コンセプトメイキング
- 著者:高橋宣行
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2007/11/15
たとえば、友達のことを紹介しようとするとき、「○○なヤツだよ」と一言で紹介することが多いと思う。では、自分はどうか。
これについては、一言で説明するのが意外に難しいのではないだろうか。それは、言えることが頭に浮かびすぎるからだ、と僕は思う。
人に親切にできる自分もいれば、少しずる賢い自分もいたりする。勉強はあまり好きじゃないけど、決して不真面目ではないと思っている。
家族や友達は知らない、いろいろな側面。自分について知っていることが多すぎるあまり、その全部を一言で説明するのは難しい。
でも、就活という場においては、一言で説明しなければならない。難しいからといって、避けることはできない。それが、一度きりしか会わない(もしくは読まない)相手に自分をアピールするということ。
自分という人間を、一言で言い表す。そのヒントになるのが、『コンセプトメイキング:変化の時代の発想法』だ。
コンセプトとは何か?
著者の高橋宣行は元博報堂の制作部長で、退社後はフリーのプラナーとしても仕事をしている。コンセプトと言う言葉はよく聞くが、意味はよくわかっていない、という人も多いのではないだろうか。
「コンセプトは、企画のへそ」
つまり、企画の中心にあるものだ。言い換えれば、自分という人間の中心は何か、ということを考えることでもあるだろう。
では、どのようにコンセプトを作るか。それは、「自分の現状」と「社会(採用サイド)が求めていること」の交点を考えることにある。
自分と社会の交点を発見するということ
コンセプトとは、「自分と社会をどうつなげるか」であるという。
そのつながりを発見できれば、あとはそれを少しキャッチーな言葉で表現できれば良い。 よく、キャッチーな言葉を先に考えようとする人がいる。それは順序が違って、まずは自分と社会をつなげる要素を、文章が長くてもいいから書き出してみるのが良い。
恥ずかしながらもし僕が自分のコンセプトを考えるなら、こんな感じだろうか。
本書には筆者の解釈も元にした各社のコンセプトの成り立ちや、「自分のコンセプトをどう作るか」についても記載がある。まずはコンセプトの作り方を概念的に学び、名コンセプトを参考にしながら、最後は自分のコンセプトを考えてみる。
自分の中心が定まれば、言うことは自然と絞れてくる。ここまでくれば、あとはESも面接も、恐れるに足らず、だ。
コンセプトメイキング
- 著者:高橋宣行
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2007/11/15
こんなお悩みを解決
自分を人にわかりやすく伝えるためにはどうすればいいの?
→自分を一言で言い表す訓練をしてみよう。『コンセプトメイキング』の実例も参考にしながら、自分と社会の交点を見つけてみよう。
モデルプロフィール

- 名前:みづき
- 生年月日:1998年
- 出身地:北海道
- 職業:学生(法政大学)
- 趣味・一言:バレエ鑑賞
- 最近の悩み:東京が暑すぎる
(カメラマン:村井 優一郎)
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