人生は考えること?生きるための知恵を整理する『思考の整理学』

思考の整理学

  • 著者:外山滋比古
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日:1986/4/24

今週のテーマは、「編集部員がオススメする教養と生きる知恵が身に付く本特集」。
本日は、母校である東大でも最も読まれている(2014年)本として著名な『思考の整理学』から、考えを整理するエッセンスをご紹介。

生きるとは考えることだ

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いきなりだが、皆さんにとって生きるとは何かと考えることはあるだろうか。
私は、漠然と生活している中でふと「生きるとは」ということを自問することが多い。
そして私にとってその答えが、「生きるとは考えることだ」である。

生きることとは考えることである。(哲学者 マルクス・トゥッリウス・キケロ)

人生は、「考えること」と「行動すること」の二つでできている。
いままで考えてきたことと、思考の結果行動してきたことの集大成が君だ(小説家 本田健)

など人生や生きるということと、考えることを結び付けた名言は古今東西多い。

人生とは、「考え、そして行動し、また考える」。
その繰り返しだとしたら、「考える」ことは、人生の大きな割合を占めるのである。
考えて行動する、しないを判断するという意味において、私は考えることが主であり
「生きるとは考えることだ」だと思っている。もちろん行動が伴わないと何も実現できないのではあるが……。

本書でも、人生におけるあらゆる場面での「思考」、そしてその「思考」の整理方法 を紹介することによって、改めて考えることについてのヒントを教えてくれる。

思考の整理法

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最初に断っておくが、本書は思考の整理方法について、網羅的に解説をするHow to本ではない。著者の外山さんもあとがきで述べているように、思考とか、思考の整理について、簡単に方法を教えることは困難である。

その代わりに、彼の人生で積み上げてきた、思考/思考の整理方法について様々なヒントを提示することで、読者に考えるきっかけをくれる。情報の“メタ”化といった少し抽象的なことから、とにかく書いてみる、など具体的なアイディアまで様々なヒントが随所に散りばめられているのだ。

思考の整理方法は答えがないのかもしれないし、人によって違うのかもしれない。だが、大切なのは考えるのをあきらめず、考え続け、そして行動してみることではないだろうか。

思考の整理と”寝させる“の不思議な関係

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本書では数多くの思考を整理する方法が紹介されているが、その中でも私が気に入っている思考の整理法を1つ紹介しよう。
それは「寝させる」ことである。

考えるのに寝させるとはどういうこと?
と思われる方もいるかもしれないが、本書の一説を読めばその意味を理解していただけるだろう。

ときとして、一夜漬けのようにさっとでき上がることもあれば、何十年という沈潜ののちに、はじめて、形をととのえるということもある。いずれにしても、こういう無意識の時間を使って、考えを生み出すということに、われわれはもっと関心をいだくべきである。

つまり、考えていない無意識の時間が、考えを作ることもあるということである。

私が大学時代に研究していたのも、思考には“あたため”が必要だということだ。
簡単に説明すると、良いアイディアを思いつく、もしくはアイディアをより良いアイディアに昇華させるには、そのアイディアを考えない“あたため”の時間が有益であるということを、定量的に示そうと試みたものであった。

私の研究はさておき、世の中には、三上と言われる、中国で文章を考える場所として適切だと考えられていた場所の1つに枕上(寝ているとき)があったり、 英語で「Sleep Over(一晩寝て考える)」など様々な考えを寝させるべきという言葉があるということは、「寝させる」は考えを整理するための経験知として活用することができるのではないだろうか。

悩みを解決する3ヶ条

  1.  人生は「考えること」と「行動すること」である。行動するためにも、ベースとなる「考える」ことについて考え、整理する方法を身につけることが生きる知恵となる
  2.  思考の整理法は多種多様存在する。自分にあった思考の整理方法を見つけるために、考え、行動することが必要である
  3.  思考を整理する1つの方法は”寝させる“ことである。考え過ぎて息が詰まってしまったら、思い切って、考えるのを止めて”寝させて”みよう

思考の整理学

  • 著者:外山滋比古
  • 出版社:筑摩書房
  • 発売日:1986/4/24

モデルプロフィール

Amano_profile

名前:天野真夢
生年月日:1994/10/25
出身地:東京都
職業:青山学院大学
趣味:美味しいご飯巡り・漫画を読むこと
Twitter:@mamyu1025

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WRITERこの記事を書いた人

有吉 洋平

株式会社SENSATION代表取締役。 大学卒業後、欧州系戦略コンサルティングファームの株式会社ローランド・ベルガーに入社。戦略立案からオペレーション改善まで、幅広いコンサルティング業務に従事。2015年、「本to美女」や様々なWEBサービスを運営する株式会社SENSATIONを創業、代表取締役に就任。