て』

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自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか

  • 著者:岡本太郎
  • 出版社:青春出版社
  • 発売日:1993/8/1

 

芸術はマスターベーションである。いきなり変なことを述べて申し訳ない……要するに芸術は作者の自己満足な部分が多いのである。芸術がなくても、死にはしないし、社会の役にもたたない。しかし、芸術は生きる喜びなのだと岡本太郎は言っていました。岡本太郎が亡くなって20年が経った今日でも、青山にある岡本太郎記念館には多くの人が訪れています。

「太郎に元気をもらった」「ここに来て勇気がもらえた」

今もなお人々は岡本太郎を求めている。死んでも後世まで続くあのエネルギーはいったい何なのでしょう?

「自分の中に毒を持て」は岡本太郎が、経済の発展とともに人間性が消失している現代人に向けて警戒を説くとともに、生きがいを持って生きるという事…常識を捨てて、あえて困難な道を選ぶことの重大さをもの凄いエネルギーとともに読者へ伝えていきます。

とにかく文章からも伝わるエネルギーが凄いのです。恐るべし岡本太郎……

今でも人々に影響を与える続ける岡本太郎のエネルギーをあなたも体感してみて下さい。

読み終わった後にはきっと、どこかに飛び出してみたくなるはず!

自分自身とたたかう

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社会の歯車となってひたすら働くサラリーマン。生きがいもなく毎日を生きている多くの現代人に岡本太郎は嘆いています。らくに生きるな!自分自身とたたかえ!と。

生きがいもなく毎日死んだ目で会社に通う人が多すぎる。食うためだから仕方がない……

自分は岡本太郎じゃないんだから仕方がない……やらない理由を列挙するだけ。

岡本太郎は言います。

「できない理由を考える前に、自分自身を大切にして、あえて困難な道に飛び込んでみる!つらいことや困難なことと直面している時こそ、人間は燃え上がるのだ」

自分とたたかいながら、困難なことにあえて飛び込んでいる時こそ生命がほとばしり、人は燃え上がる。多くの人がこの言葉を聞くために、岡本太郎記念館を訪れているのかもしれません。

また岡本太郎は幸福反対論者でした。

「幸福だと感じているのは安全な枠の中に入っているだけ、危険なところに挑んでいる時こそ、本物の歓喜を感じるものだ」

人間のエゴのなかにこそ本物の歓喜があるものなのかもしれません。自分はこうでありたい、こうなりたいと誰もが思っているはず。しかし、実際に行動に移すのはごく一握りの人間だけです。こうなりたいと願うなら…実際に戦ってみること。自分が幸福だと思っていても、内面にはこうじゃないと考えている自分がいるはずです!

自分に正直に生きる重要性を岡本太郎は読者に訴えています。

出る杭になってやる

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多くの人が自分なんて平凡な人間で、何の才能も持ち合わせていないと思っている。

「才能なんていらない!才能なんてないほうがいい!」と岡本太郎は言います。自分として純粋に生きられるのか…それに尽きる。
子どもの頃から、岡本太郎はかなり変わっていました。小学校の先生の授業がつまらなく、こんな先生の話を耳に入れるくらいなら死んだ方がマシだと思い、授業中ずっと耳をふさいでいたとか。現に小学校を転々としていました。小学生の頃から出る杭になっていたようです。

社会の枠から出ている者に排他的な日本の社会のなかで岡本太郎は戦い続けました。日本の美術界の流行に逆らい、赤と黒一色の抽象画を書いたりと、常に出る杭で在り続けて。
社会の枠にははまらない!一瞬一瞬に危険な賭けをしてやる!岡本太郎のエネルギーの源はこの反骨精神にあったのです。

いま岡本太郎にハマる若者は多い。自分も含めて笑
川崎にある岡本太郎美術館の来場者の8割が30代以下、20代が6割を占めている。
なぜ、いま人々は岡本太郎にハマるのか?

それは岡本太郎の方向性に人が共鳴しているからではないでしょうか?
前述したように芸術はマスターベーションです。作者の自己投影の部分があります。そんななかでも、岡本太郎が岡本太郎たらしめている過激な考えや思考に人が共鳴していっているのではないでしょうか?
あるがままに生きようと思っても、周りの目がそうさせない。
多くの人が岡本太郎に背中を押してもらいたがっているのではないでしょうか?

しかし、岡本太郎は昔、述べていました。
「法隆寺は焼けてけっこう。自分が法隆寺になればいい」
失われたものがあるなら、自分がそれ以上のものを作ればいいのです。
天国で岡本太郎は、一人でも多くの新たな岡本太郎を生み出すことを願っているのでと
思います。

日本に生まれ、パリで本場の絵画を学び、日本の戦争に巻き込まれながらも戦い続けた真の芸術家、岡本太郎の言葉一つ一つには重みがあります。
自分の中に毒を持て。やりたいことがあるなら飛び込んでみる。
あなたもこの本を読んで、現代の岡本太郎になってみては!

悩みを解決するポイント

  • 才能なんていらない。ヘタクソでも何でもいい。絵描きなら絵を書き続けること
  • 出る杭になること!人にインパクトを残すぐらいの絵が、人を動かす
  • 社会の名誉に流されない。自分が描きたいことだけにエネルギーを注ぐ

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか

  • 著者:岡本太郎
  • 出版社:青春出版社
  • 発売日:1993/8/1

モデルプロフィール

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  • 名前:山形理菜
  • 生年月日:1992/12/27
  • 出身地:兵庫県
  • 職業:音楽系
  • 一言:料理、ドライブ、音楽好きの理菜です♪
  • Twitter:@rinapuuu1227
  • Instagram:SETORINA1227

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/)

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WRITERこの記事を書いた人

kikuchan

6月9日(ロックな日)生まれ。 映像制作会社勤務。TSUTAYAから年賀状が届くほどの映画マニア。年間350本の映画鑑賞。 「映画ばかり見てないで、勉強しなさい」と言われて育つ。 学生時代は映画の新人賞受賞。文学だけでなく、あらゆる本を読むようにしてます。 好きな本:『竜馬がゆく』『スティーブ・ジョブズ』 趣味:座禅