華麗なる愛の物語『グレート・ギャッツビー』

グレート・ギャツビー

  • 著者:スコット フィッツジェラルド
  • 出版社:中央公論新社
  • 発売日: 2006/11

本日3/7を持ちまして本to美女は開設1週年を迎えることができました。
これもひとえに、本と美女に興味を示してくれた皆様のおかげだと思っております。
さて、今週は「記憶に残る海外文学」ということで私の大好きな『グレート・ギャッツビー』を紹介させてください。人々の記憶に残り続ける本書の魅力はどこにあるのか。それは、ドラマ性と教訓にあると私は思います。

華麗なるギャッツビー

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舞台は1920年のアメリカ。
主人公のニックは最近になってアメリカのウエストパークに引っ越してきた証券マンだ。
『グレート・ギャッツビー』において主人公ニックの存在はそれほどに重要ではない。何故なら、彼の視点から語られるギャッツビー氏の方がこの物語を盛り上げてくれるからだ。

ニックの引っ越し先の隣の家は、謎の大富豪ギャッツビーの大豪邸がある。
そして、毎週末になるとギャッツビー邸でおそらくニューヨークで最も華やかなパーティーが開催される。ほとんどの客が、招待状も貰わないままするりと入場し、社交界を満喫し、どんちゃん騒ぎをし、満足して家に帰っていくのだ。ニックはパーティーをうろうろしながら、ある一つの違和感を感じ取った。

「参加者の誰もギャッツビーを見たことがない」

パーティーの主催者にも関わらず、ギャッツビーは一階の会場には全く姿を表さないのだ。そのためあれやこれや、噂が会場を飛び交う。あの人は人を殺したことがあるわ、麻薬の売買をやっているのよ、一体何者なの……。
そして、ギャッツビーは突然、ニックの前に姿を表す。

その男は、なぜ成功したのか

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ニックの前に現れたギャッツビーはとても柔和な人だった。
すべてを包み込む笑顔の才能があり、話していてとても気持ちのよい人が、ギャッツビーだ。彼は一体どんな人なのだろう。ニックは徐々にギャッツビーに興味を持ち始める。
彼の口から、なぜ私が成功した”かった”のか語られるのだが、それはとても胸が痛いドラマだった。

ギャッツビーには愛した女が一人いた。名をデイジーという。
二人はじっくりじっくり愛を深め合っていた。しかし、舞台は1900年代のアメリカのため、ギャッツビーは戦争に徴兵され、デイジーと離れ離れになってしまう
戦争を死に物狂いで戦い抜き、無事に帰国したギャッツビーは晴れてデイジーの元に向かうが運命は残酷だった。

デイジーはすでにトムという資産家と結婚していたのだ。ギャッツビーのことは愛しているが、待ちきれなかったのだという。
その話を聞いたギャッツビーは「彼女を奪い返すためには成功しなければならない」と固く決意をし、半ば法律スレスレの事業で巨万の富を得た。
彼の元に黒い噂も立つが、そんなことはどうでもいい。愛するデイジーを手にすることができればいいのだから。

全てを手に入れた男が唯一欲するもの

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ギャッツビーはどうしてもデイジーを自分のものにしたい。毎週開催するパーティーも、自分が成功したことを証明するためのものだ。
ギャッツビーはついにデイジーと再会し、心の内で積年燃え上がった愛をぶちまける。デイジーも心を開いて受け入れた。

しかし、事態はそう簡単ではない。
デイジーの夫、トムがそれを許すわけがない。ギャッツビーはデイジーに詰め寄り「たった一度でもトムを愛したことなどない。君が愛しているのは僕だけだったと公衆の前で言うんだ!」と迫る。
今の夫トムもいる。昔愛した男ギャッツビーもいる。パニックになったデイジーはその場から逃げてしまうのだが、物語はこの8~9章が最も面白い。
激動の物語の結末はここに書いてしまうのは野暮だし、是非手にとって『グレート・ギャッツビー』を読んで欲しい。

グレート・ギャツビー

  • 著者:スコット フィッツジェラルド
  • 出版社:中央公論新社
  • 発売日: 2006/11

モデルプロフィール

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  • 名前:鈴木康代
  • 生年月日:1997/6/14
  • 出身地:宮城県
  • 職業:大学生
  • 受賞歴:ミスオブサークル協賛賞、non-no読者モデル
  • 趣味・一言:読書、カラオケ
  • 最近の悩み:甘いものが好きなのにダイエットしないといけないこと
  • Twitte:@yaya_tter
  • インスタ:@yaya_stagram

(カメラマン:湯川うらら)

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WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。