大人はなんでも答えられる?『なんで水には色がないの?』


なんで水には色がないの? -大人も知らない世の中の仕組み

  • 著者:五百田 達成
  • 出版社:文響社
  • 発売日:2014/11/6

 子供に説明できますか?

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みなさんに問います。
「なんで水には色がないの?」

この問いに、正確に答えられますか?

では、
・男と女がいるのはどうして?
・「好き」と「愛」は違うの?
・眠くなるのはどうして?
・なんで宇宙には空気がないの?
・人は宇宙に住めないの?
・インド人は黒人なの?
・どうして戦争が起こるの?
・景気が良いってどういうこと?
・ヤクザってなにしてるの?
・天皇って偉いの?

どうですか。

「考えたこともなかったよ。」
「改めて問われると言葉にするの難しいな。」
色々な感想が出てくると思います。

これらの質問は、皆さんにとって決して遠い質問ではないと思います。
子供時代に気になっていた質問や、今言われると知りたい質問ばかりではないですか?

私たちは、日々の生活の中で「当たり前」と決めつけていることに対して、自ら問いかけることも少なく、深く理解していないまま生きてきました。
意外と知らず、子供に聞かれても答えられない。

この本は、物理・化学、生物、医学、政治、経済、歴史、文化と、様々な質問を通じて、

「大人の知らない世の中の仕組み」について分かりやすく解説しています。

筆者は本の狙いを、
実は知らなかった知識、世の中の仕組みを学ぶ
今までとは違った角度で世の中が見れるようになる
どのようなポイントを抑えられれば分かりやすく伝えられるようになるかを学ぶ
の3点であると述べているように、
この本の特徴は、筆者が読者に分かりやすく解説するだけでなく、読者が子供にも分かるように伝えるためのポイントまで解説してくれています。

相手に分かりやすく理解してもらうためには、どう説明すればよいのか、一つ一つの質問に対して非常に分かりやすく述べており、
そういった目線でも楽しめる一冊となっています。
では数ある質問の中から一つをピックアップ。

大人って楽しい?

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私も子供の時に、同じような疑問を持っていました。
みなさんが子供からいつ聞かれてもおかしくありません。
しかし、いざ言葉にしろと言われると非常に難しいものです。
本書を読む前の私なら、「色々なことができるようになるから、楽しいよ」

……って答えになっていませんね。笑
子供が納得いくように説明するのは難しいのです。
では、この答えについて考えていきましょう。

そもそも、「楽しい」とはどういう状態なのか。
幸せは、決して年収や地位、物質的な豊かさだけでは測れないことを、多くの人が感じていることだと思います。

本書では、人はどうすれば幸せになるのか、というメカニズムについて考える幸福学の中から、

「主観的幸福」の研究を引用して解説しています。

これは、どのような生活を送れば人は自分のことを幸せと感じるのか、多くの人にアンケートし統計的に分析した結果、
例えば同じ幸せでも、「長続きしない幸せ」と「長続きする幸せ」があるとのこと。
「長続きしない幸せ」とは、お金や車など金銭欲や物欲を満たせた時に感じる幸せ。
他人と比較できるわかりやすいもので、決して長続きしないもの。
いっぽう「長続きする幸せ」とは人と比べられないもの。
例えば、「マラソンを走りきると幸せな気持ちになれる」など、人の心に起因するものなので、

「こうすれば幸せになれる」言い切ることは難しい。

その中で、ある研究解析により、
人の幸せのカギを握るポイントを四つ提示しています。

・「やってみよう!」因子
・・・自己実現と成長

・「ありがとう!」因子
・・・つながりと感謝

・「なんとかなる!」因子
・・・前向きと楽観

・「あなたらしく!」因子
・・・独立とマイペース

中でも最も重要とされているのが、「やってみよう!」因子。

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やってみようとは、すなわち冒険のことを指します。
大人になると、誰しも同じような毎日の繰り返し、いつの間にか冒険をさけてしまいがちですが、
常に新しいことを学び、経験し「そうだったのか!」と思える瞬間を作ることが大切です。
いろいろなことに触れ、吸収する=「学び続ける」ことこそが、幸せな人生を送るためには大切な営みだということです。

色々と書きましたが、要はこの質問の答えとしては
「学ぶことをやめなければ、楽しい大人になれる」
ということです。

誰しも、新しい発見があると楽しくなりますよね。
そして、それを人に伝えたくなる。
この本を読めば、全てを手助けしてくれます。

新しいことをどんどん知ることで今まで知りえなかった景色が見えるようになり、さらに好奇心は広がっていく。学びたい欲求が止まらなくなる。
そうして幸せを感じていくことで、「楽しい大人」になっていくのです。

筆者がもっとも伝えたいこと
「知ることで、世界はもっと面白くなる。」

世の中を知る楽しい大人と、楽しくない大人。あなたはどちらを選びますか?

今日のポイント

  1. ふだん考えない「当たり前」なことを、自ら問いかける
  2.  長続きする幸せを享受する
  3. 学ぶことをやめなければ、楽しい大人になれる


なんで水には色がないの? -大人も知らない世の中の仕組み

  • 著者:五百田 達成
  • 出版社:文響社
  • 発売日:2014/11/6

モデルプロフィール

Ito_profile

(カメラマン・横須賀馨介)

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WRITERこの記事を書いた人

一女

読者の皆様、こんにちは。一女(ひとめ)と申します。東京大学大学大学院で脳神経科学の研究をしています。 座右の銘は「不易流行」、意識的に新しい知識や考え方に触れるために、主にエッセイを愛読しており、「本to美女」を通して皆様に何かの”キッカケ”を与えられればと思っています。宜しくお願い致します。