幸せにしてくれるのは、誰か?『すぐそばも幸せにできないで。 – 半径5メートルのレシピ -』

すぐそばも幸せにできないで。 – 半径5メートルのレシピ –

  • 著者:高島 大
  • 出版社:ワニブックス
  • 発売日:2016/4/12

以前の書評、『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ:ツラい関係が“希望”に変わる心の持ちかた』でも紹介したが、「家族だから」という思い込みは、時につらい状況を生むことがある。

「家族だからこうあらなければならない」という思い込みは、自分にも、相手にも無理を求める結果になることがある。

では、恋人ができたり、愛する人と家族になったりしたとき、どうすれば人は幸せになるのか。

前回は業の存在を知り、お互いの業をよく理解することが重要だと述べた。
もう一つ可能性がある答えがあるとするなら、今回紹介する書籍の中に、そのヒントがあるように思う。

今回紹介するのは、『すぐそばも幸せにできないで:半径5メートルのレシピ』。
「半径5メートルの“すぐそば”を幸せにする」をモットーにしている高島 大の著作だ。

著者はFacebookに自身の子育てに関する記事を多数投稿しており、フォロワー数は4万人以上。全国で講演も行っている。
そのため、もしかしたらすでに記事を読んだり、講演を聴いたりしたことがある方もいるかもしれない。

本書は5つの章に分かれているものの、明確な分類がされているわけではない。
どうしたら自分の「すぐそば」にある人やコトを幸せにできるかを、子育てや妻との触れ合いを題材にしている

幸せじゃない人に、人を幸せにすることはできない

yurie_suzuki3

さて、本編はこんな一文から始まる。
「まずは円の中心。『自分』から始めていくこと。」

先ほどは敢えて抜いて書いてしまったが、まずは自分から幸せになることが重要だと著者は述べている。

溺れている人を助けられるのは、泳げる人だけ。
つまり人を幸せにできるのも、幸せな人だけ。

自己犠牲の深さが、人を幸せにするわけではないのだ。

愛する人は自分の鏡でもある。
自分を大切にしていない人に、愛する人の良いところを見つけることはなかなかできない。

実は、自分が幸せになるためのヒントも、本書には数多く掲載されている。

妻と子どもの愛し方は違う

yurie_suzuki2

もう一つ著者が語っていることの中で特徴的なのは、「妻も一人の女性である」ということ。

たとえば家に帰ってきて部屋が散らかっていても、それは子どもの世話を一日中していた妻や娘の足跡、すなわち生活の痕跡。

観念的に「妻だから」「専業主婦だから」と考えるのではなく、一人の女性、人間であることを忘れてはならないと述べているのだろう。

本書では、妻を一番愛するという表現がよく出てくる。
もちろん、子どもの命は自分の命よりも大切。それは、無意識にしていることでもある。
だからこそ、妻のことは意識して、一番に愛している。

文中の「夫婦と親子ってね、ちょっと違うんやわ」はおそらく、生まれた時から家族である親子と、元々は他人で、後に家族になった夫婦の違いを述べているのではないだろうか。

実は、本書を一言で紹介するのは難しい。
全体のメッセージは「半径5メートルの人を幸せにする」だが、考え方のコツはそれぞれの項目で異なり、膨大だからだ。

著者は前書きで、「やり方や方法論、正解探しではなく、あなたやあなたの大切な人に置き換えて読んで頂けたら」と語っている。

何かの方法論を身に着けるよりは、読み終わったときに感じたこと、大切な人を幸せにするためにしたいことを、素直に実践してみるのが良いのかもしれない。

家族がこうあるべき、という決まりはない。
だから、ぼんやりと何かを感じてみる読書というのも、きっと良いのだろう。

こんなお悩みを解決

自分は、大切な家族を幸せにできているだろうか。
⇒まずは自分が幸せになること。幸せは幸せな人にしか作れない。そして、身近な人を役割で見るのではなく、ひとりの人間としてみることだ。あなたが今、幸せなら、相手もきっと幸せに違いない。

すぐそばも幸せにできないで。 – 半径5メートルのレシピ –

  • 著者:高島 大
  • 出版社:ワニブックス
  • 発売日:2016/4/12

モデルプロフィール

yurie_suzuki4
  • 名前:鈴木柚里絵
  • 生年月日:1991年10月12日
  • 出身地:東京
  • 職業:学生
  • 趣味・一言:武術、語学
  • 最近の悩み:一人で集中してるとご飯食べるの忘れてしまうのをどうにかしたい
  • Twitter : @yuriehiyoko
  • Insta:@yuriehiyoko

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

庭野蹴

同級生に同級生と見られない老け顔(両親譲り)眼鏡(父親譲り)の男性。お母さん方の井戸端会議によく顔を出しつつ、平和な青春時代を過ごす。 血のにじむような努力(とカロリー過多な食事)の末、早稲田大学に入学。授業に来なくなる友人を尻目にいそいそ学問に励む。結果、ちゃっかり論文で入賞したことも。また、(若さゆえ)関係各所に噛みつきながらフリーペーパーの制作もしていた。現在は社会人。