恋をしてきれいに、失恋をして強くなる『くまちゃん』

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くまちゃん

  • 著者:角田光代
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2011/10/28

 

恋って本当に厄介なもの。

「したい、したい」と思っていてもできないときもあれば、「なんでこの人!?」って思う人を好きになってしまうこともある。

好きな人ができたって、楽しいのはほんの一瞬。
そのあとはすれ違ったり、嫉妬したり、気持ちを押し付け合ったり……。

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何度も痛い目を見ているのに、どうして恋するのをやめられないのでしょう?

今回紹介する角田光代さんの『くまちゃん』の主人公は最後に必ずふられ、そのふった張本人が次の物語の主人公になる。そして次のお話でも主人公はふられ、ふった人が次の主人公で…と続きます。

どんな人も失恋する。
どんなにうまくいっているように見えるカップルも些細なきっかけで終わってしまう。
そんな恋のもろさを教えてくれる一冊です。

失恋して大人になっていく

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人と(特に男性と)深く関わることに二年前より慎重になっていた。だから、いいなと思う男性に会っても「好き」にまで気持ちは発展しなかったし、慎重さという殻を破ってこずえに愛の告白をする男性も現れていない。

一度つらい別れを経験すると、どうしても恋に慎重になってしまいますよね。

失恋は大人になるための儀式のように感じます。

これまで受け入れられて当然の世界だったのに、初めて自分を否定されることを知って、他人から見た自分の程度を理解する。

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「失恋したことがない」というのは小さな自慢になるかもしれませんが、それは自分を受け入れてくれる優しい世界に留まっているってこと。
それってなんだか味気ない人生に思えます。
たとえどんなに傷ついたとしても、人生で失恋の痛みを知ることは贅沢なことだと言えるのではないでしょうか。

失恋したからいい恋ができる

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二十人いれば、二十通りの恋があり、二十通りの失恋がある。みんなそれぞれ、そのときの自分に必要な恋をしたのだ。(中略)だれしもそのときの自分に必要な相手と必要な恋をし、手に入れたり入れられなかったり、守ろうと足掻いたり守れなかったりする。そしてあるとき、関係は終わる。それは必要であったものが、必要でなくなったからなのだろう。

世間からしたらどこにでも転がっているようなありふれた恋愛だとしても、自分にとっては最高にドラマチックな大恋愛に感じるもの。

そんな恋愛が終わりを告げたらそれは世界が終わるのと同じです。
まだ相手を想っているときに別れを告げられたら余計にそう感じます。
なんなら本当に終わってくれればいいのにと思うほど。

たしかに、失恋した直後は悲しくて苦しいですがきっと学んだことも多いはず。
その教訓を生かして、次の恋では自分を振ったアイツが悔しがるくらいうんっと幸せになってやりましょう!

そして「あの失恋があったから今の幸せがあるんだ」と言えたら素敵だと思います。

こんなお悩みを解決!

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  1. 振られてもまだ好き。
    →そんなの当り前です!振られてすぐに気持ちを切り替えなくてもいいんです。
    恋を終わらせる権利を持っているのは、時間でも、神様でも、彼でもありません。あなた自身だけです。まだ好きなら、自分の気が済むまでとことん思い続けてもいいと思いますよ!
  2. ダメとわかっていてもダメ男がスキ!
    →世の中にはいろんなダメ男がいますよね。女関係がだらしない、ギャンブル好きで借金がある、平気な顔で遅刻する…。でも「ダメ男を付き合ってる女は不幸」なんてただの一般論。自分がその人が好きで一緒にいて幸せだと思えるなら、そのままでいいと思います。恋をしているのは自分と相手。世間なんて実態を持たないものに左右される必要なんてありません。

くまちゃん

  • 著者:角田光代
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2011/10/28

モデルプロフィール

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  • 名前:ゆい
  • 生年月日:1995/11/20 
  • 出身地:埼玉県
  • 職業:10月からパティシエ
  • 趣味:お菓子作り

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Myコーデ

WRITERこの記事を書いた人

石橋 愛加

5人兄弟の末っ子に生まれ、親兄弟にべたべたに甘やかされて育った生粋のゆとりGirl。「恋がしたい!」が口グセなくせにいつも女友だちとつるんでいるので、浮いた話はない。仕方なく少女マンガや恋愛小説で自家発電して、なんとか今日を生きている。好きなマンガは『シュガーズ』いつかあんな恋ができると信じている。