女性らしくよりあなたらしく『ココ・シャネルという生き方』

ココ・シャネルという生き方

  • 著者:山口路子
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日:2009/8/3

 

「かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない」

ココ・シャネルの言葉だ。
彼女は生まれてから死ぬまで、「スタイル」という言葉に拘った。
モードでなはく、スタイル。この本は、シャネルの生涯を通して女性の在り方を教えてくれる。上の言葉の意味が最後には分かるはずだ

なぜ、彼女はウエディングドレスを着なかったのか

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シャネルに関連する本は何十冊も世に出ているが、本書では一貫して「なぜ、彼女は結婚を拒んだのか?」をテーマに書かれている。
シャネルは別に、結婚に強いコンプレックスを抱いていた訳ではない。
仕事に生きた女だったのだ。パリのカンボン通りに「シャネル・モード」という伝説の店を開き、世界のファッションを牽引し、20世紀代表の女とさえ呼ばれた。

彼女の一番嫌いな曜日は日曜日だったそう。理由は、「仕事ができないから」。

常にファッション界に「こんなのはどうかしら?」と提案し続けたシャネルは、何時間だってデザイン用紙に向かっていられたそうだ。

人は安心や名誉のために結婚する。そんなことはあたしにとって興味がない

他の従業員や社員が過労でぐったりしている中、シャネル一人だけはずっと服を作っていられた。それは、仕事に結婚やお金以上に大切な価値を見出していたからだ。20世紀の働きマン……と言ったら怒られるだろうが、当時の女性の生き方としてはかなり異例だったのだ。

「モード」ではなく「スタイル」を

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この項で言いたいことは至極シンプルで、本質を捉え目先を追うな、ということ。
シャネルは流行を過敏に意識することを嫌っていた。今年は茶色が流行るとか、フェミニンな感じで~とか、彼女からすれば本質ではないのだ。

もちろん、ファッション業界は流行りを押さえるのが全てだ。シャネル自身、流行には賞味期限があるべきだと言っているし、その重要性は誰よりも分かっている。
しかし、彼女が真に目指したのは「スタイル」の創生だった。

彼女が作ったスタイルの例を一部挙げる。

  • ショートカット:男性的な髪型を自身が試してみた。
  • アクセサリー:それまで貴金属しか身に着けていなかったファッションの世界を変えた。
  • ショルダーバッグ:機能を重視した結果、チェーンを肩に掛けるバッグを考案。
  • リップスティック:携帯できる口紅として、女性の実用的を支えた。

    モードとは所詮、すでにあるスタイルを組み合わせ、今年はこれが流行る!と提案する編集者的な発想なのだ。スタイルはいわば、選択肢の提案。
    シャネルは何年経っても色あせない選択肢を、私たちに示し続けた。

「規格品の人生」を歩んではいけない。

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シャネルの生き方から学べる最大の教訓は、「オリジナルであれ」ということだと思う。彼女は常に、比較の外にいた。誰も彼女を普通の女とは思わなかったし、パワーもあった。
「女子が夢見る純白のウエディングドレスはみんなの夢だが、あたしの夢じゃない」と言わんばかりの普遍への抵抗。

彼女が現代に1日だけ舞い降り、OLの話を聞いたとする。
「やっぱ、銀行の一般職とかになってぇ、総合職の男と結婚してぇ、普通に寿退職して主婦になって旦那を支えたいよね~」という会話を聞く。
聡明な読者の皆様ならお分かりだろうが、OLの話が終わらないうちに右サイドフックが放たれるだろう。

そして、こう言うのだ。
「かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない」。

ココ・シャネルという生き方

  • 著者:山口路子
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日:2009/8/3

モデルプロフィール

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  • 名前:矢端名結
  • 生年月日:1993/11/12
  • 出身地:群馬県
  • 職業:学生
  • 趣味・一言:映画鑑賞・はじめまして。今日も一日頑張りましょう!
  • Twitter:@shortcut_yabata

(カメラマン:伊藤広将)

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WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。