ひどい会社に入るなら既卒でOK?『既卒なんてこわくない!』

既卒なんてこわくない!

  • 著者:秋庭洋
  • 出版社:飛鳥新社
  • 発売日:2012/3/9

新卒で会社に入らなければ、人生終わりだ。
就職活動をする際に、皆さんはこんな風に思っていなかっただろうか?
企業の情報が解禁されるとともに、一斉に動き出す日本の就職活動。
経験者なら、日本の就活に違和感を覚えた人も多いはず。
今回、ご紹介するのは就職活動のその先のお話。
大学を卒業した後、多くの人が社会人として第一歩を踏み出しているが、3割以上の人が3年以内に会社を辞めると言われている。

こんなはずじゃなかった。自分のやりたいことがこの会社じゃできない。
そんな声を多くの新入社員が嘆いている。
「新卒で就職しないと取り返しがつかない」
本当にそうなのだろうか?
著者は長年、既卒や第二新卒を中心とした就職をサポートする「いい就職プラザ」の代表だ。
既卒や第二新卒となって不安定な状況に追い込まれながらも、新しく縁のあった会社でイキイキと活躍している人はいっぱいいる。

「新卒で就職しないと取り返しがつかない」
そんな迷信を真に受けて、中途半端な就職をしても未来につながるとは思えない。自分の生き方や進路に悩む人は是非、一読してみてほしい本。

あまりに不毛な日本の就職活動

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日本の就職活動があまりにも不毛なのは、よくニュースで取り上げられている。
まず、スタート時期からしておかしい。どこの大学も3年生の9月頃には就職ガイダンスが始まり、3月頃に一斉にスタートする。大学生活4年間のちょうど折り返し地点が過ぎたと思ったら、早くも卒業後の進路を考えなくてはならない。
最近では、2年や3年生からインターンシップに参加して、業界研究をしなければならないという、大学生を煽る傾向も生まれてきているらしい。

企業にエントリーする数も10〜30社が当たり前で、多い人では100社を超えるという。そして、企業側も内定者を囲い込むために、実際に働いている職場を見せることもせず、仕事体験をさせることもなく、学生に内定承諾を迫ることになる。
こんな状況では、学生側と企業側でミスマッチが起こるのも当然だ。
社会人経験のない学生が、本当に自分にあった就職先を選び抜くことは至難の業と言わざるを得ない。

納得いかなければ入らない方がいい

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新卒で第一志望の企業から内定をもらえず、内定ゼロのまま既卒になりたくないからという理由で、意に沿わない企業に入ってしまう人が多くいる。
就職活動の目標は卒業時に内定先があることでは決してない。
3年は働いて、転職しようと楽天的に考えている人が多いのだ。

ここできちんと理解しておかなければならないのは、
「納得のいかない内定先に就職するのも相当リスクを負う」ということである。

世の中で、「納得のいかない内定を辞退し、既卒者になった」というよりも
「就職をした会社を短期間で離職した」という方が、はるかに印象が悪い。

無理して就職して、既卒になった方がいいとまでは言わないが、
第二新卒としてミスマッチを経験し、苦しい思いを経験した人から言わせると
「とりあえず就職すべきだ」という方が、よほど無責任に感じるとのこと。

とりあえず社会人経験は積むべきだという意見もあるが
「社会人経験なし」と「社会人経験3年未満」という差は、当事者にしてみれば大きな差のように感じるが、長年社会人をやっているおじさん達からすると、
わずかな誤差でしかなく、ペーペーとしか思われない。
例えば、小学一年生と小学3年生が20歳を超えた我々からすると同じようにしか見えないはずであろう。
どちらも小学校低学年という枠組みに入るはずで、勉強もまだきちんと仕切れていないと考えてしまうのは仕方がないことだろう。

とりあえず社会人経験があった方がいいだろうと考えることは間違ってはいない。
しかし、納得のいかない会社で渋々働き、3年後に転職すればいいやという安易な考えは禁物だ。

覚悟を決めること

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新卒だろうと既卒、第二新卒だろうと一番重要なことがある。
それは、社会人として生きていく「覚悟を決める」こと。
学生という枠組みに頼って生きていくのはもう終わりなのだ。
社会に出て、この不安定な人生を自分の力で生きていく、親の扶養から外れて自分の力で生きていく「覚悟」を持つ事が大切なのだ。

いつまでたっても内定が決まらず、ウズウズしている就活生は人間的に魅力がないのではなく、社会人として生きていく覚悟ができていないだけなのではないだろうか?

日本の戦国時代の合戦では、前列に陣取った兵士の死亡率よりも、後列に陣取った兵士の死亡率の方が高かったと言われている。
前列に陣取った兵士は、どうせ死ぬのだから手柄の一つでも立てて死のうと覚悟を決め、兵士のパフォーマンス力が高く、結果的に生き残ったのだ。
逆に後列に陣取った兵士は、できるだけ戦闘に関わることなく、生き残りたいと考え、兵士のパフォーマンス力も低く、死亡率も高くなったと言えるのだ。

就職するのも同じようなもので、社会人として生きていく覚悟を持った人が生き残るのだ。既卒になってしまった人も、自分の置かれた現状をしっかりと受け止め、社会に出る覚悟を持つ事が大切である。

新卒の就職で失敗してミスマッチを経験し、既卒や第二新卒になってしまう人は多くいる。長い人生、最初の3年くらいの失敗は大したことないのだ。
後半でいくらでもやり直せます。過去の評価は未来によって変わる。
既卒や第二新卒、就職活動で悩む人に勇気を 与えてくれる本だ。

こんなお悩みを解決!

  1. 内定をもらえた会社に行こうか迷っている
    →納得いかない結果でも、とりあえず就職すべきだという安易な考えは危険。
    一歩、立ち止まり納得のいく結果を自分の中で考えてみる
  2. 既卒になってしまい就職できる会社がない
    →世の中には、既卒や第二新卒を重視する会社が山程ある。
    既卒だから就職できないという考えは正しくない。

既卒なんてこわくない!

  • 著者:秋庭洋
  • 出版社:飛鳥新社
  • 発売日:2012/3/9

モデルプロフィール

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名前:粟野仁美
職業:事務
趣味:withgirls レギュラーメンバー
趣味・一言:散歩
Blog:s.ameblo.jp/hi-piyo-piyo-hyon-hyon/

(カメラマン:伊藤広将)

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WRITERこの記事を書いた人

kikuchan

6月9日(ロックな日)生まれ。 映像制作会社勤務。TSUTAYAから年賀状が届くほどの映画マニア。年間350本の映画鑑賞。 「映画ばかり見てないで、勉強しなさい」と言われて育つ。 学生時代は映画の新人賞受賞。文学だけでなく、あらゆる本を読むようにしてます。 好きな本:『竜馬がゆく』『スティーブ・ジョブズ』 趣味:座禅