お金のためではなく○○のためにFacebookを創った。『フェイスブック 若き天才の野望』

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

  • 著者:デビッド・カークパトリック
  • 出版社:日経BP社
  • 発売日:2011/1/13

 

今週のテーマは、『起業家から学ぶ、起業の「苦しみ」と「楽しみ」』ということで、

前半は日本の起業家、後半は海外の起業家を見ていくことで、日本・そして世界で活躍する起業家が経験した、起業の「苦しみ」と、それを上回る「楽しみ」「希望」を伝えていきます。

昨日までに、日本の起業家から海外の起業家まで様々な起業家の体験談を紹介してきました。起業家として1つに括ることはできず、それぞれ別の起業ストーリーがありました。

共通していたのは、起業は「苦しみ」と「楽しみ」の両面があるということ、そしてその振れ幅が大きいということだと思います。

そして、最後の1冊は、誰もが知っているFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグが、どうやってFacebookを創ったかが詳細に描かれている『フェイスブック 若き天才の野望』を紹介します。

マーク・ザッカーバーグ氏に関しては映画『ソーシャル・ネットワーク』として映像化もされているため、映画を見た人も多いのではないかと思いますが、映画は映画として脚色されている部分も多いため、若き天才のことを正確に知りたいと思う人は、本書を一読することをオススメします。

若き天才

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本書の初版が発売されたのが2011年頭。ザッカーバーグ氏が26歳の頃です。

当時、フェイスブックには5億人のユーザーが既にいたという事実には驚かされます。

そしてそれから6年が経ちザッカーバーグ氏は現在32歳。2016年時点でフェイスブックユーザーは世界で3倍以上の16億5,000万人(2016年4月時点)、そして時価総額は約3,680億ドル(2016年10月時点)にもなります。
時価総額トップは、アップルで約6,000億ドル。続いて、アルファベット(グーグルの親会社)、マイクロソフト、アマゾンが続き、その次にフェイスブックがランクインします。世界で5番目に価値のある企業ということになります。

苦しくも、本書評を担当する本to美女代表の有吉は書評執筆時点で26歳です。

同じ時点までのザッカーバーグ氏の栄光を描いた本書を読むと、参考になる反面で、天と地の差があり、吐き気がしてくると同時に強い嫉妬心を感じてしまいます。

私もお金というより、世の中に新しい価値を創りたくて起業しています。

いつかきっと、彼のように、世の中に対して大きな価値を提供する企業にまで成長させる。

そんなことを思いながら、本書を何度も読み返しています。

全ての始まり

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話をフェイスブックに戻すと、フェイスブックが始まった(当初サービス名は、ザ・フェイスブックだった)のは、ザッカーバーグ氏が当時通っていたハーバード大学の寮でした。

ザッカーバーグ氏がフェイスブックを作る前に作った有名なサービスの一つが、キャンパスで誰が一番「ホット」かを決める「フェイスマッシュ」でしょう。

2人の同性の人物を表示し、どちらが「よりホット」かをユーザーが投票し、「ホット」だと判定されると、さらに「ホット」な人物との対決が用意される、というアルゴリズムでした。(結果的に、ハーバード大学運営理事会によって、コンピュータのセキュリティを破りインターネット上のプライバシーや知的財産の規約に違反したとして処罰されてしまいます。)

このサービスを創った同じ寮にて、ザッカーバーグ氏はFacebookを立ち上げます。当時のアメリカの高校・大学では学生間の交流を助けるために新入生の顔写真を乗せた「フェイスブック」と呼ばれるアルバムを作る習慣があり、それをオンラインにしたのが、ザ・フェイスブックだったのです。

最初はハーバード大学専用のSNSでしたが、徐々に加入できる大学を広げ、さらに高校にまで門戸を開き、オープン登録制にすることで、世界中に急速に広がっていったのでした。

フェイスブックの究極の目的

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ハーバードの寮から始まったフェイスブックは、コミュニケーションのプラットフォームとして成長し続けました。

そしてその過程でYahooを始めとする様々な企業から買収を持ちかけられても、フェイスブックを売却することは一切ありませんでした。

MTVから正式な買収提案を15億ドルで受けた時に彼が答えた内容は興味深いです。

金は要らないんだ。どっちにしても、これから一生かけても、フェイスブックみたいな良いアイディアは二度と思いつけない

「金では動かない」と言うのは容易いですが、数千億円規模のキャッシュを目の前に突きつけられても、自分の理想を追うザッカーバーグ氏の理想とは、フェイスブックの究極の目的は何なのでしょうか。

ザッカーバーグ氏はこう表現します。

僕がフェイスブックをつくったのは、会社をつくるためではありません。「世界をよりオープンで、皆がつながり合える場所にする」という使命を果たすためです。

ザッカーバーグ氏が作りたかったのは、Facebookを通して、世界をよりオープンで公平なものにすることだったのです。

彼の挑戦は15億人のユーザーを超えた今でも続き、今後も続いていくでしょう。より世界をオープンで公平なものにするために。

悩みを解決する3ヶ条

  1. お金は、何かをするための手段である。お金を目的にしないほうが、結果大きなお金を生み出すことができるかもしれない
  2. 会社を作ることさえも手段である。起業するのであれば会社を通じて世の中に何を提供したいか、究極の目的は何かを考えるべき
  3. 究極の目的を設定したらそれを実現するだけ。やるべきことに集中をしよう。起業とはやらないことを決めることでもある

 

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

  • 著者:デビッド・カークパトリック
  • 出版社:日経BP社
  • 発売日:2011/1/13

モデルプロフィール

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  • 名前:原 瑠理子
  • 生年月日:1991/03/24
  • 出身地:福岡県
  • 一言:ソフトバンクファンです

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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