この間。
- 著者:東野 コージ
- 出版社:ワニブックス
- 発売日:2013/5/4
本書を一言で
偏見?先入観? 人間だからあって当然でしょ。
「芸人の本」6冊目は東野幸治の人気ブログが書籍化した『この間。』だ。
芸人のエッセイは前にはオードリー若林の『社会人大学 人見知り学部 卒業式見込み』を紹介したが、本書は東野幸治の偏見と先入観がごりっと詰め込まれている本だ。
ひねくれもので「血の通ってない」といじられる東野幸治の頭の中を覗き込める。
血の通ってない人間ですって?

東野幸治といえばチリチリ頭で「血の通ってない」だとか、「冷血」だとか極めて冷たいひねくれ者というイメージがある。
「旅猿」でもADがミスをすれば本気で機嫌を悪くする。他番組でMCを務めていて、人の幸せ話を聞いても「ふーーーん」みたいな顔をする東野。
そんな芸人 東野は、ある矜持を持っている。
いや、矜持と言うべきだろうか…それは「偏見」と「先入観」だ。
人の幸せをストレートに受け取ることにとても抵抗がある人種が世の中にはいる。
しかし、それを声を大にして言うことはできない。あらゆる人に「ひねくれてる〜」と叩かれてしまうからだ。
しかし、芸人 東野幸治は臆面もなく宣言する。
「俺はひねくれている」。
芸人の日常を、芸人が語る

芸人の日常……。一体どんなものだろう。
私たちは飲みに行く関係でもなければ、テレビの姿しかもちろん知らない。収録となると、「仕事」としてプロのパフォーマンスになる。
ある意味、一番素が見えづらい職業かもしれない。
そんな芸人の日常を、東野は見たまま感じたままに綴っている。オリラジあっちゃんからゲイ疑惑をかけられていること、中国語会話教室でのワンシーン、収録や芸人仲間との交流。
ただのエッセイの集まりかな?という疑問は、ラストのマラソンに挑戦する話で全て吹っ飛ぶ。
「え、まさかの感動?」と、最後まで飽きない一冊であった。ひねくれ者と自覚している人にこそ読んで欲しい。
この間。
- 著者:東野 コージ
- 出版社:ワニブックス
- 発売日:2013/5/4
モデルプロフィール

- 名前:柳 裕香
- 生年月日: 1994/6/2
- 出身地:埼玉県
- 職業:津田塾大学
- 受賞歴:ミスユニバースジャパン栃木大会準グランプリ
- 趣味・一言:お酒を呑むこと 美味しいものを食べること 運動すること
- 最近の悩み:就職活動
- Insta:@missyukayanagi
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