意外と知られていない第二新卒市場 『既卒、フリーター、第二新卒の就活はじめの一歩』

既卒、フリーター、第ニ新卒の 就活はじめの一歩

  • 著者:岡本 啓毅
  • 出版社:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売日:2015/6/2

 

「新卒で会社に入りずっと働き続ける」というレールから一度でも外れてしまうと、同じレールに戻ることが難しいのが日本の就活事情だ。
新卒きっぷというプレミアチケットを無駄にしてしまった既卒、フリーターの人は、働きたくてウズウズしているのに、働けない。

そんなウズウズしている20代の若者が働ける世の中を作りたいという思いで立ち上がったのが既卒、第二新卒を中心に就活支援を行う株式会社UZUZだ。

第二新卒は新卒の就活とはわけが違ってくる。
私も第二新卒の就活をした経験があるので、痛いほど気持ちがわかる。
前職をリタイアしたというだけで、働くことができない若造というレッテルを貼られてしまうのだ。
「挫折経験があるからこそ、成長意欲が高い人材」
こんな人材として既卒、第二新卒を受け入れてくれる企業も増えてきていることをこの本は教えてくれる。
職選びに大切なこと、一からやり直すコツを学べる。
一度挫折を味わった弱者には必見の本なのだ。

意外と知られていない第二新卒市場

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私自身、新卒で入った会社を短期離職してしまったために、転職活動で苦労したことがある。実際問題、第二新卒は経歴に傷のない新卒に比べて不利であることは間違いない。
しかし、新卒のレールに乗れなかったからこそ自分と向き合っている人が多いのも事実だ。
日本はどうしても肩書きだけで人を判断してしまう傾向が強い。
履歴書という紙の上だけで、仕事ができない人物となってしまう。

しかし、私の経験からすると新卒の就活より、
第二新卒の就活のほうが辛くはあったが、楽でもあった。
面接では、「なぜ、前職を辞めたのか」厳しく聞かれるが、新卒の時に比べて、
面接の回数が圧倒的に少ないのだ。多くてせいぜい1〜2回。

そして、無意味としか思えなかった企業説明会やグループディスカッションがない。新卒の時に比べて、圧倒的に受けてくる人数が少ない。
皆一列に並べられ自己PRを発表していく集団面接に嫌気がさしていた私には、最初から個人面接で一対一に話せる第二新卒の就活の方が、企業側にありがたみを感じた。

本著では、どうしても転職でキーワードになってくる年齢と内定率の関係を
示してくれる。
第二新卒では25歳、27歳、30歳という段階で求人数がガクンと落ち込む。
これは、既卒やフリーター、第二新卒の人にはあまり知られていない事実だ。
24歳、26歳、29歳で誕生日が近い人は少し考えた方が良いという。

新卒のプレミアチケットを捨ててしまったからといって、社会から見捨てられたように感じたりもするが、決してそんなこともなく、働きたくてウズウズしている若者を受け入れてくれる企業は山ほどある。
しかし、年齢との関係には注意が必要。

空白があるからこそできる職種選び

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世の中には仕事が山ほどある。新卒の就活のように大量にある情報からマウスをクリックしてエントリーしていくのではなく、一歩自分が向いている職種を考えていくことが第二新卒では重要になってくる。

そこで大切なのは、業種ではなく職種で考えていくことだ。

華やかな世界に見えるから広告業界や出版業界を目指す人が多かった新卒の
就活事情。なんとなく車が好きだから自動車メーカーなど業界で会社を選ぶことは理にかなっている部分もあると思うが、実際の仕事内容は、どの企業もあまり変わらなかったりする。広告業界もどこかクリエイティブで華やかに見えても、実際は書類整備など、普通のメーカーと変わらない仕事内容のようだ。

まして、第二新卒では新卒の時とは違って職種別採用になってくる。
よくある例として
① 大好きな車に関わる自動車業界で働きたい
② だから車を売る営業がしたい

という順番で考え、営業職を希望するケース。これでは自動車業界の営業職ばかり受けてしまい、選択肢の幅が狭まってしまう。そしてミスマッチも起こりやすい。ここで一つ、順番を逆にして考えることをお勧めされる。

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① 営業職で営業力を身に付けたい
② それならどこの業界が自分に向いているだろうか?

このような順番で考えると選べる求人の幅も広がり、面接の際の説得力も増してくる。何より業界のイメージだけで受けて、思っていたのと違うミスマッチも起こりづらくなると考えられる。

金融業界だろうとマスコミ業界だろうと、どのような仕事でも泥臭かったり、
大変なことは一緒だ。イメージで業界を選んでしまうのは選択肢を狭めてしまうだけなのだ。

華やかなイメージだけでマスコミ業界ばかりを受けていた新卒の就活と違って、一歩立ち戻り、自分のやりたいことと向き合った第二新卒の就活。
私も色々と失敗をしてきた。
就活で苦しむ人も多いと思うが、できるなら一歩立ち止まって自分のできること、やりたいことと向き合ってほしい。
この本は一歩踏み出す勇気を私たちに教えてくれる。

こんなお悩みを解決!

  • どの仕事を選んだらいいかわからない
    →業界ではなく職種で考えていくと選択肢が広がってくる。やりたい仕事がわからなくても、自分の中で仮の条件を作って絞っていく。

既卒、フリーター、第ニ新卒の 就活はじめの一歩

  • 著者:岡本 啓毅
  • 出版社:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売日:2015/6/2

モデルプロフィール

samejima_profile
  • 名前:鮫島啓
  • 生年月日:1991/1/24
  • 出身地:東京都
  • 職業:臨床心理士
  • 受賞歴:ABC cooking 読書モデルニコモ3期生
  • 趣味・一言:ピアノ、読書
  • 最近の悩み:自律神経が乱れがち
  • Twitter:@my_samelody
  • Instagram:k_samelody

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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WRITERこの記事を書いた人

kikuchan

6月9日(ロックな日)生まれ。 映像制作会社勤務。TSUTAYAから年賀状が届くほどの映画マニア。年間350本の映画鑑賞。 「映画ばかり見てないで、勉強しなさい」と言われて育つ。 学生時代は映画の新人賞受賞。文学だけでなく、あらゆる本を読むようにしてます。 好きな本:『竜馬がゆく』『スティーブ・ジョブズ』 趣味:座禅