なぜコンタクトレンズは眼の裏にいかないのか?人体探求の不思議

人体探求の歴史

  • 著者:笹山 雄一
  • 出版社:築地書館
  • 発売日:2013/7/2

 

「生物を学んで「生きる」意味を知る。
生きることに苦しくなった時、ふと立ち止まって手に取ってほしい本特集
~猫は好きなのに、虫は嫌いなんて言わせない!~」

今週1週間は、生物の「環境・時間・多様性・食・命・進化・歴史」という7つの観点から、生物、生きるについてを学んでいきたいと思います。

生きる意味の直接的な答えは書いていないかもしれませんが、「生きる意味ってなんだっけ」とふと立ち止まって考えるきっかけとなるような、少しだけ元気が出るような本を紹介していきます。

本日紹介する一冊はこちら。
『人体探求の歴史』

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本書は、眼、耳、鼻、心臓、血液といった人体を15のパーツに分けて、これでもかと言うくらい解説されている。しかもそれらは、ただの雑学に留まらず、明日友達に話したくなるような知的好奇心を満たしてくれるものとなっている。

例えば、
「目玉おやじは見えているのか」
「ヒトで鼻が高くなった理由」
「肛門の系譜」
「切腹は本当にできるのか」

一見小難しそうな本だが、これらだけでも読んでみたくなるだろう。生物は生物でも、今日は人体について学んでいくとする。

◆やっぱり武器だった、女の涙

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「お前が携帯見たから良くないんだろ!」

そんなカップルのよくある痴話ケンカ。ここまでは彼氏側が強気。一方的に彼女を責め立てる。

でもある瞬間から形勢逆転。その瞬間とは、女性が泣き出す瞬間だ。

女性の涙は、男性の暴力と同じと誰かが言っていて妙に納得してしまったことがあるが、女性は泣き始めた瞬間、男性は弱くなる。

「ご、ごめんって。」

女性の涙には、男性の血中の男性ホルモン濃度を低下させ、攻撃性を弱めさせる物質が含まれていることがイスラエルの研究者によって報告された。これは女性の涙を回収し、それを男性に嗅がせた時の反応から導き出した結果とのこと。女の涙はやはり武器だったのだ。

◆コンタクトレンズが眼の裏にいかないワケ

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生まれたばかりの赤ちゃんは、涙を伴わない。

もしこれから出産という方がいれば確認してみてほしい。(いやそんなことをするくらいなら奥さんと子どもを抱きしめてあげよう)

涙は数日経たないと作られない。涙は三段構造をとって角膜の上を流れる。角膜に直接触れるには約0.5㎛(マイクロメートル)の厚さの粘膜層で、角膜やまぶたの裏側を構成する結膜に存在する杯細胞で作られる。

結膜という用語は、まぶたと角膜を結び付けているという意味である。

コンタクトレンズが、ずれて眼球の裏側に入ったりするのではないかとコンタクト初心者は思うかもしれないが、この結膜があるので眼の後ろにはいかないのである。

◆戦争の結果わかった眼と脳の関係性

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第一次世界大戦中、打たれた弾丸は頭蓋骨を粉骨せずに、貫通して重症を負わせることがあった。その時に、眼球は無傷であるにも関わらず、視野の一部が欠けるということがあった。

脳の後ろに「視覚野」という箇所があり、その時、脳のどの部分が傷つくと視野が欠けるのか、徐々に明らかになっていったのである。

この本の売りの一つでもあるが、一見難しいそうな内容を身近な例に置き換えて説明してくれる。
例えば、ここで脳と眼の関係の話では、「ゲゲゲの鬼太郎」の「目玉おやじ」の話が出てくる。

「目玉おやじ」は脳とつながっていないから、実は「見えない」はずだと。もうこの例えを聞いただけで、眼と脳の関係性の話は忘れないだろう。

◆人体の不思議を探り、明日を生きる

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いかがだっただろう。15のパーツの一つ、「眼」を取り上げて紹介してきた。

このように知的好奇心を満たしてくれる知識がこれでもかと詰め込まれている。

例えば、「消化管」についての章では「逆立ちしたまま牛乳は飲めるのか?」について書かれている。

先に答えを言ってしまうと、理論的には、逆立ちしたままでも牛乳は飲める。

消化管はどこで切っても肛門の方へ向かって蠕動(ぜんどう)運動が起こる。なので逆立ちしたままでも牛乳を飲み込むことができるのである。

食道は、何も通過していないときは閉じていて、飲み込んだ牛乳が移動したあとは、すぐに食道は閉じるので重力で口に戻ってくることはない。

「あぁ、自分の身体ってこうなっているのか」と、少し自分の身体に興味が沸いてきてはいないだろうか。

毎日忙しく過ごしているそこのビジネスマンのあなた。明日からちょっとだけ立ち止まって、自分に気にかけてみてほしい。食生活に気をつける、いつもより早く寝る、運動をしてみる。なんでもいい。きっといいリフレッシュになるはずだ。

人間は環境に合わせて進化してきた。本書に書かれている体の15のパーツを知ることで、いかに人間が状況に合わせて進化してきたかわかる。人体の不思議を探り、明日を生きよう。

合わせて読みたい

こんなお悩みを解決!

1.目やにがとまりせん。そもそも目やにって何?
→目の粘液は、まぶたと角膜の摩擦を少なくし、涙が角膜の表面によくくっつくように流すためにある。朝、目覚めたとき、目やにがあれば、眠っている時はまばたきをしないで、この粘液が溜まったものである。

2.ご飯を食べると眠たくなります。どうしたらいいでしょうか?
→人間は消化に血液を使うので、脳への血液循環が少なくなるので、眠たくなります。何か重要なことがある前は、腹は八分目にしておきましょう。

人体探求の歴史

  • 著者:笹山 雄一
  • 出版社:築地書館
  • 発売日:2013/7/2

モデルプロフィール

kobayashi_profile

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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WRITERこの記事を書いた人

森井 悠太

「本to美女」副編集長。 1990年生まれ。慶應卒。一浪、一留、一休学と余すことなく学生生活を送る。2016年1月から株式会社SENSATIONにジョイン。 芸能事務所のスカウトマンを経験。渋谷でNo.1スカウトマンになれた経験を書き、第10回出版甲子園で準グランプリを受賞。モラトリアム症候群で、某大手IT企業の内定を入社ギリギリで辞退。結果、ニートとなる。その後、銀座で会員制のバーテンダーを経て、「本to美女」に参画。 キャッチコピーはアクティブなヒキコモリ。生粋のHONZ被害者でもある。