『未来の働き方を考えよう 人生は二回生きられる』大企業に内定は人生のゴールじゃない

就職は多くの人にとって人生の岐路といっても過言ではありません。現在就活を行っている世代の私たちは、年金受給年齢も上がりこのままいくと70歳まで働かなければいけないかもしれません。入社するのが仮に23歳だとして、残りの47年を一体どう過ごすのか。

就活の面接で必ず一度は質問される、「企業を選ぶ際に何を軸に選んでいますか?」。みなさんは、この質問に答えられるでしょうか。私は就活始めたばかりの時は、「お給料がよくて、入社したら友人や家族に自慢できるような会社に入りたい」と下世話なことばかりを考えていました(笑)

冗談はさておき、見栄っ張りな私は本当にこんなことばかり考えていたので業界もバラバラの有名企業ばかりを受けて玉砕していました。みなさんに私と同じような苦労をさせないためにも、今回は元外資系コンサルタント出身で、月間200万PVを誇る(2013年発売当時)大人気ブロガーという異色の経歴を持つ、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう 人生は二回生きられる』を読んで、知名度やブランドに惑われず選ぶ本物の企業選びの方法を学びましょう!

超一流企業に入ったのに辞める若者の理由

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大企業に勤めるということは、就活生からの羨望のまなざしだけでなく、合コンや婚活市場においても絶大な人気を誇ります。ですが、それだけの人気企業をたった数年勤めて辞めてしまう人もいます。世間一般から見たら、ただの変わり者と思われがちですが、そんなことはありません。辞めた人の理由を見てみると、私たちが企業を選ぶ際のヒントが隠れていました。

・大企業を辞めた人の理由

勤務時間や服装に求められる、日常的な規律からの自由・個人生活を優先する自由(恒常的な長時間労働を当然とし、有給休暇は簡単に取れない不文律がある)・くだらない形式的な仕事に人生の時間を奪われない自由(大組織には、誰も読まない会議の議事録を上司の許可が出るまで何度も提出する意味不明な風習が残っている)・子育てや介護に専念したり、留学をするなど退職や復職しながら働くといった働き方の柔軟性

こうした価値観を持つ人にとって、高給で充実した福利厚生よりも自由に生活したいことを優先したまでです。自分が将来どんな生活を送りたいのか。それを見つめ直すことで、就活の際の企業選びの基準になります。

新しい働き方「間欠泉キャリア」とミニマムな暮らし方

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間欠泉キャリアとは、何年か働いたら、何ヶ月休みを取って留学にいったり、趣味に没頭したりするという仕事と自分の時間を両立する働き方です。このような働き方をするには、需給ギャップのある仕事を選ぶことがポイントです。

需給ギャップとは、例えば日本で言えば介護や保育士など需要があるのに、なり手が少なくて休職したとしても求人があるので復帰できる仕事のことです。他にWeb関連の仕事の経験者も、いまは仕事に困りません。

自由に暮らすことを優先したいならば、どういう職業なら自分の思い描いた人生設計を送れるかという視点で企業や職業を選択することが可能です。

でも、私のようにパソコンが疎くて、ましてや介護や保育に全く興味のない人も中にはいると思います……。「じゃあ、自由な生活は無理か……」と諦めないでください!

そういう人には、ミニマムな暮らし方という選択肢もあります。ミニマムな暮らし方とは、生きることにかかる費用を最小限にし、人生で働かなければならない時間も最小化するという生き方です。

・私たちが人生で必要な費用

①基礎生活費②住宅購入費③育児、教育費④老後費用

住宅を購入せず、賃貸で暮らすというだけでローンの利子分だけでもかなりの金額を浮かすことができます。他にもアルバイトを続け生活すれば、所得税や住民税もかかりません。必要な食事や日用品は、ネットで様々な便益と交換することも可能です。

本に紹介されている人を例にすると、旅行中に猫を預かればマンガやゲームをもらったり、パソコンの設定を手伝う代わりに夕食をおごってもらうなどの具合です。

今までは人より沢山働き、稼いで何千万もの家を購入することが、当たり前となっていました。ですが、これからの時代いつ何が起こるか分かりません。若いうちにお金を貯めて、早期リタイアをし老後を自由に暮らすのか、一生安泰を信じて大企業に就職するのか、始めから生活費を抑えてミニマムに暮らすのか。

自分にとって、譲れないもの、これだけは守りたいというものを見つければ新しい働き方も見つかるでしょう。

就活が失敗しても、人生は2度生きられる

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「第一志望の会社に落ちたから、幸せな人生を送れない・・・」なんてことはありません。私たちの職業人生には、2回のチャンスがあり40歳でもう1度機会が訪れます。

ゲームや運動会の試合でも、たった1回のチャンスというのはとても緊張します。それに、1回目の就活ではまだ20代前半で本当に自分が何をやりたいのかも模索している人も多いでしょう。そこで著者は、職業人生を2度に分け、前半と後半で異なる働き方をしようと提案しています。

例えば、前半の職業では希望の会社に入れなかったとしても、そこで経験やノウハウを学び、転職で希望の会社に入社することも可能です。

他にも農業が趣味なら、後半の人生では前半の仕事で身に付けたインターネットや営業の知識を生かして、他の農家では真似出来ないようなSNSを利用した野菜の販売をしてみるなど……人生は2度楽しめると考えれば、選択肢は広がります。今やりたいこと、将来必ず成し遂げたいことのために今自分が何をすべきか見つめなおすことで、仕事選びの考え方が変わるのではないでしょうか。

あなたの悩みを解決する3ヶ条

  1. 大手企業=幸せではない。
  2.  自分に似合った働き方を考える
  3.  就活のチャンスは2度訪れる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

  • 著者:ちきりん
  • 出版日:2013/6/12
  • 出版社:文藝春秋

モデルプロフィール

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  • 名前:ななほ
  • 職業:キチョハナカンシャ/就活生
  • Twitter:@kichohana_nana

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WRITERこの記事を書いた人

山下未帆

小学生5年生の時に、家族と1年間オーストラリアでバックパッカーをして放浪の旅をして過ごす。父の仕事は報道関係で、取材中ソマリアの海賊に銃で撃たれた話などを聞いて、自分も普通のOLでは満足できず記者を目指す。好きな本と漫画は『トッカン特別国税徴収官』、『闇金ウシジマくん』。資格集めが趣味で、化粧品検定1級、アイスマニア検定などを保持するも役に立たないものが多い。