受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る
- 著者:林 修
- 出版社:集英社
- 発売日:2015/10/20
今週は、「学歴エリートが勧める受験直前に読んで欲しい本」というテーマで紹介してます。
週の前半では勉強についての具体的なテクニックについて触れましたが、4日目の今日は「そもそもどうして受験するんだっけ?」という部分に踏み込みたいと思います。
なぜ自分が受験をするのか。
これがはっきりしていないといくら効率的な勉強法がわかっていても、そもそも勉強する気になれませんし、『この法則でゾーンに入れる!』の書評の中で触れた「受験に主体性を持つ」ことも難しくなります。
そこで今日ご紹介するのが予備校講師として有名な林修氏の『受験必要論』です。
受験勉強の目的とは

林氏によると受験勉強の目的とはズバリ、「創造」と「解決」の能力を高めることです。
社会に出ると理系はいかに新しいものを作り出していけるかという「創造」の能力を、そして文系の場合は社会で起きている問題を「解決」するための能力が必要とされます。
受験勉強はそれを鍛えるための基礎練習になるのです。
というのも、社会では答えが1つかどうかわからない、それ以前にそもそも答えがあるかもわからない問題に対処しなければいけないのに対して、受験では答えのある問題を解くことができます。
そういった意味で受験は、学生のうちから社会に出た時のための練習をローリスクでできるチャンスと言えるのです。
また林氏は本書の中で、「ハイティーン(16~18歳)で1つのことに打ち込むのは大切だ」とも言っています。
人間が20歳で「大人」になるとすると、一般的に受験をする18歳というのは単純計算で9割は「大人」になっていなければいけない時期です。
そんな時期に自分がどれくらい1つのことに打ち込み、また結果を出すことができるのかという自信を得ることは大切で、受験はそのための制度の1つとして捉えることができます。
これは私自身の身にも覚えのあることで、受験生時代に膨大な時間を費やして勉強し、そして受験で一定の結果を出したという経験は今でも「あの時あれだけのことができたんだから、今目の前にあるこの課題にも取り組めるはず」という自信を与えてくれます。
競争の原理からは逃れられない

そうはいっても過酷な受験競争が嫌だという方もいるかもしれません。
そんな方には酷かもしれませんが、多少強制的にでもやる気にさせてくれることとして林氏は「現実は悲しいほど競争と勝ち負けでできている」と述べています。
視聴率を1パーセントでも多く取るには。本を1冊でも多く売るには
生存競争、自然淘汰、適者生存という自然界の基本システムから、人間だけ逸脱することはできないのです。
もちろん負けたから全てを否定されるとか、勝ったから何をしても許されるということはありませんが、競争があるのが必然だと思えば「やらざるを得ない」という気持ちになれるのではないでしょうか。
よく「勉強して微分積分ができたからって、社会に出て何の役に立つんだ!」といった声を耳にしますが、本書がその答えを与えてくれるかもしれません。
こんな人におすすめ

- 勉強へのやる気が出ない
- なぜ受験する必要があるのかわからない
- 勉強すべきと思ってはいてもやれない
受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る
- 著者:林 修
- 出版社:集英社
- 発売日:2015/10/20
モデルプロフィール

- 名前:もえ
- 生年月日:1994/10/27
- 出身地:静岡県
- 職業:美容系
- 趣味:美容、料理
- 最近の悩み:すぐに酔っぱらってしまうこと
(カメラマン:伊藤広将)
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