『10年後に食える仕事 食えない仕事』勝ち続けられる仕事と消える仕事の見極め方のコツ

今日のテーマは「業界研究」。最近は日本語を学ぶ外国人が増加し、年々日本の企業も外国人雇用を進めています。グローバル化に伴い、いまの職の72%が価値を失うと言われています。調査によれば、ユニクロを展開するファーストリテイリングでは2012年の新卒採用の8割を占める1050人が外国の人の採用を行っています。
他にも、ソニーやパナソニックという名だたる企業が外国人採用に力を入れています。このままでは語学が堪能な外国人か一部の日本人ばかりが需要が増えると言われ、英検3級しか持っていない私はゾッとしています…

ですが、安心してください!いくらグローバル社会でも、必ず日本人であることが強みになる仕事があります。苦手な語学を伸ばさなくても、資格マニアになって無理なスキルアップ狙わなくても食べていける仕事があります。今回の本では、著者のお仕事分類図を見ながら、自分に合った業種を探すコツをご紹介します。

仕事は4つに分類される。あなたが選んだ業種は、どこに分類される?

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① 無国籍ジャングルとは、性別、国を問わず実力だけの超成果主義、運と才能、全てを持ち合わせた神の領域。うまくいけば、給与は何千万から何億ですがリスクも大きく、仕事としては、投資家や起業家、芸能人やプロスポーツ選手など一般的な普通の新卒の就活ではまず無縁の世界。

② グローカルとは、高度な日本語を駆使し、日本人市場に専門分野をもつ仕事。例えば、不動産、建築はまず国内の建築基準法を知らなければならない上に、昔この周辺は川であったことや、周辺に何が建っていたのか、その土地の歴史など知らなければならず、少し日本語が話せるからといって簡単に覚えられる仕事ではありません。

他にも、弁護士であれば裁判官にいかに心証をよくするかが争点となるため、言葉の言い回しや口調など高度な日本語が必要になり、個人のプライバシーに関わる問題も多いため、即座に空気を読む力が必須であり、外国人の参入は今後も少ないことが予想されます。

「弁護士なんて、今さら目指すのは無理だよ!」って人には、ライターや編集、記者等などはどうでしょうか。日本語には書き言葉と話し言葉の違いがあり、細かいニュアンスがあって、生粋の日本人である私でもこうして書評を書くのに数時間はかかるので、外国の人がライバルになる可能性は今のところ少ないのでオススメです。

③ ジャパンプレミアムとは日本人でしか出来ない職種であり、日本の「お・も・て・な・し」文化を追求するお仕事です。例えば、旅館の女将がこれに該当します。私が以前旅館に泊まった時に、靴下は汚れや臭いがつくと大変だからと中居さんが手で洗ってくれたことがありました。

こうした細かな気遣いこそ、日本人ならではであり、サービス産業として世界に通用します。他には、スチュワーデスや、ホテルマン。美容師さんの気持ちいいシャンプーのサービスも、日本オリジナルのためジャパンプレミアムと言えるでしょう。

④ 重力の世界とは、上記のような日本人のメリットがなく、日本語が話せない人でもなることが可能な職種のことです。例えば計算事務員や、IT保守管理などは多くの企業は賃金の低い中国に移してしまい、コストカットの対象となっており今後消えていく業種の1つと言えるでしょう。

他にも店舗販売員はインターネットの通販事業に乗り換えられるか、多少言葉が理解できる外国の人なら仕事に就くことが出来ます。他にもレジ打ち、集金係、タクシードライバーなどの単純作業は国籍が関係なく、若くて仕事が出来るなら誰でも就業することは可能です。その代わり、体力がある若い時でないと、次々に人件費の安い外国の人に仕事を奪われてしまう可能性が高いエリアです・・・

グラフを見てみると、どのエリアも一長一短……。ですが、ここまで読んでもらえたなら大切なことは他の人にはない自分の強みを生かすことだと分かってもらえたと思います。

日本語も極めれば武器になるし、気配りが出来る人はサービス産業で強みとしてアピールすることができます。TOEICが○○○点だから、資格があるからといった目に見えるものだけで自分の強みをアピールしなくても、強みは色んな種類があると理解することが重要です!

仕事を選ぶYES、NOチェック

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この本では、11の質問に答えればこれから目指す職業が上のグラフのどこに分類されるかをチャートで判定もしてくれます。ここに一部質問を引用してみるので、やってみましょう。

① 日本語ネイティブで知識がないと成果が出ない職業だ YES⇒通訳、記者 NO⇒日本語タイピスト
② 日本独自の商慣行、雇用慣行がカギを握る職業だ YES⇒マーケッター、人事 NO⇒次の質問に進む
③ 人としての信用と相互理解と高度な知識が不可欠な仕事だ YES⇒医者、弁護士 NO⇒住宅営業、保険セールス
④ IT技術により、世界中どこでも場所を選ばずできる職業となった YES⇒コールセンタースタッフ、プログラマー NO⇒次の質問に進む
⑤ 一次・二次産業で高い技術力は必要なく、時間の制約もない YES⇒遠洋漁船員、組立工 NO⇒警備員、タクシードライバー

① ~③は日本語ができるというメリットを生かした職種であり、ジャパンプレミアムやグローカルの部分に当てはまります。他方で④~⑤は、日本が少し話せれば誰でもできる職種であり、何もしなければ海外移転されしまう可能性が高く、重力の世界に分布されます。

「日本語しか出来ない」これは、一見弱点と思われがちです。ですが、難しい日本語を操り、日本の文化や知識があるという点で外国に人には負けません。自分のやりたいことだけでなく、メリットを生かして、ライバルの少ない仕事を選んでみる。これも就活のやり方の一つの方法です。

7割の失業者が生まれる中で生き残る方法とは

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著者は今後グローバル化が進み、何も手を打たなければ7割の人が職を失って外国人にとって代わられるか、今の日本の最低賃金よりもさらに低いアジアやアフリカの発展途上国と並ぶ「グローバルの最低賃金」で海外で出稼ぎに行くしかないと指摘しています。

最近よく耳にする、「コモディティ化」という言葉を知っていますか?

コモディティとは、「一般化したために差別化が困難となった製品やサービス」(コトバンクより引用)、つまり私たち人も差別化がつきにくくなり、誰が仕事に就いても同じ状態であると、すぐに人件費の安い国やロボットに置き換えられてしまいます。こうした状態を防ぐためにも、まずは自分にしかない強みを見つけましょう!

もし自分の就きたい職種が、重力の世界に分布されたものだとしても生き残る手段はあります。例えばタクシードライバーも、語学が堪能なら外国の人の観光案内をすることや、販売員もトークを生かしてインターネットの通信販売にはない情報を持って顧客をつかむこともできます。日本語が出来ることは立派な強み!さらに、そこから自身の強みを見つけてコモディティ化しない人になりましょう。

あなたの悩みを解決する3ヶ条

  1. 自分の目指す職種が、4つのジャンルのどこに当てはまるか知る
  2. 重力の世界にいる場合は、すぐにそこから抜け出さなければならない
  3. 日本語しか出来ないは、立派な強みになる

10年後に食える仕事、食えない仕事

  • 著者:渡邉 正裕
  • 出版日:2012/2/3
  • 出版社:東洋経済新報社

モデルプロフィール

tomoe_profile
  • 名前:ともえ
  • 職業:キチョハナカンシャ/就活生
  • Twitter:@kichohana_tomoe

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WRITERこの記事を書いた人

山下未帆

小学生5年生の時に、家族と1年間オーストラリアでバックパッカーをして放浪の旅をして過ごす。父の仕事は報道関係で、取材中ソマリアの海賊に銃で撃たれた話などを聞いて、自分も普通のOLでは満足できず記者を目指す。好きな本と漫画は『トッカン特別国税徴収官』、『闇金ウシジマくん』。資格集めが趣味で、化粧品検定1級、アイスマニア検定などを保持するも役に立たないものが多い。