やっぱり恋はやめられない!!『百瀬、こっちを向いて。』

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百瀬、こっちを向いて。

  • 著者:中田 永一
  • 出版社:祥伝社
  • 発売日:2010/8/31

 

どんなに手ひどい失恋をしたってやっぱり恋はやめられません。

今週は失恋がテーマということでほの暗い本ばかり紹介してきましたが、最後は恋に前向きになれるさわやかな青春恋愛小説をご紹介します。

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ということで今回紹介するのは、4つの恋愛小説が集録されている中田永一さんの『百瀬、こっちを向いて。』です。

真っ白な背景に青い文字でタイトルと著者名が書かれている表紙は目を引きます。
思わず表紙買いすること間違いなし笑。

映画化され表題にもなっている『百瀬、こっちを向いて。』は幼馴染みの先輩に頼まれて、強気な女の子百瀬と恋人のフリをする物語。
二人の心に芽生えていく感情の移り変わりの描写は胸キュン必至です!

『なみうちぎわ』は、海の事故で植物状態になった少女が、五年の歳月を経て目覚めた場面から物語は始まるライトミステリー。
少しずつ彼女が事故に至るまでの経緯が少しずつ明らかになり、見えてくる真実……。伏線の惹かれ方が絶妙で小説の世界に引き込まれてしまいます。

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その他の2編も青春恋愛小説なのに、ありがちなただ甘いだけのお話ではありません。
ちゃんと恋のざらつく感情や劣等感にまみれた主人公の心情が繊細に描かれていて、胸キュンとは違う胸の痛みを覚えます。

初恋、覚えていますか?

僕は十年後も二十年後も、十五歳だったときのことをおもいだして胸を痛めるにちがいない。本来なら、そんなもの、感じずにすんだものを。

みなさんの初恋はいつですか?

私はいつも今してる恋が「これが本当の恋なんだ!今までのは恋じゃなかった。これが初恋だ!」と思ってしまうタイプです笑。

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そんなことは置いておいて、はじめての恋って衝撃的で、特別ですよね。

今までの自分は何て無知だったんだろうと恥ずかしくなったり、ラブソングの歌詞に自分の恋を重ねてみたり……。

大袈裟ではなく、本当に世界が変わりますよね。
だからこそ上手くいかないときは「こんな感情、知りたくなかった」と後悔する日もあります。

恋がくれる勇気と恋をしたから失う自信。

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「あんなやつ、知らなけりゃよかった。ずっと他人だったならよかったのに」(中略)僕はもう弱くなってしまった。一人でいることが普通であたりまえのはずだったのに。

『百瀬、こっち向いて。』に出てくる主人公たちはみんな自分に自信がありません。
スクールカーストでいうと底辺中の底辺。
クラスの端っこで卒業まで息を殺して過ごすことを望んでいます。

そんな主人公たちが恋をして、何とか自分を変えようとしたり、決死の思いで好きな人に話しかけようとする姿に勇気をもらえます。

好きな人に話しかけるのは、自分に自信があっても勇気がいりますよね。
「好きという気持ちがばれてしまうんじゃないか」とか「変なことを言って嫌われてしまうんじゃないか」とか、普段なら気にならないようなことが引っかかってしまって話したいのに、素直に話しかけられない。
そんな自分が嫌になる。
でも、他の人と楽しそうに話しているのを見るのはもっと嫌。
自己嫌悪のスパイラルにはまって、あったはずの自信は気がつけばなくなってしまう。

恋愛でつらい時は失恋したときだけではありません。
恋愛中だって苦しくて切なくてこれ以上ないくらいつらいんです。

なのにどうして、人はこんなにも恋をしたくなるのでしょう?

犬にかまれた人は犬を嫌いになるし、溺れたことのある人は海に近づかなくなります。
そうやって人は危険を学んで、賢く生きるのに……。

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“人を想う気持ち”は体のどの部位よりも頑丈にできているんでしょうか?

こんなお悩みを解決!

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  1. 浮気をされた……。
    →「ひっどい男!別れなさいよ!!」と思いますが、浮気されてもまだ好きなら別れなくてもいいとも思います。
    信じていた相手に裏切られて今は不幸かもしれませんが、私から見れば、ひどいことをされてもなお「好き」と言える相手に出会えて付き合えてる状況ってすごく幸せだと思います。終わりにするか、続けるかしっかり考えて結論を出してくださいね。
  2. 自分に自信がなくて恋できない。
    →自分に自信がないと異性に声をかけるのにも勇気が必要ですよね。恋に臆病になってしまう気持ちはよくわかります。でも、向こうから声をかけてくれて恋に発展するなんて小説や漫画の世界の中でだけ。自分に自信がなくても、あるふりをして声をかけましょう。意外と向こうも声をかけてくれるのを待っているかもしれません。

百瀬、こっちを向いて。

  • 著者:中田 永一
  • 出版社:祥伝社
  • 発売日:2010/8/31

モデルプロフィール

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  • 名前:坂口莉果子
  • 生年月日:1996/12/24
  • 出身地:香港
  • 職業:慶應義塾大学
  • 受賞歴:2012年ミス・ティーンジャパン初代GP、ミス日本関東代表2014
  • 一言:清く正しく美しく
  • 最近の悩み:課題が多すぎること。体力が余りすぎていて不眠症です!
  • Twitter:@rikakosakaguchi
  • Facebook:坂口莉果子

(カメラマン・Rimi Sakamoto/個人サイト・http://www.rimisakamoto.net/

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Myコーデ

WRITERこの記事を書いた人

石橋 愛加

5人兄弟の末っ子に生まれ、親兄弟にべたべたに甘やかされて育った生粋のゆとりGirl。「恋がしたい!」が口グセなくせにいつも女友だちとつるんでいるので、浮いた話はない。仕方なく少女マンガや恋愛小説で自家発電して、なんとか今日を生きている。好きなマンガは『シュガーズ』いつかあんな恋ができると信じている。