夢を実現させるヒントとは?小説『アルケミスト』

アルケミスト―夢を旅した少年

  • 著者:パウロ・コエーリョ
  • 出版社:角川書店
  • 発売日:1997/02

 

自分の本能に従って旅を続けた少年の話を知っていますか?

1988年に出版されて以来、大ベストセラーとなった本書。ブラジルの人気作家パウロ・コエーリョの代表作として有名です。

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトに向けて旅に出ます。
ピラミッドに行けば、自分の宝物と出会えるという夢のお告げを信じて……

もともと神学校に通い、何不自由なく暮らしていた少年は、ずっと旅に出ることを夢見ていました。ある日、父親に旅に出たいことを告げると、
「旅人はたくさん金があるから旅に出られるんだ。私たちの仲間で旅に出られるのは羊飼いくらいだ」と言われ、少年は羊飼いになってしまうのです。

少年は羊飼いとなり、夢のお告げを信じて旅を続けているうちに、錬金術師の導きと別れのなか、ありとあらゆる人物と出会い、人生に大切な知恵を学んでいきます。
世界的に人気な本書。あなたに人生の大切なヒントを教えてくれるかも。

自分の運命よりパン屋になることを気にする

takahashi_1

少年は旅の前半、ある町で老人にこう言われます。
「まだ若い頃は、夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませるのだ」

「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」
少年の場合、旅に出たいという夢を持っていました。
神父になるという親の期待にそわないで、羊飼いとなった少年は本能のまま、心に忠実に生きていたと思います。

ここで言う、不思議な力とはいったい何なのか?
(それは)あきらめる気持ちなのでしょうか?
人は大人になるにつれて、社会の枠にはまって生きていかねばならない生き物。
いつか自分が本当にしたいことを心に留めてしまう瞬間が来るものです。

また老人は
「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかの方が、もっと大切になってしまうのだ」と説きます。
羊飼いをするより、パン屋をやっていた方が収入は安定しますから。

私も含め、人は他人と比べて見栄をはってしまうところがあります。
年収のことや、家柄のこと。すべて見栄です。
大人になった時に、自分のしたいこと……。
自分の運命に向き合う大人は何人いるのでしょうか?

そんな風に人生について大切なことを、この小説は私たちに教えてくれるのです。

少年は自分の運命を信じてエジプトに向かいます。
神父となる親の期待にそわないで、羊飼いとなって旅に出るのです。

それが少年の運命だからです。

前兆

takahashi_2

この小説には前兆という言葉が度々登場します。
行くべき道に迷った時、風の音を聞いて前兆を感じたり、
金を盗まれ、途方に暮れている時も(に)、前兆の力で乗り切ったり……

人生において、自分が進むべき道を感じる心。少年の人生と彼の行く手には、
十分に前兆の助けがあったのです。

・「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して助けてくれる」
・「前兆に従うこと」

私たちが生きる社会においても前兆の力を感じ取る場面が度々あると思います。
就職や結婚など、人生の岐路に立つときは、何かとご縁のような出来事が起こるはずです。
そのように自分の人生で進むべき道を示す前兆を感じることは、忘れてはいけないのかもしれません。

自分のエゴや自意識で前兆を無視してしまう人が実は多いのです。

最後の宝物とは?

takahashi_3

少年は長旅の果てに、ピラミッドへたどり着きます。
自分の本能に従って、砂漠を横断し、多くの人に出会いながらも進み続けた旅の答えとは?

錬金術師が示した、道の先には何が待っていたのでしょうか。
答えは本書を読んで見て下さい。

きっと自分のなかの価値観が少しは変わるはずです。
現代人に夢を見ることの大切さを改めて感じさせる小説です。

悩み「人生を変える旅に出たい」

  1. 周囲の目を気にしてはいけない。自分の本能に従った場所にたどり着くこと。
  2. 強く望めば、物事はいい方向に変わっていく。自分のエゴを捨てて、前兆を感じること。
  3. 夢を本気で信じる人はあまりいない。旅に出たかったら、すべてを捨ててまで旅に出る。

アルケミスト―夢を旅した少年

  • 著者:パウロ・コエーリョ
  • 出版社:角川書店
  • 発売日:1997/02

 

モデルプロフィール

takahashi_prpfile

名前:まゆり
生年月日:1993/06/19
出身地:東京都
職業:慶應義塾大学
趣味:野球観戦
最近の悩み:1日が24時間では足りないこと
Twitter:@mayuriiinnn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

kikuchan

6月9日(ロックな日)生まれ。 映像制作会社勤務。TSUTAYAから年賀状が届くほどの映画マニア。年間350本の映画鑑賞。 「映画ばかり見てないで、勉強しなさい」と言われて育つ。 学生時代は映画の新人賞受賞。文学だけでなく、あらゆる本を読むようにしてます。 好きな本:『竜馬がゆく』『スティーブ・ジョブズ』 趣味:座禅