『脳を鍛えるには運動しかない!』~脳を鍛えれば精神の問題が解決~

tozaki_top

脳を鍛えるには運動しかない!

  • 著者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン
  • 出版社:日本放送出版協会
  • 発売日:2009/03

精神の問題は、すべて運動が解決する

tozaki5

「運動の第一の目的は、脳を育ててよい状態に保つことである」

一般的に、運動は体の健康を保つためにするものだと思われていますが、著者のレイティは、そうではない、それは副次的な効果にすぎないと断言します。

精神科の医師である著者のレイティは、今まで多くの精神患者——-ストレスに苦しむ人、不安障害、うつ病、依存症など——–を治療し、運動の効果を実感してきました。

tozaki6

彼らは、運動をすることで、心身の健康と自信を取り戻したのです。

彼らの事例や、脳の仕組み、さらに、運動が脳に及ぼす効能を表した、画期的な実験や大規模な調査の結果が、本書では詳細に説明されています。

それらを通して、著者レイティは、「運動が脳のはたらきをどれほど向上させるかを多くの人が知り、それをモチベーションとして積極的に運動を生活に取り入れるようになること」を願っています。

運動は、精神の問題に対する最高の治療法なのです。

運動をすると、成績があがる!?

tozaki1

運動は、「学習」に関しても、3つのレベルで助けてくれることが分かっています。

① 気持ちがよくなり、頭がスッキリし、注意力が高まり、やる気が出る
② 新しい情報を記録する細胞レベルでの基盤として、ニューロンどうしの結びつきを準備し、促進する←暗記力もあがる
③ 海馬の幹細胞から新しいニューロンが成長するのを促す

授業の前に運動をする「0時限授業」の取り組みを行った生徒は、そうでない生徒に比べて成績の向上の割合が高かったという研究結果も出ているそうです。

tozaki2

確かに、私も高校生のころ、自転車で学校に通っていたのですが、朝自転車をこいでから授業を受けると、頭がスッキリして勉強にも集中しやすかったという実感がありました。

では、どんな運動をしたら良いのでしょう。

注意するべきなのは、激しい運動をしている間は、難しいことは覚えられないということ。

そして、最大心拍数の60~70%を保って、35分間ランニングマシンで運動を行うと、「認識の柔軟性」が上がることが実験で分かっています。

「認識の柔軟性」というのは、“考えを臨機応変にしたり、独創的な思考や解決策を生み出したりすることができる能力”のことです。

上手に年を取る。その際に大事なのは、4つの領域をカバーすること

tozaki3

様々な効能がある運動ですが、具体的に運動のプランを立てる時、1番良いのは、4つの領域をカバーすることです。

4つの領域とは、有酸素運動、筋力強化、バランス、柔軟性です。

最も重要なのは有酸素運動で、これには、「適応」という効果があることも分かっています。

適応とは、心身のバランスを整え、その能力を最大限にしようとする機能のことで、自分の可能性を切り開いていこうとする人には、書かすことのできないメカニズムです。

週に4日、30分から1時間、最大心拍数60~65%で、最適なのはウォーキング。

加えて、週に2日は、少しペースを上げて(最大心拍数の70~75%)、20分から30分運動できると良いでしょう。

筋力トレーニングは、週に2回、ダンベルかトレーニングマシンを使って、無理のない重さで10回から15回を1セットとして、3セットを行います。
これは、骨粗しょう症の予防に非常に有効です。

有酸素運動をいくらやっていても、筋力と骨は年とともに衰えます。

テニス、ダンス、エアロビクス、縄跳び、バスケットボール、ランニングのような、跳んだりはねたりといった動きのある運動も、骨の強化に役立ちます。

バランスと柔軟性がなくなると、有酸素運動や筋力トレーニングも続けられなくなってしまうため、とても重要です。

この2つを重視するには、週に2回、30分程度、ヨガ、ピラティス、太極拳、空手や柔道、ダンスなどをすると良いでしょう。

ただし、最も重要なのは、無理をして激しい運動をするよりも、楽しく、長く続けることです。

無理やり運動をさせられても、運動の良い効果は得られないということも、研究でわかっています。

だからこそ、運動の効果を知り、自分の意志で、運動をしてみよう!と思うことが大切なのです。その手伝いとして本書を読んでみることがオススメです!

こんなお悩みを解決!

tozaki4
  • 勉強に集中できない。学習の力を上げたい。会議で、良いアイデアを出したい
    →勉強や会議の前に、30分程度の有酸素運動(ランニングなど)を行おう。ストレス、不安、うつ、注意欠陥障害、依存症など、精神的に問題を抱えている時、楽しみながらできる、軽い運動をしよう(なわとびやウォーキングなど、運動の種類はなんでも良いが、有酸素運動が特にオススメ)

脳を鍛えるには運動しかない!

  • 著者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン
  • 出版社:日本放送出版協会
  • 発売日:2009/03

モデルプロフィール

tozaki_profile

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Myコーデ

WRITERこの記事を書いた人

小島 佑依里

「歩く雑誌」を目指し中。インタビュー・留学・ボランティア等を通して、老若男女・国籍・障がいの有無関係なく、専業主婦から著名人まで様々な背景をもつ人々と交流してきた経験から、人の価値観・個性は違いどれもが素敵であると実感。“自分も相手も大切に”を軸に、気づきを促す記事を書いたり、人の魅力を文字、アート、五感で表現するセッションも行う。芸術鑑賞と美味しいものが好き。合言葉は「そんなのもありなんだ」!