ガンジス河でバタフライ
- 著者:たかのてるこ
- 出版社:幻冬舎
- 発売日:2002/03
2007年に宮藤官九郎(クドカン)脚本、長澤まさみ主演でドラマ化された『ガンジス河でバタフライ』。
ぶっ飛びまくりの、極上のエンターテイメント作品だ。
就職活動を前に、面接でのネタとしてガンジス河でバタフライをすることを思いついた
筆者はインドに向かって旅に出た。何が何でもぼったくりをかますインド人との格闘。そして、色水を顔面にぶっかけてくるインド人たち。
インドを旅するということは極上のエンターテイメントを体感することなのだ。
筆者は20歳の時に初めて一人旅に出て、スリルと興奮に満ちた冒険にハマってしまい、
仕事に就いてからも年に一度、二週間の旅に出るようになってしまったという。
「あっ休みの日が取れる」とわかった瞬間に格安航空券をゲットし、スケジュールを一切立てずに、飛行機に乗り込む。ガイドマップなども一切持ってかない。
旅に出ると決めた瞬間から始まるドキドキ感がたまらない。
何をどう選ぶか?どこに向かって行こうか?
長距離バスに乗ろうか?夜行列車に乗ろうか?
旅は行き先をその場その場で決めて、一つ一つ自分の人生をクリエイトしていく作業だ。
ハチャメチャな感性と旅に恋する気持ちを持つ人はぜひ、一読すべき本。
就職活動の話題作りのためにインドへ

面接試験の自己PRの時に「この春は、ガンジス河でバタフライしてきました!」
と言って強靭な精神をアピールできれば、就職活動も楽に突破できる。
と無茶苦茶なことを考えた筆者は、実際にガンジス河でバタフライをしてしまった笑。
大量の水を飲み込み、河に浮かんでいる死体にぶつかりつつのバタフライ。
凄すぎます……。
実際に自分もガンジス河を見たことがあるのですが……

汚すぎるのです……笑
人間の汚物や生活排水、そして遺体。
全てを受け入れてくれるガンジス河。インドを旅したらわかるのですが、国全体がめちゃくちゃ汚い。ATMの中もゴミだらけ、道端に当たり前のように野糞をするおっさん。
この国ではゴミは道に捨てるものらしい。
とにかくこんなに汚い河でよくバタフライができるなと思います笑
筆者たかのてるこさんのパワフルさが凄いのです。
実際にお会いしたことはないのですが、トンデモナイ人なのはわかります。
このパワフルさが人を惹きつけ、旅先での多くの出会いが生まれているのかもしれない。
あなたは何を信じてる?

インドを旅しているとほぼ、必ず聞かれることがある。
「あなたは何を信じているのか?」
あらゆる宗教と人種が混合するインドでは、ほぼすべての人が何らかの宗教を信じている。
カースト制度が大きな地位を占めているため、人々は生まれ変わったら、良い身分につけることを信じ、毎日祈りを捧げている。
筆者はバラナシ(ヒンドゥー教徒、最大の聖地)でガンジス河の夕日を眺めながら、あるお坊さんに話しかけられたという。
「あなたは何を信じているのか?」
とっさに筆者は「アイビリーブ マイセルフ」と答えた。
旅に出ていると自分自身と向き合う時間が多い。
次にどこに行くか決め、列車やバスのチケットを自分で手配し、一人で全部決めて動いると、常に自分が何をしたいのか胸に問いかけることになり、自分自身と向き合わざるを得なくなる。
その上、想像もしないハプニングが連発するインド旅では、自分の価値観が試されてくる感じがする。
どこに行くにしても「私が私であることから逃れられない」
日本にいるときには、青臭くて口にできないセリフだが、インドに来て
ふと本音をお坊さんに話せたという。
自分が何をしたいのか向き合う時間……それが旅の醍醐味かもしれない。
筆者たかのてるこさんは、旅を通じて
「アイビリーブ マイセルフ」という答えを出した。
自分自身を信じること。
あらゆる人種が混合し、12億人の人間がひしめき合っているインドを旅して出た結論だ。
私は若いうちに自分自身の核となる部分を見つけられた人を羨ましく思う。
あなたの悩みを解決する三か条
- 行き先を決めずに飛行機に飛び込む。ガイドマップに頼った旅はつまらない。
- 自分の価値観を試されるような旅をすること。価値観がひっくり返るような経験も必要。
- 旅を通じて自分自身と向き合うこと。
ガンジス河でバタフライ
- 著者:たかのてるこ
- 出版社:幻冬舎
- 発売日:2002/03
モデルプロフィール

名前:Eri
生年月日:1992/08/20
出身地:静岡県
職業:本to美女専属モデル
趣味/一言:梅酒をつくっています
最近の悩み:早起きが苦手です
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