「そんなこと、わかってるよ…」って本当に「してる」?『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

  • 著者:河野 英太郎
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日:2012/3/12

当たり前…?

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本書に書かれていることは、一見すると当たり前のことばかりですが、本当にそれを全て実行できているか?といわれると簡単には頷けないものも多いはずです。著者はそれを称して「99%の人が実行していない」仕事のコツだと言っています。本書で自分の仕事の進め方を点検してみましょう。

以下のように、8つのシーンに合わせて使えるコツが紹介されています。

1. 報連相(ホウレンソウ)のコツ          (・早め早めにチェックを受ける…etc.)

2. 会議のコツ                                          (・ホワイトボードを使う…etc.)

3. メールのコツ                                      (・受信者にスクロールさせない…etc.)

4. 文書作成のコツ                                   (・KISSの法則…etc.)

5. コミュニケーションのコツ                 (・オフィスでは真ん中を歩く…etc.)

6. 時間のコツ                                          (・一つの行動に二つ以上の目的を持たせる…etc.)

7. チームワークのコツ                            (・チームの発展ステップ「4つのH」を理解する…etc.)

8. 目標達成のコツ                                   (・「他力」を戦略的に活用する…etc.)

その中から、チームワークのコツについて、詳しく取り上げご紹介します。

チームワークのコツ ―チームの発展ステップ「4つのH」―

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仕事は日々新しい人たちとの出会い、協力関係を築いていくことです。

誰と仕事をするか、どのチームに配属されるか、どの上司につくか、その人たちとどのような関係を構築していくかが仕事を進める上で最も重要であるといっても過言ではないでしょう。

本書では新しい関係を構築の仕方を、結婚生活になぞらえて4つのHで説明しています。

第一段階「Honeymoon」(この人はなんて素晴らしいんだ!: 異なること の良い側面が見える。)

第二段階「Hostility」(むかつく!: 異なること の負の側面が見えてくる。)

第三段階「Humor」(もう、しょうがないなあ: 異なること を笑いに変えられる。)

第四段階「Home」(あうんの呼吸: 異なること が普通になり自分達のものになる。)

第一段階「Honeymoon」では、相手に対して新鮮な発見の連続です。ここでは、新しい関係ができても簡単に有頂天にならないことが重要です。ここで、相手を必要以上に理想化してもその次に来る失望が深くなってしまうからです。新しい人にはお互いに相手に好まれるような対応を無意識にしてしまうのが人情ですし、人間は最初に見える側面だけが相手の全てではありません。

第二段階「Hostility」は、新しい関係を構築する上で鍵となるステージです。まず大切な事は、新たな関係を作る上で相手に敵意を抱いてしまうようなステージが必ず存在する。ということを認識することです。ここで簡単に「あんなに良い人だと思ったのに裏切られた」と考えてはいけません。最初は頑張って相手に合わせていても、人は長く自分の本来の性格を隠し通せるものではありませんし、 異なること には必ず初めのうちは見えなかった別の側面もあります。

第三段階「Humor」は、抱いた敵意を笑いに転化するステージです。 異なること によって高まった緊張を笑いによって緩和させ、許容するのです。自分とは違う他人の欠点と見えるものどうしても我慢ならないということを乗り越えなくてはなりません。

他人への批判的な目は、しばしば隠れた自己自慢であることも少なくありません。(例えば時間に正確な人は、どんなに相手がチームの雰囲気をよくするムードメーカーであっても、遅刻をすれば無能だと思ってしまいがちです。)相手と自分の長所と短所が異なるということを認識し、短所をユーモアに変えて許すのです。

第四段階「Home」は、相手と自分の 異なること をすっかり理解したステージです。

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「あの人は、時間に正確ではないけれども、ムードメーカーなんだな。」ということが了解できれば、もはやそのことについて改めて違和感を感じることもありません。お互いの長所も短所も了解し、それを生かし合っていくことができるのです。

このように、新しい関係が生まれるときのフレームワークというコツを知っていれば、自分が新しい関係にどのように向き合えば良いのかの道しるべとなるでしょう。

1%の「デキる人」

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自分自身が「知っている」コツ、ではなくて自分が「実行している」コツが本書を凌駕したときこそ、著者のいう1%の「デキる人」になったときでしょう。

惜しむらく、本書は内容が仕事全般に渡っているためそれぞれの場面についての詳しい掘り下げや裏付けは十分とはいえません。より深く知りたい内容については類書をたどっていけばいいでしょう。(例えば、報連相のコツ・早め早めにチェックを受ける という項目をもっと掘り下げたければ、先日ご紹介した『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』中島聡   (著)がお勧めです。)

ここで述べられていることは、すぐにでも実行できるような具体的で小さなコツはばかりです。

「そんなこと、わかってるよ…」と思う前に「してる」どうか、ぜひチェックしてみてください。

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

  • 著者:河野 英太郎
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日:2012/3/12

モデルプロフィール

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  • 名前:杉山りり
  • 生年月日:1993/6/24
  • 出身地:神奈川県
  • 職業:青山学院大学
  • 趣味・一言:ショッピング
  • 最近の悩み:夏休みではしゃぎすぎて、夜更かししがちなこと
  • Instagram:@riryz624

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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