「旅」を趣味にするなら、季節に合わせて。『心がほどける小さな旅』

「旅」といえば、趣味の定番でもあります。周りに旅を趣味にしている人がいる、という方も、多いのではないでしょうか。けれどいざ自分の趣味として「旅」を選ぼうとすると、時間やお金、さまざまな都合がつかないことって、よくありませんか?
「旅」といってあなたが想像する行き先は、どこですか?常夏のビーチリゾート?異国情緒溢れる町並み?それとも、全てを包み込んでくれるような大自然?そういったところに旅しようと思えば、都合がつきづらいのも無理がありません。

そもそも、旅先が遠いところでないといけないなんて、誰が決めたんでしょう。自分の生活のなかで、無理せず気軽に行ける場所だって、立派な旅先です。なにかひとつアクセントを加えれば、きっと素敵な経験になるはず。
イラストレーターとしても知られる筆者、益田ミリさんが選んだのは、「季節に合わせて」旅をすること。そんなアクセントを加えれば、身近な場所へ行ったって、ただの旅じゃない。そう、「心がほどける小さな旅」になるんです。

心がほどける小さな旅

  • 著者:益田ミリ
  • 出版社:飛鳥新社
  • 発売日:2012/4/6

「季節に合わせる」それだけで。


「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」これは、清少納言の枕草子の冒頭部分です。続くのは「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬はつとめて」と、それぞれの季節特有の美しい景色。日本には、昔から季節を味わうということが存在してきました。

そんな日本を季節に合わせて旅をすることが、素敵でないはずがありません。春は桜花賞、夏はオールナイト盆踊り、秋は山寺、冬は第九。本書で紹介された15の小さな旅から、枕草子になぞらえるとすれば、私はこのよっつを選びます。

特に夏の「オールナイト盆踊り」は、筆者自身もあとがきで「一生忘れられない旅」と述べるほど。このお祭りは、岐阜県の山あいにある郡上八幡という小さな街で、お盆ごろに行われます。それに合わせて旅をした筆者は、はじめこそ夜通し踊り続けるなんて無謀だと考えていたものの、結局は最後の一曲までしっかり踊りつくしてきたそう。浴衣姿の人が集まる、屋台や小川…そんなものを味わえるのも、季節に合わせて旅したからこそ。清少納言も、きっと旅をするなら季節に合わせたのではないでしょうか。

益田さん流、「旅の心得」

「季節に合わせる」ことは旅の大切なアクセント。ですが他にも、旅をする上で欠かせないのがその準備です。遠足の前日にわくわくしながらその用意をした経験がある人は、少なくないはず。あなたは小さな旅に、何を持っていきますか?

本書では、筆者益田さんと素敵なイラストとともに、オススメの旅のお供が紹介されています。帽子、水筒、ガイドブック。小さい旅で、たくさんの荷物を持っていかなくてもいいからこそ、ひとつひとつにこだわりを持ちたいもの。筆者のこだわりを参考に、自分だけの旅のお供を見つけましょう。

趣味に加えるアクセント

本書で紹介される旅先は、決して派手な場所ではありません。中には通学、通勤と同じ位の時間で到着してしまうような場所も。だけどそんな旅にもひとつあるアクセントが、「季節に合わせて」旅をすることです。そんな旅を、筆者自身は「そのひとつひとつで、のびのびしていた気がする。」と振り返ります。
ありきたりな趣味でも、なにかひとつ自分なりのアクセントを加えるだけで、自分にぴったり合ったものになる。せっかくの趣味、背伸びしてそれを楽しもうとするなんて、それではなんだか違和感がありませんか?あなたの趣味には、あなたに合ったものを。自分が趣味に合わせるのでなく、自由にのびのびと、趣味を自分に合わせればいいのです。

こんな悩みを解決

こんな悩みを持つ人にオススメ!
☑ 自分に合った趣味が見つからない。
☑ 趣味にしたいものがあるのに、都合がつかない。

 

モデルプロフィール

  • 名前:石井晴菜
  • 職業:金融業界
  • 出身:神奈川県横浜市
  • 趣味・一言:ゴルフすることにハマってます
  • 最近の悩み:ゆったりとした話し方を直したい
(カメラマン:伊藤広将)

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WRITERこの記事を書いた人

杉山 智穂

『鬼平犯科帳』が好きな父親と『二十四の瞳』が好きな母親の間に産まれ、山に囲まれた田舎でのびのび育った女子大生。家族と和菓子と『ハリー・ポッター』が大好きで、来世くらいで魔法が使えたらいいなと思っている。笑う門には福来る、早起きは三文の徳、このふたつのことわざを信じて、にこにこ早起きをしている。