ゼロからあなたは何を生み出すことができるか?『ZERO to ONE』

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

  • 著者:ピーター・ティール
  • 出版社:NHK出版
  • 発売日:2014/9/25

 

今週のテーマは、『起業家から学ぶ、起業の「苦しみ」と「楽しみ」』ということで、

前半は日本の起業家、後半は海外の起業家を見ていくことで、日本・そして世界で活躍する起業家が経験した、起業の「苦しみ」と、それを上回る「楽しみ」「希望」を伝えていきます。

昨日は、『HARD THINGS』から起業の苦しみとそれにどう立ち向かうべきかを考えていきました。

答えがない難問と困難にどう立ち向かうべきか。起業家のバイブル『HARD THINGS』

2016.10.20

本日は、「ゼロから1を生み出す」起業の「楽しみ」にフォーカスして、ピーター・ティール氏の『ZERO to ONE』を紹介いたします。

ピーター・ティール シリコンバレーで現在もっとも注目される起業家、投資家のひとり。1998年にPayPalを共同創業して会長兼CEOに就任し、2002年に15億ドルでeBayに売却。初期のPayPalメンバーはその後ペイパル・マフィアと呼ばれシリコンバレーで現在も偉大な影響力を持つ。

そんなピーター・ティールが本書ではこう問いかけてきます。

「あなたは、ゼロから何を生み出すことができるか?」

ゼロ→1

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ピーター・ティール氏は冒頭でこう言います。

新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。

おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える、つまり1がnになる。

だけど、僕たちが新しい何かを生み出すたびに、ゼロは1になる。

 

そう、何をやるにしてもコピーの方が簡単なのです。

だからと言って、簡単な方に流れてしまうのが正しいことなのでしょうか?

ピーター・ティール氏はこう続けます。

人間は、天から与えられた分厚いカタログの中から何を作るかを選ぶわけではない。

むしろ、僕たちは新たなテクノロジーを生み出すことで、世界の姿を描き直す。

それは幼稚園で学ぶような当たり前のことなのに、過去の成果をコピーするばかりの社会の中で、すっかり忘れられている。

そして、この新しいものを生み出すことに投資しなかったら、アメリカ企業に未来はないと言います。それはビジネスに同じ瞬間は二度となく、今日の「ベスト・プラクティス」はそのうちに行き詰まるからだ、と。

私もこれを日本・日本企業にあてはめると怖いな、と思うことが良くあります。

日本においても、ゼロから1を生み出す企業が出てこないと、日本社会は崩壊してしまうのではないか、と。

そしてゼロから1を生み出すことができやすいのが、何のしがらみも無く、既存の枠組を無視・破壊できるスタートアップであり、今の日本に必要なものであると思うのです。

僕たちは未来を創ることができるか

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未来を考える時、私たちは、今より良くなること・進化することを願います。

その進歩は、ピーター・ティール氏に言わせると、二つの形のどちらかになります。

  1. 垂直的/集中的進歩(新しい何かを行う)
    →テクノロジー(0 to 1)
    ※テクノロジーとはコンピューターに限らない。正しくは、物事への新しい取り組み方、より良い手法は全てテクノロジーであるとピーター・ティール氏は定義しています。
  2. 水平的/拡張的進歩(成功例をコピーする)
    →グローバリゼーション(ある地域で成功したことを他の地域に広げる)

これらの2つの進歩は異なるものであり、片方だけ進むことも、両方が同時に起きることも、どちらも起きないこともあります。

そして彼は、「ほとんどの人はグローバリゼーションが世界の未来を思っているけれど、実はテクノロジーの方がはるかに重要だ」と言います。

新たなテクノロジーがないグローバリゼーションは持続不可能であり、そして、新しいテクノロジーが時間の経過とともに自然に生まれることはないのです。

では、未来を変える・創る新しいテクノロジーはどこから生まれるのでしょうか?

その答えは、だいたいベンチャー企業、つまりスタートアップであると言います。

なぜ、スタートアップが新しいテクノロジーを生み出すことができるのか?

その答えは本書に譲りますが、世界を変えられると信じた集団がスタートアップです。

ピーター・ティール氏はスタートアップを次のように表現します。

前向きに表現するなら、スタートアップとは、君が世界を変えられると、君自身が説得できた人たちの集まりだ。新しい会社のいちばんの強みは新しい考え方で、少人数なら敏捷に動けることはもちろん、考えるスペースが与えられることが大きな利点になる。
本書は、これまでにないビジネスを成功させるために自らに問うべきこと、答えるべきことを提示するものだ。ここに書いたことは、マニュアルでもなければ、知識の羅列でもない、考える訓練だ。

なぜなら、それがスタートアップに必要なことだから、従来の考え方を疑い、ビジネスをゼロから考え直そう。

本書を手に取り、ゼロから1を生み出す第一歩を踏み出してみませんか?

悩みを解決する3ヶ条

  1. 未来の進歩は2つあり、ゼロから1を生み出すテクノロジーと、成功例をコピーするグローバリゼーションが存在する
  2. 重要なのは0から1を生み出すテクノロジーである
  3. 新しいテクノロジーは、世界を変えられると信じたスタートアップから生まれることが多い

 

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

  • 著者:ピーター・ティール
  • 出版社:NHK出版
  • 発売日:2014/9/25

モデルプロフィール

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  • 名前:桶屋美圭
  • 生年月日:1997/1/18
  • 出身地:富山県
  • 職業:早稲田大学
  • 趣味・一言:ダンス、ピアノ
  • 最近の悩み:本が読めるようになりたい
  • Twitter:@okechin0118

(カメラマン:伊藤広将)

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