ジョブズが生涯、愛した一冊『あるヨギの自叙伝』

あるヨギの自叙伝

  • 著者:パラマハンサ・ヨガナンダ
  • 出版社:森北出版
  • 発売日:1983/9/1

 

ジョブズのipad2に唯一ダウンロードされていた本として一躍、世界的に有名になった著書。彼は、高校時代にこの本と出会い、世界一の企業を作り上げた後も毎年読み直していたとか。

世界的な経営者が生涯の愛読書として選んだこの本は、スピリチュアルな部分にも多く触れています。50年間、何も食べないで生きている女性。未来を言い当てる師匠。
悟りとはいったい何か?著者ヨガナンダの身体は死後も、腐敗しなかったとか。
多くの医者がヨガナンダの遺体を見ても、驚きを隠せなかった。

カースト制度が厳格なインドで、上流階級に生まれたヨガナンダは子供の頃から霊的な世界に憧れ、師匠のもとで修行に励んでいきます。そして、インドの哲学を世界に広めるため、アメリカにわたりました。
ヨガを世界的に広めたのは、この本の著者ヨガナンダなのです。

アップルという世界的な企業を作り上げたジョブズが生涯、愛したものとは?
そして、彼に影響を与えた部分とはなにか?
この本を読めば、あなたの人生観がすこし変わるかも。

ヨガを世界にひろめた人物

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ヨガと言えば、日本ではエアロビクス的な意味で広まっているが、本来もつ意味は
「心の動きを制止する技法」なのです。

心が動いている間は、自己の本性を見極めることができない。
ヨガは公平な太陽のもと、東洋人にも西洋人にも役に立つものとヨガナンダは考えていました。「意識の中に生ずる動揺を制止させること」。
これこそ、ヨガがもつ本来の意味です。

また、ヨガナンダは師匠のもと、クリヤ・ヨガを学びます。
クリヤ・ヨガとは、人間の血液中の炭素ガスを除去して酸素を補給する、簡単な心理生理学的技法です。
要するに、意識がある状態で、眠っている時のように体が回復していく状態のことを言います。

人間が、睡眠中に元気を回復させる効果があるのは、睡眠中は肉体や呼吸を意識しないからです。眠っている人は、ヨガをやっている人と同様に、自分自身を肉体意識から解脱し、回復力を有する生命エネルギーを体に補給する行為をしているのだとか。
こうして知らぬ間に、周囲から万物の宇宙エネルギーを集めている。

クリヤ・ヨガは、ごく自然な形で細胞を常に霊的に磁化された状態にしていくのです。

少し説明が、複雑すぎました。感覚論が続くのでわかりやすく。
日本のマンガで、この禅的な考え方、ヨガや座禅、瞑想などのインドの精神的な考えを
最もわかりやすい形で説明しているものがあります。
マンガ「NARUTO」です。

ナルトの仙人モードほど、禅や瞑想の考えがわかりやすく説明されているものはないように私は勝手に思っています。

仙人モードとは、自然界に存在する自然エネルギーをあつめてパワーアップする手法です。
仙術チャクラを練れるようになると、体の回復力も向上し、戦闘時に有利になる。
自分の周囲に存在する、宇宙的な自然エネルギーを体に集めて、細胞を活性化させていく手法がわかりやすく説明されています。
「NARUTO」では、ガマの師匠にナルトは始め、「動くな!」と説明されている。
それは、自然エネルギーを体感し、体に取り組めるようするためです。
マンガ「NARUTO」には、東洋的な哲学が隠されているのです。

少し話が脱線しましたが、自然界に存在するエネルギーを吸収し、自己に目覚めていく
大切さを東洋哲学は私たちに教えてくれます。ジョブズが魅了したのも、その部分なのかもしれません。

インドの根底にあるもの(インド哲学)

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この本を読んでいると、どうしても私は学生時代に行った、インド一人旅を思い出してしまうのです。インドに行ったことのある人はわかると思いますが、
この国はとにかくカオスなのです!
道路を歩けば、牛がど真ん中を歩いていたり、野犬やらゴキブリやら、何もかもがカオス!

ありとあらゆる宗教が混合しているインド。
そのなかでも、不思議と人々のあいだでは調和が保たれています。
12億人の人が溢れんばかりに道路を埋め尽くしていても、信号がひとつもない道路でも、
車がお互い道をゆずりあって、ハーモニーを奏でているように渋滞のなかを進むのです。
(というか、よくあんな交通状況で事故が起こらないのが不思議です)

ガンジーが提唱したように、インドでは非暴力の教えが浸透しています。
困っている人がいたら助け合うという精神は、カーストに関係なく人々に広がっている。

この著書では、東洋の苦しみは物質的な面にあるが、
西洋の苦しみは精神的なもの、霊的なものにあるという。
文明が発達した欧米諸国が忘れてしまったのは、
人間の精神や心の在り方ではないないでしょうか?

西洋文明の影響をもろに受けている先進国の日本でも、
ヨガナンダをはじめとしたインドの精神に学ぶ面が
多いのではないでしょうか?

ジョブズが本書を愛した理由

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ジョブズがどうしてこの本を愛したのか?
最後まで読んでも正直わからない。
ただ、ヨガナンダが提唱したように、物事の背後にある本質を見抜く力を確認したのは
明らかだと思います。

ヨガナンダは、近代科学は自然の利用法を我々に教えたが、その一方で万物の背後にある
物事の本質的な部分、大生命を見失ってしまったと説いていました。

アップルは市場調査を一切行わないことで有名ですが、
なぜ売れている商品の調査も行わず、あれほど世界を変えていく製品を作れたのか?

それは、物事の本質を見抜いた画期的な製品だけを作り続けたからではないでしょうか?

アップル製品は説明書がない。それは、人間がもつ直感だけで使いこなせるように設計されているからです。
このアプリを押せば、次のウインドが開くなど、幼稚園児でも感覚的にわかるように
プログラミングされているのです。

人間が根本的にもつ直感力の重要性を若き日のスティーブ・ジョブズは本著から学んだのではないでしょうか?理屈だけでは説明できない霊的なもの、直感的なものをインド哲学から学んだのだと思います。

『あるヨギの自叙伝』は、世界中で書評が書かれているうえ、人生観が変わったなどの感想文が多く、人々の意見も多いです。

この本を読めば、人生観が変わる。
ジョブズみたいな経営者になれる。

とまでは正直言えませんが、人間が本来持っているというよりも持たなければならない精神面、霊的な世界をこの著者は教えてくれているのだと思います。

一週間続いた「禅」企画の最後を飾る『あるヨギの自叙伝』。
常識に縛られず、自己を見つめ続ける大切さを教えてくれます。

合わせて読みたい


ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 1
『あるヨギの自叙伝』を愛読していたエピソードが載っている。世界的な企業を作り上げる面でこの本からインスピレーションを受けたのかもしれない。

今日のポイント

  1. 東洋の精神的世界を知る。文明社会が忘れ去ってしまった自己を見つめる大切さに気付く。
  2.  物事の本質を見抜く目を鍛える。市場調査では、既存の製品の組み合わせしか生まれないことをアップルから学ぶ。
  3.  ヨガが本来持っている精神的な哲学を理解する。常識に縛られず、自己を見つめ続けることが大切です。

あるヨギの自叙伝

  • 著者:パラマハンサ・ヨガナンダ
  • 出版社:森北出版
  • 発売日:1983/9/1

 

モデルプロフィール

Kitagawa_profile
  • 名前:喜多川あゆ
  • 生年月日:1995/09/27
  • 出身地:兵庫県
  • 職業:慶応義塾大学
  • 受賞歴:ミスサークルコンテスト2017準グランプリ、ミス慶應2016ファイナリスト、ミス日本2016ファイナリスト
  • 一言:関西出身、ブラジル育ちで楽しいことが大好きです!
  • Instagram:@ayuchi_model

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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