(勝手に決めた)就活の三本柱を、本に学ぶ
さて、本連載の最後に、この一週間を総括したいと思う。
情報が錯綜する就活。
「まだ○○社から連絡きてないよなー」
「あー、そうだね(え、俺もう一週間前に来たんだけど。なんなら明日二次面接だけど)」
情報は乱れ、飛び交い、どれか本当かわからずに疲弊する。
ならば、と思い、実は今回の話は就活の三本柱を勝手に決めて、執筆していた。
(これはこれで、混乱させるかもしれないが)
OB訪問→ES→面接(間にテストセンターなどの試験)の重要なポイントは、3つのキーワードに集約できると考えている。それが聞く、本質を掴む、伝える、だった。
聞く
まず、「聞く」では、『インタビューの教科書』を取り上げた。
話すべきは友達ではなく、社会人。言い換えれば、プロだ。
プロから話を聞き出すために必要なのは、準備。これに尽きる。
本書は今回の中でも特におすすめなので、ぜひ読んでほしい。
本質を掴む
『コンセプトメイキング』では、企画のへそ、言い換えれば自分という人間の中心を作り方法が学べる。
自分が、自分が、と前に出るだけではなく、社会ではどんなことを求められているのかを考え、自分と社会の接点を作る、という発想は意外なものではないだろうか。
『2050年の技術』では、一つの出来事が複数の領域に影響を与えることを学んだ。つまり、本質は複数の視点から物事を見なければ、わからないことなのだ。
伝える
最後の「伝える」では、『時をかけるゆとり』で大学生のあるあるエッセイから、『鴨川ホルモー』からは(まるで本当にあったかのような)フィクションから、それぞれ自分だけの体験をどう作り上げるか、どう伝えるかを学んだ。
『時をかけるゆとり』を読めば、大学生あるあるも立派な「学生時代に力を入れたこと」になると自信がつくだろう。
自分がその時感じたことを、具体的にいえばどんなことであるかを突き詰める。そうすれば、どんな体験でもオリジナルなものになる。
『鴨川ホルモー』では、ホルモーなるわけのわからないゲームも、フレームワークに沿って書けば分かりやすく伝えられることを学んだ。
終わりに
最初の回でも書いたが、就活=就活本と思うのは、少しもったいないと思う。
せっかく本を読もう、と思ったなら、就活本に絞らないで読んでみたほうがきっと発見も多いはず。
就活よりも、社会を学ぶこと。
就活よりも、もっと広い領域に興味を持つこと。
そうすれば、自然と就活で求められる力はついてくる。
就活生に幸あれ。
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