夏の夜にゾクっとするミステリ・ホラー5選

異例の暑さが続く毎日。夜も寝付けないくらい暑いですね。

そんな夜、暑さを忘れる怖い話はいかがですか。

『マリオネットの罠』/赤川 次郎

雨の夜、人家もまばらな国道沿いの林の中でトラック運転手が殺され、血まみれの若い女性が雨の林に消えた――。

次々と起こる殺人事件。幾重にも折り重なる細い伏線の糸。マリオネットを操るその糸を手繰り寄せ、操者を暴くことができますか?

 『山怪 山人が語る不思議な話』/田中 康弘

「光る球体がふわふわしていた」、「木を切り倒す音がして目を凝らすが、そこには誰も、何もない」、「自宅の近くで道に迷ってしまう」。囲炉裏端で語られる怖い昔話のよう。実際に体験したという方たちの話を集めた本作で、教訓と背筋の寒さを体感してください。

 『イノセント・デイズ』/早見 和真

放火により、元交際相手の妻と1歳の双子を焼死させたとして服役中の田中雪乃、30歳。「整形シンデレラ」と呼ばれた女性死刑囚は、本当に罪を犯したのでしょうか。真実が暴かれた時の薄ら寒さ――、あなたは耐えられますか?

『残穢』/小野 不由美

「書くのも話すのも危険なもの」をあえて書いた本作。ホラー作家の表現力がいかんなく発揮され、事件が深堀されていくほどにおどろおどろしさが増してきます。さらに、現実にあったことだと思うと、怖さもひとしお。あなたは手に取ることができますか?

 『アンチェルの蝶』/遠田 潤子

大阪の港町で、掃き溜めのような居酒屋「まつ」を経営する藤太のもとに、幼馴染の秋雄と少女がやってきます。秋雄は、少年時代を共に過ごした少女・いづみは死んだと言い、彼女の娘である少女・ほづみを置いて店を去ってしまいます。それは、25年前に止まった歯車が、軋んだ音を立てて回り始めたことを示していた――。

大人の事情に潰された少年たちの夢と希望と、過去の傷。ラストシーンは涙なしにはいられません。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

WRITERこの記事を書いた人

神谷京香

子どもの頃は200文字の作文にも苦労していたが、小学5年生の時にCLAMPさんの漫画に出会い、唐突に覚醒。いきなり2000文字以上の大作を書きあげるようになる。幼少時は童話で文字を、小学生の時は漫画で漢字と歴史を学び、高校生になる頃には弁当箱サイズのミステリ小説を読みあさるように。現在はジャンルを問わず活字なら何でも読む節操なし。趣味は寺社仏閣/滝めぐり、猫、夜散歩、声楽、一人カラオケ、日本酒とワイン。