異星人と付き合うつもりで「異性」と向き合う『ベスト・パートナーになるために』

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男と女は根本的に違う生き物である。
だから、私たちは異性のことを同じ人間と一括りにせず、別の人種だと思わなければならない。

土砂降りの雨降る夜、道端に無造作に置かれた段ボールの中で、寒さに震える子猫がミーミーとか細く鳴いていた。あなたは、子猫を抱きかかえ、自宅で飼うことを決意する。

猫という動物を飼うはこれが初めて。まずは、猫とはどんな生き物なのかをインターネットで検索してみる。
「ふむふむ、ネコ目ネコ科の小型哺乳類で肉食か……」。

次に、本を買ったり、先輩飼い主である友人の話を聞いたりなどして、猫の飼い方を徹底的に調べ尽くす。飼い方を間違えて、万が一のことがないように。

そして、時間の経過とともに猫への愛が深まっていく。猫が何に喜び、何に怒り、何を好み、何を悲しむのかを理解するため、雑誌『ねこのきもち』を片手に愛猫の日々の行動を観察することに精を出すだろう。

ベスト・パートナーになるために

  • 著者:ジョン・グレイ
  • 出版日:2001/5
  • 出版社:三笠書房

「異星人」ならぬ「異性人」

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何故、ここまで丹念に猫について知ろうとするのか。
それは、自分とは違う生物と一緒に暮らすことが「不安」だからである。
そして何より、自分が猫という生物について「無知」であるということを重々理解しているからである。

では、猫が「恋人」にすり替わったらどうだろう。
「同じ人間だから、なんだかんだ分かり合えるでしょ」と思っていないだろうか。
恋人に対して「なんで私の気持ちを理解してくれないの!」と怒った経験はないだろうか。

もう一度言うが、「男と女は根本的に違う生き物」である。

……初心に帰ろう。
今、貴方の前に、UFOが着陸して、中から宇宙人が出てくるとする。
その宇宙人の名は通称「異性人」。

異星人と付き合うつもりで「異性」について考えてみましょう。

女性は愛されたい、男性は励まされたい

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女性が幸福だと感じるのは「愛情を注がれ、支えられているのだという実感を持った時」だ。

これは、ライターの私が最も異性に求める要素でもあるが、女性は「自分は孤独ではないと実感させてくれる男性」を求める。

具体的には、「辛いことがあった時、ただ隣に居て、親身になって話を聞き、理解と同情を示す」。これだけでよいのだ。

この時注意しなければならないのが、すぐさま解決策を提示したり、自分の意見を押し付けたり絶対にしてはいけないということ。
「そっとしておこう」だなんて思うのは言語道断である。

対して、男性はというと「自信をつけ、自分の感情に確信を持ちたい」と思っている。

女は「孤独」を恐れるのに対し、男が恐れるものは「挫折」だ。男性は、潜在的に自分の能力が劣っているという誤った確信を抱いており、失敗し無能さをさらけ出すことを極度に恐れている。

ほとんどの女性は、男性が傷つきやすく、彼らもまた愛情を必要としているのだという事実に気がついていない。女性の愛情は、自分が他人の心を満足させる能力を備えていることを男性に実感させる力を持っている。

よく「彼が結婚の話をしてくれない」と悩む女性がいる。これは、決して結婚をしたくないわけではない。「女性に受け入れられ、認められている」という確信を持てない限り、結婚に踏み切ることができないのだ。
男性は「愛情を告白する勇気を奮い起こしてほしい」と思っているのである。

男は分析して満足する、女は話してすっきりする

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最も顕著な男女の違いは「ストレス対処法」である。

ストレスと直面した時、男性は、ストレスの種となっている問題を解決することにより気持ちを取り直し、女性はその問題に関して話すことによって気持ちを切り換えようとする。

男性は、ストレスがたまると自分の穴に入り込み、目の前の問題解決だけに心を奪われ、女性に対して気遣う余裕が無くなってしまう。

解決法を見つけた途端すぐに元通りになるのだが、相手の女性には男性がどの程度のストレスを抱えているのか知る由が無いので、心を閉ざした振る舞いに心傷付けられる。

男性は、自分が殻に閉じこもることで女性が感じる淋しさや疎外感などの影響について知っておくべきであるし、女性は相手の男性が急に無口になったり、態度がそっけなくなったりした時は、「もしかしたら今大きな悩みと戦っているのかもしれない」と勘ぐって心づもりをしておくと良いだろう。

一方、女性は、「グチを言う」ことによって溜まったストレスを吐き出している。

彼女は別に、すぐ問題の解決策を手に入れたいわけではない。むしろ、自分の感情を表現することで相手に理解してもらい、自分なりに救われた気持ちを得ることのほうが先決だ。

女性は不安があると、それを他人に話さずにはいられない。興奮すると我を忘れて話し続けるが、これは決して、男性を責めているわけでは無い。
求めているのは同情だけであるので、男性陣は熱心に話の要点を探って理解しようと努める必要は無い。
しかし、それを知らない男性にとって女性の支離滅裂なグチを聞くのは苦行以外の何物でもなく、相当なフラストレーションになってしまい、口論につながってしまうのである。

ベストパートナーになるために

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パートナーとの関係は庭園のようなものである。
もし、美しい緑に覆われ、草花が咲き誇るような見事な庭園をつくりあげようと思えば、絶えず豊富な水を与えていなければならない。
それと同じように、理想的な二人の関係を築き上げようとすれば、絶えず愛情と思いやりを十分に与えていく必要がある。

異性の男性に関する記述はまさに寝耳に水で、「ウソでしょ?!」と独り言が止まらなかった。
同性の女性に関する内容は、全て的を得ていた(女性代表として、ライターの私が保証しよう)。そして、男性側の記述も信憑性が高い。

異性の考えが、あまりにも自分の価値観と違いすぎて、異性が「異星人」に見え始めてきたでしょう。

これまで見てきたように異性とは考え方が大きく異なるが、絶対に理解できないと決めつけてはならない。

ーー愛情を注ぐだけでは美しい庭園はできあがらない。四季の移り変わりや予期せぬ天候変化に備え、あるいは臨機応変に特別で細やかな気遣いをしていかなければならない。

この本をきっかけに、相手を理解尊重する心を育てていってほしい。
この記事を読んでいるほとんどの方が、この「異性人」とベストパートナーを目指していくのだから。

悩みを解決する三ヶ条

  1. 恋人が私の気持ちをちっともわかってくれません。
    ーー大前提として「男と女は根本的に違う生き物だ」ということを知りましょう。 だから、私たちは異性のことを同じ人間と一括りにせず、別の人種、異星から来た「異星人」だと思って互いに尊重し合いましょう。
  2. 恋人の女性に悩み相談をされた時、どのようにアドバイスしたらいいのですか。
    ーーアドバイスなどしなくていいのです。女性は、まずは同情してほしいと思っています。すぐさま解決策を提示したり、自分の意見を押し付けたりはしない。かといって「そっとしておこう」だなんて思わず、ただただ寄り添って話を聞いてあげればいいのです。
  3. 恋人の男性が、最近デート中もどこか上の空です。私のことが嫌いになってしまったのでしょうか。
    ーー男性は、悩みやストレスを抱えると、殻に閉じこもってしまいがちです。決してあなたのことを嫌っているわけではなく、あなたのことを考える心の余裕を失ってしまっているのです。こういう時こそ、女性は協力し愛情を伝えるチャンスです。

ベスト・パートナーになるために

  • 著者:ジョン・グレイ
  • 出版日:2001/5
  • 出版社:三笠書房

モデルプロフィール

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  • 名前:奥村莉子
  • 生年月日:1996/9/26
  • 出身地:三重県
  • 職種:慶應義塾大学
  • 受賞歴:津クイーン
  • 趣味:美味しいカフェ巡り。沢山の本を読みたいです!

(カメラマン・ゆかわうらら)

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