数学コンプレックスを解消せよ『理系に学ぶ。』

理系に学ぶ。

  • 著者:川村 元気
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日:2016/4/22

 

こんな人におすすめ!

  • 数学コンプレックスを持っている人
  • 理系の考え方を覗いて見たい人
  • 最先端の理系人に興味がある人

私は長年あることに悩んでいた。自分がドがつくほどの文系であり、数学に並々ならぬコンプレックスを感じていることだった。
飲み会の割り勘計算で電卓を使い「お前、それくらい計算しろよ」と言われる度に情けなくなっていた。もはや、算数から苦手といっていいかもしれない。

何か、「数学コンプレックス」を吹き飛ばせる本はないものか。
数式とか、いきなり勉強しろと言われても苦痛でしかない。まずは、「理系」に興味が持てる本が読みたいと思い7冊の選書をしてみた。

最初の一冊は『理系に学ぶ。』
自身もド文系と語る川村元気が理系の人々の元を訪ね、学んでいく対談形式の本だ。
きっと、理系の考え方がいかに学ぶに値するかを理解してもらえるだろう。

1人目の理系人 養老孟司

mana1_1

「なぜ言葉を信用していないのですか?」

川村元気氏が最初に訪ねた相手に、こんなことを質問していた。
その相手は養老孟司。東京大学名誉教授で、400万部突破の『バカの壁』を著した立派な理系人だ。専門は解剖学で、一番信じられるのもまた解剖学なのだという。

養老孟司は言葉を信用していない。
その理由は、終戦を通った経験からだ。絶対に負けない不敗の日本軍と、当時のメディアは国家ぐるみで嘘を付いていた。なのに敗戦。想像して欲しいのだが、これほど常識がぶっ壊れる体験はないだろう。

信じられるのは、解剖学だと笑いながら対談で語る。

だから、解剖がよかった理由も、ホルマリンに保存してあるのを1日の解剖を終えて乾かないように覆って、次の日に行って開けてみると、当然、昨日やったところまでしか進んでいないわけです。つまり、やったことの結果が全部自分のせい。

養老が著書で度々言う「身体は嘘を付かない」という考えのルーツはここに見える気がする。
解剖とは外部の影響に惑わされず、身体との対話を図る行為だからか。

また、こんなことも言っている。
「メンデルの法則」は嘘だったかもしれない、と。

疑うという話で言うと、「科学上の発見は全部嘘だった」という本がありますよ。いちばん有名なのは19世紀に活躍した植物学者メンデルの論文に対して、ロナルド・フィッシャーというイギリスの統計学者が有名な仕事をしたんだけど。

どうやら、メンデルの発表した結果を、統計学者が計算したらデータが合いすぎていてあり得ないという結論に至ったそうだ。
つまり、「メンデルの法則」を正当化するために実験結果を都合よくいじったに違いないと指摘している。今となっては確かめる術がないが、歴史的な法則もデータのでっちあげが存在していたかもしれないのだ。

この対談で一番記憶に焼き付いたのが「常識を疑え」ということ。

世の中のことは20%くらいは違っているかもしれないと疑っていないと、えらいことになりますよ。

理系の考え方の基本は仮説を立て、実験を繰り返し検証していくというもの。
解剖を繰り返し、真実を探求する養老孟司だから訴えられる本質だ。

この本の読むべきポイント

mana4_2

本書では全部で15人の理系人から話を聞くことができる。
ページをめくるたびに知らない世界を案内されている気分で、例えばミドリムシの研究が本気で世界を救うと考えている出雲充の話なんかは興奮ものだった。まさかミドリムシを使ったバイオジェット燃料で飛行機が飛ぶ時代が来るなんて……。

著者はまえがきに「『理系に学ぶ』ことから逃げてはいけないと思った」と、強く決意を示し、それが対談記事となって、全編に好奇心を撒き散らしている。
ド文系こそ読むべき知られざる理系の世界の入り口は、ここにある。

理系に学ぶ。

  • 著者:川村 元気
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日:2016/4/22

 

モデルプロフィール

mana5_profilm
  • 名前:真奈
  • 生年月日:1994/1/16
  • 出身地:静岡県
  • 職業:タレント
  • 趣味・一言:愛してください♩
  • 最近の悩み:やせない
  • Twitter:@manatmnt

    (カメラマン:伊藤広将)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。