僕はまた、君にさよならの数を見る
- 著者:霧友 正規 (著), カスヤ ナガト (イラスト)
- 出版社:KADOKAWA/富士見書房
- 発売日:2016/8/10
―あれは、桜の花が美しい、春の1日のことだった。―
春。出逢いと別れ季節。
周囲の環境が大きく変わる時期に
心躍らせている人も少なくないのでは?
本書はそんな桜舞う季節に出逢った
人生の残日数が視える男の子と、他人の感情の色が見える女の子の
純粋な恋心と葛藤の物語です。
出逢いと別れ

大学入学を機に新しい街へ引っ越してきた佐々木直斗は
気まぐれで訪れた公園で、峯原美羽と出会います。
池のほとりに佇む彼女は瞬時に彼の世界の色を変えるほど
圧倒的な存在感を放っていました。
ガラス細工のように脆く、儚さに裏打ちされた美しさ。
しかし直斗が不意に触れた瞬間
彼女の頭上には「300」の文字が。
それは、峯原美雨に残された「さよならまでの数」でした。
どこか抜けていて、天真爛漫な彼女とは裏腹に
日に日に1ずつ減っていく頭上の数字。
直斗は困惑しながらも
残された彼女との時間を積み重ねていきます。
ところがある日
彼女がデート中に倒れたことにより
密かに抱えていた持病について知ります。
待ち受けていた別れは分かっていたことけれど
突きつけられた現実はあまりに唐突で。
日々深まっていく直斗の純粋無垢な恋心と
着実に減っていく、彼女のさよならの数。
その葛藤の様子が繊細に描かれています。
互いに秘密を抱えつつ、与えられた時間を存分に生きる2人に
多くの人が心を奪われるはず!
透明な心の彼

峯原美雨は他人の心が色で見える。
それは小さい頃からの当たり前でした。
でも、ある日突然公園に現れた男の子が
彼女の当たり前を壊しました。
普段なら人の頭上に浮かぶ球の色で人の感情が分かるのに…
透明な球体。 心が読めない。
その男の子が 佐々木直斗 でした。
何を考えているか分からないからこそ
彼の考えていることを知りたくて
その能力とは関係なく、少しでも近づきたいと思う。
たとえ、自分に残された時間が
そう長くはないとしても。
本書には、そんな彼女の切な恋心が綴られています。
もし、あなたに好きな人がいて
それがタイムリミットのある恋だとしたら
あなたはどうしますか…?
とにかく読みやすい!

本書は互いに特殊な能力をもつ男女の物語ですが
日常の描写はいたって普通の大学生です。
バイトやサークルにうちこみ、空きコマを食堂で過ごし
時には授業をさぼってみたり…。
その様子や言葉遣いは、まるで現役の大学生が書いたかのように自然なので
本が苦手な人にもオススメです!
同年代の方は特に、とても読みやすいと思います。
硬派で真面目な理系男子と、明るく天然な猫系女子の
不器用な恋模様に
読んでいるこちらがもどかしくなるかも?!
この春、新しいスタートを切るみなさんにも
こんな出逢いが待っているかもしれません。
本書を読んで
そんな期待に胸を膨らませてみては?
僕はまた、君にさよならの数を見る
- 著者:霧友 正規 (著), カスヤ ナガト (イラスト)
- 出版社:KADOKAWA/富士見書房
- 発売日:2016/8/10
モデルプロフィール

- 名前:水谷花那子
- 生年月日:1993/9/29
- 出身地:大阪府
- 職業:慶應義塾大学
- 受賞歴:週刊ゴルフダイジェストビューティークイーン2016
- 趣味・一言:クラシックバレエ・スペイン語・ゴルフ
- 最近の悩み:学生生活が終わること
- Insta:@kanakomizutani
- 他リンク:https://store.line.me/
stickershop/product/1324362
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