池上さん経済ってそもそもなんですか!?『池上彰のやさしい経済学1 しくみがわかる』

池上彰のやさしい経済学

  • 著者:池上 彰
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日:2012/3/24

こんな人におすすめ!

  • 経済のことがさっぱり分からない
  • ニュースについていきたいけど、どこから勉強すればいいか分からない
  • 経済学部出身なのに、経済が嫌い

ふと、日常会話で経済の話が出るシーンがある。
「TPPは参加すべきでしょ」
「日銀のマイナス金利ってさ」
「赤字国債が大変らしい」
単語は知ってるけど、自分の意見が言えない。理解できているか自信がない。
そんな声をよく聞くが、言ってしまえば、世の中は経済に関する情報の供給が多すぎるのかもしれない。理解できる需要者の方が少ないのにだ。
実は「経済コンプレックス」を抱えているビジネスマンは多い。

今週は「経済のはじめの一歩」というテーマで経済の入門書を中心に7冊を紹介していく。最初の一冊は『池上彰のやさしい経済学1 しくみがわかる』。
お金ってそもそも何?といった話から本書は始まる。

お金ってなんなのさ

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私たちは日頃からお金を何の疑いもなく使っているけど、ちょっと待てよ。
誰しも一度は思ったことがあるだろう。
「こんな紙切れ1枚で何でも買えるのか」
この疑問は全くその通りで、例えば1万円の原価は22.2円だ。
(ちなみに、500円玉の原価が一番高く、30円。あれ、原価でみると500円の方が1万円より価値があるのでは?)

元々、お金とは金か銀などの鉱物が由来なのだ。
腐らない価値を持っている金は、世界どこに行っても通用する。日本では、江戸時代に「両替商」という商いが存在した。価値のある一両(金の小判)を自分で持っていても目立つし、あぶない。
しかし、この「両替商」に預けると、一両を小銭に替えてくれるのだ。この特殊な小銭を持っていればいつでも両と交換してくれる。次第に、小銭も重いとのことで、「紙幣」という極めて携帯性が高いものに進化していった。

ここで、人々は気づく。
「ん? だったらこの紙幣ってやつをお金にしちゃえばいいのでは?」
正式に政府が信用し、以降今使っている紙切れがお金として支払能力を持つようになったのだ。

経済ってなんなのさ

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市場。この読み方は二つ存在する。「いちば」と「しじょう」だ。
簡単に言えば市場(いちば)→市場(しじょう)→経済の順に大きくなる。
例えば、築地を思い描いて欲しい。魚を買うため、大声でセリが行われているが、これを市場(いちば)という。ポイントは、お金のやり取りが目に見えている状態だ。

次に、市場(しじょう)とは何か。
市場(いちば)が目に見えるマーケットに対して、市場とは目に見えないマーケットだ。よくニュースで証券会社の映像が流れ、何十個のモニターに、膨大な数字が変動している画を想像してほしい。あの、見えないマーケットこそが市場(しじょう)なのだ。

前に築地の市場(いちば)をイメージしてもらったが、魚の市場(いちば)は世の中にもっと存在する。
すべての市場(いちば)の売り買いがデータとして現れ、日々絶え間なく折れ線グラフが変化しているのが市場(しじょう)というわけだ。
この流れでいけば簡単だろう。「経済」とは、さらに市場(しじょう)の集合体と言っても差し支えないのだ。

経済という言葉事態の由来は、中国の「経世済民」という言葉からきている。
世を経(おさ)め、民を救う、という意味だ。日本にまだ経済という概念がなかった頃、この「経世済民」という言葉から「経済」を取り、今のように使われることになったのだ。

経済とは本来、わかりづらいものでもなんでもなく、私達の生活を豊かにするものなのだ。本書は池上彰氏がやさしい解説で根本から経済を教えてくれる。

後半はアダム・スミス、マルクス、ケインズ、フリードマン、リカードなど有名の経済学者の理論を分かりやすく解説してくれる。資本主義、社会主義、比較経済論など、ざっくりと理論を理解できるだろう。
紛れもなく、「経済はじめの一歩」としておすすめだ。

池上彰のやさしい経済学

  • 著者:池上 彰
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日:2012/3/24

モデルプロフィール

sugimoto_profile
  • 名前:杉本雛乃
  • 生年月日:1997/3/16
  • 出身地:神戸
  • 職業:東京大学
  • 受賞歴:ミスキャンパスコレクション東京初代ファイナリスト
  • 趣味:ミュージカル鑑賞
  • 最近の悩み:朝寒い
  • Twitter:@hinyanmail

(カメラマン:伊藤広将)

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WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。