「お腹すいた!」の幸せ。「食べることは生きること」を味わい尽くす本特集

私たちは、生きるためにごはんを食べます。しかし、現代では、ただのエネルギーではなく、「生きるためのモチベーション」として食事が存在するようになりました。
 
ページをめくると、木苺ジャムの甘酸っぱい匂いが漂い、ホクホクのジャガイモの湯気の温度が頬をかすめる。本を読んでいるのだけなのに、ほ~ら、なんだか、わくわくしてきませんか。あ~、お腹すいた!

 『今日もごちそうさまでした』/角田 光代

本書では、春夏秋冬その季節に採れる野菜や、その季節に味わえる旬の味覚がページを捲るごとにいい香りを漂わせている。
あれ?角田さんは野菜が嫌いなのでは?そうなんです。偏食だった角田さんが食わず嫌いをなくし始めたのは30歳を過ぎてから。今ではすっかり、野菜嫌いを克服したそう。それどころか旬の食材一つ一つへの拘りや愛情を持つのはもちろん自分の目と舌で確かめながら本当においしい食材を見つけている。野菜嫌いだったからこそ味わうことが出来たという「『食べれない』から『食べる』に移行する時の、ダイナミックな感動」が食材ひとつひとつに散りばめられている。

あの食材が恋しくなる 『今日もごちそうさまでした』

2016.11.21

『夜中にジャムを煮る』/平松 洋子 

生まれてから毎日、当たり前のように食べてきた食べ物の裏側には、その人の人生と物語が貼り付いている。
このエッセイには著者である平松さんと台所、そして食べ物との心地よい関係が詰まっている。ページをめくる度に懐かしいいつかの香りと、出会いたくなる香りを感じるのは私だけではないだろう。

日常にあるおいしい香り 『夜中にジャムを煮る』

2016.11.22

 『東京すみっこごはん』/成田 名璃子

誰かを思って作る料理。食べてほしい相手がいるから頑張って作る料理。一人ぼっちだけれど、それぞれが想いを込めて今宵も料理を作り続ける。出来たての夜ご飯のように暖かい物語が、ここには詰まっています。
微かな希望のすみっこには、美味しい香りが漂う、手間を惜しまないレシピがある。それはきっと、何よりもあのレシピノートが明日への希望を託したものだったからだと思うのだ。レシピノートの秘密と美味しそうな料理の香りは、本書を読んで確かめて欲しい。 

私たちがご飯を作るのには理由がある 『東京すみっこごはん』

2016.11.23

『英国一家 日本を食べる』/マイケル・ブース]

私たちが毎日欠かさず1日3食口にする食事。そこには味噌汁や白米、もしかしたらハンバーグや天ぷらなんて料理が並び、当たり前のように食事を楽しんでいる。ふと、初めて「天ぷら」を食べたのはいつだろう?そんなことを思った。天ぷらじゃなくてもいい、味噌汁を初めて口にしたのはいつだろう? そのとき、どんなことを感じたのだろうか…当たり前にある日本の食事。それを初めて口にする時、意外な発見と、おもしろさ、楽しみが溢れます。初めて日本に訪れたイギリス人家族からみた新感覚の「日本食レポート」が始まります。

日本の外から日本の食文化を見てみる 『英国一家 日本を食べる』

2016.11.24

『丁寧を武器にする』/小山進

お誕生日ではなくても、記念日ではなくても、ふいに食べたくなるケーキ。その先にはいつも、笑顔でケーキを頬張りながら笑っている青写真が思い浮かぶ。
そしてその笑顔の先には、ケーキひとつひとつに丁寧に込められた熱いストーリーがあった。「日本人が持っている『丁寧』という美意識」を大切にして毎日を生きるパティシエ小山進さん。丁寧とは本来、どのようなことなのか。どのような生き方なのか。甘いお菓子の香りを感じながら、本書をめくった。そこには秘密の人生のレシピがある。

快挙を続けるパティシエから学ぶ仕事術 『丁寧を武器にする』

2016.11.25

 『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』/デイヴ・アスプリー

誰もが一度は挑戦したことがあるダイエット。よ~し!絶対に痩せてやるぞ!と最初は意気込むものの気が付けば、いつの間にか終了している…というなんとも情けないパターンを私は長い間繰り返してきた。
ダイエットと聞くと「食べない・飲まない・運動する」というまるで苦行のようなイメージがついて回るのだが、どうもこのダイエット本は違うらしい。
自分の体を「ハック」するというのだ。
安心してほしい。野暮なことは言わない。なぜならこの本には脳科学からチベットの奥地まで世界中のダイエットを研究し尽くしたノウハウが詰まっている。

自分の体を「ハック」しろ! 『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』

2016.11.26

『海のふた』/よしもと ばなな

主人公まりは、故郷を離れ東京で舞台美術の勉強をしていた。都会の生活に疲れたまりは、海に囲まれた故郷に戻ることを決意する。そして「私が本当に誇れるのは、いくら食べてもかき氷を嫌いにならないことくらいだ」とかき氷屋さんを始めることにした。
この物語は、まりがかき氷屋さんを始めたひと夏を回想するように綴られている
ふわふわの透明な氷に、甘くて透明なトウキビシロップがたっぷりとかかったかき氷。それはきっと誰もが味わったことのある、特別な人生の味。

懐かしい町の香りと透明なシロップのかき氷 『海のふた』

2016.11.27

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