元マイクロソフト伝説のプログラマー流仕事の進め方『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

  • 著者:中島聡
  • 出版社:文響社
  • 発売日:2016/6/1

ラストスパートをかけても間に合わない……

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あなたが「この仕事を1週間でやって欲しい。」と依頼されたら、どのように仕事を進めるべきでしょうか。他にも締め切り近い仕事を抱えていたりすると、「まだまだ余裕があるから。」と、その仕事をしばらく放っておいてしまうこともありそうです。
その他の仕事に追われて着手できなかったものの、締め切りが目前に迫ってくるとさすがにその仕事を最優先にして全力で取り組み始めました。ところが、緊急でクレームが入り時間を取られてしまいます。それでも何とか進めていると、他の人に協力してもらわないと進められない部分が出てきてしまいました。もう、上司に頭を下げるしかありません。

著者は、高校時代からPC雑誌「アスキー」でソフトウェア開発に携わり、大学時代には世界初のパソコン用CADソフト「CANDY」を開発し、学生ながら1億円を超えるロイヤリティーを稼いだこともある伝説のプログラマーです。米国マイクロソフト本社で働き始めた筆者が、言葉も十分に通じない中で、本社の優秀な人々に負けずに成果を上げ続け、Windows95を生み出した仕事術を明らかにしたのが本書です。

「誤差」と「スラック」(余裕)

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先ほどの例で緊急で入った打ち合わせや、他の人への仕事の依頼の思わぬ追加の仕事のことを筆者は「誤差」と呼んでいます。ラストスパートをかけようとしても、この「誤差」のせいで、仕事は期間内に間に合わないことが多々あるのです。そこで、仕事を進める際には最初からそれを織り込んで、「スラック」(余裕)をいかに生み出すかに注力すべきだと著者は言います。

『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』からこのような例があります。
ミズーリ州のとある病院の経営者は手術室が足りないことで悩んでいました。
医者は十分な人数がいても、手術室が足りないため手術件数が限られていたのです。
そのような場合にとるべき選択肢は次のどちらでしょうか?
1. 医師の残業を増やす 2.手術室を増やす。

実は、答えはどちらでもなく、手術室の1室を使わずに空けておくようにすることだったのです。その結果5%も手術件数を増加しました。なぜかというと、急患の対応に伴う手術スケジュールの変更や、手待ち時間を無くすことができたからです。
つまり、急患という「誤差」を受け入れる、空の手術室という「スラック」(余裕)を持つことで、絶対量を増やすことなく生産性を上げることができたのです。

「ロケットスタート仕事術」とは

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「ロケットスタート仕事術」の目的は、仕事を納期内で高い完成度で完了させるために不可欠な「スラック」(余裕)を生み出すことです。
そのための具体的な方法は以下の通りです。

・最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には8割方を終える
・最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう
・「仮眠をとる」「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる

この期間の2割の「見積もり期間」はあくまで名目で、徹夜も厭わない集中力で仕事を行い、8割方を完了させます。筆者はこれを、ドラゴンボールの悟空の瞬間的に戦闘力を倍増させる必殺技になぞらえて「界王拳」と呼んでいます。
そして、それ以降の8割の期間で仕事の残り2割の完成度を上げていくのです。
その際にも、午前4時に起床し早朝のみは「界王拳」を発動しメインの仕事については終わらせ、午後は流すようにします。当然、早く起床すると、日中に眠気が来ますが、その際には仮眠をとることを推奨しています。

界王拳発動の条件
では、ロケットスタート仕事術の鍵である「界王拳」はどうしたら使えるようになるのでしょうか。
「集中力は、好きだからこそ自然に出てくるもので、好きでもないものに対して無理やり絞り出すものではない」と筆者は断言しています。今やっていることが好きなものであるか分からないのであれば、
情報収集し続け、やりたいことに思い切って飛び込むべきです。(著者自身も高校時代にはアスキー編集部をアポ無しで訪問しアルバイトとして雇ってもらい、マイクロソフト時代には日本支社から米国本社に自分を売り込んで異動しています。)
そして、好きなことにチャレンジするためにも、まずは目の前にある、やらなければいけないことを終わらせなければいけません。本当に好きなことが見つかったなら、もしくは、本当に好きなことを探究するということは、目の前のやらなければいけないことも好きなことの一部であるということです。
目の前のことを「ロケットスタート仕事術」を使って、「スラック」(余裕)を生み出し終わらせましょう。

こんなお悩みを解決! 

  • 仕事ってどうやって進めたら良いの…?
    ⇒ロケットスタート。納期の最初の2割の時間で8割を終わらせよう。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

  • 著者:中島聡
  • 出版社:文響社
  • 発売日:2016/6/1

モデルプロフィール

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  • 名前:池田麗衣
  • 生年月日:1997/03/21
  • 出身地:東京都
  • 職業:学習院大学
  • 趣味:ダイビング、韓国語
  • 最近の悩み:よく忘れ物をする
  • Twitter:@lxxxxyk

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