商品を売るな
- 著者:宗像 淳
- 出版社:日経BP社
- 発売日:2014/12/4
今週のテーマは、「わかっているようでわからない?マーケターなら押さえておきたい7冊はこれだ」ということで、マーケティングに関わる人が確実に押さえるべき良書をオススメしていきたいと思います。
5日間にわたって、マーケティングを、様々な視点で見るマーケティング理論の本を紹介してきました。
理論ばかりでつまらない、もっと実用的な本を紹介してくれ、と思われた読者の方もいるでしょう。
そこで残りの2日間で明日にでもすぐ実践できるテーマを扱った本を紹介したいと思います。
本日は、「コンテンツ」で共感を得る「マーケティング」である、「コンテンツマーケティング」の実践本『商品を売るな』を紹介します。
商品を売らない“8つ”の理由

本書のタイトルにあるように、コンテンツマーケティングは「商品を売らない」ということです。
従来のマーケティング戦略では、商品の売り方に注力しており、どのようにしたら商品を手にとってもらい、購入してもらえるか、を考えてきました。
そのため、「商品を売るな!」と言われても、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか。
私も「なぜ商品を売ったら駄目なのか?」という疑問を持ちながら、本書を手に取りました。
そのなぜ?に対して本書では以下の8つの理由を掲げます。
- 広告宣伝費を抑えられる
- オピニオンリーダー
- 顧客に嫌われない
- 顧客とのコミュニケーションが生まれる
- 顧客のロイヤリティを高められる
- ターゲットが絞りこみやすくなる
- 情報を自然に拡散できる
- 顧客の反応が検証しやすくなる
それぞれの理由については本書に譲りますが、私たち一般消費者は広告を中心とした「商品を売る」というマーケティングを邪魔なものだと考えるようになってきた、と言うことができるのでしょう。
「商品を売る」マーケティングではなく、一般消費者に合わせた手法が、「商品を売らない」コンテンツマーケティングであるというのが本書の趣旨になります。
コンテンツマーケティングとは?

では一体、「コンテンツマーケティング」とは具体的には何を指すのでしょうか。
本書ではこう定義がされています。
コンテンツマーケティングとは、「顧客の獲得を目的にコンテンツを制作し、提供することに注力したマーケティング手法」である。
コンテンツマーテケィングでは商品を売ることよりも顧客に正しい知識を与えるためのコンテンツ制作に重きを置くと言います。
日本ではまだまだ浸透しきっていないと感じますが、海外では注目のマーケティング手法であり、そして実は古くからも存在するマーケティング手法なのです。
例えば、本書にも触れられていますが、フランスのタイヤメーカーであるミシュアランが自動車旅行に役立つ地図や自動車整備などの情報を掲載したミシュランガイドを無料で配布した、というのもコンテンツマーケティングの一種です。
自社商品であるタイヤを売るのではなく、自動車旅行を活性化するため、快適なカーライフに役立つ情報を提供したのでした。
このように古くからも存在したコンテンツマーケティングですが、SNSの登場などにより、生活者の力が強くなり、口コミ社会が生まれたことでより重要になってきてると言います。
本書では、実例を使いながらのケーススタディが多数収録されています。
本書を読みながら、明日からコンテンツマーケティングを実践してみませんか?
こんな人にオススメ
- 商品を売ることに限界を感じている営業マン、マーケター
- コンテンツマーケティングを実践したいと思っている事業担当者
- 広告予算がほとんどないが、何とか自社のサービスを成長させたいスタートアップ
商品を売るな
- 著者:宗像 淳
- 出版社:日経BP社
- 発売日:2014/12/4
モデルプロフィール

- 名前:りったん
- 生年月日:1998/9/7
- 出身地:千葉県
- 職業:学生、モデル、カウンセラー
- 趣味・一言:趣味は読書とカラオケです。
悩み等ありましたらお気軽に! - 最近の悩み:寝すぎてしまう
- Twitter:@riko__rittan
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