連続放火事件の 驚くべき真相とは…?! 『重力ピエロ』

重力ピエロ

  • 著者:伊坂 幸太郎
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2006/6/28

「春が2階から落ちてきた」

これは本書の冒頭の一文であり
最後の一文でもあります。

同じ文で始まって終わるなんて
不思議ではありませんか?

そもそも、
この文章はどういう意味なのでしょうか?

是非、本書を読んで明かしてみてください!

春と私

私の名前は泉水。弟の名前は春。
どちらも英語で「spring」。

でも血はつながってない。
なぜなら春は…
母がレイプされて出来た子どもだからだ。

彼はとても変わっていた。
まず、縁起やジンクスを守ることに関しては
いかなる労力をも惜しまない。

そして「性的なるもの」に
憎悪に近い嫌悪を抱き
芸術に対して人一倍こだわりがあった。

さらにグラフィティアート(路上の壁にスプレー描かれた落書き)
を消す専門業者と称して
幾多の落書きを消して回っているというのだ。

そんなつかみどころのない春に
泉水はどんどん巻き込まれていく…

本書には春が放つ
ガンジーを初めとした偉人の台詞や
人類の祖先に関する知識が
至るところに溢れている。

その不思議な世界観に
知らないうちに惹きこまれるはずだ。

連続放火事件

ある日、泉が務める会社のビルが放火された。
ここ最近、近辺で放火事件が続いており
その一連の事件に関係しているとされてた。

そんな時、春が思いがけないことを口にする。
放火事件のある建物の近くには必ず
グラフィティアートがあるというのだ。

それも全て同じ字体で、
英単語の羅列。
並べてみても意味が通じない。

いったいこの落書きは何を示しているのか?
放火事件とどう関係しているのか?

さらに
春について調べ、追い続ける美人
「夏子さん」の存在が
この謎をより深くしていく。

ただの春の不可解な行動と
正体不明の夏子さん等
様々な要素に悩みつつ
謎を解き進めていく泉水の
行動に注目してほしい。

あなたは泉水の性格や企みが
どれだけ見抜けるだろうか?

個性が放つ世界観

本書で注目してほしいのは
登場人物が放つ
圧倒的な個性だ。

春は最初に述べた通りだ。
そして泉水はなんでも自分でやりたがる。
物事に対して途中参加が嫌いな上に
途中退場も嫌いだ。

個性の強さは
彼らの父親、母親も例外ではない。

さらに何故か春を追う「夏子さん」や
売春の斡旋を行い、
性に対して特殊な価値観をもつ「葛城」という男。

こうした様々なキャラクターが織り成す
この物語はミステリーであり
兄弟小説でもあるとも言える。

他の小説とは違う
一風変わった世界観を
是非本書を読んで感じてほしい。

重力ピエロ

  • 著者:伊坂 幸太郎
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:2006/6/28

モデルプロフィール

  • 名前:れな
  • 生年月日:1997/11/10
  • 出身地:千葉県
  • 職業:学生
  • 受賞歴:
  • 趣味・一言:好きなバンドのライブに行くこと
  • 最近の悩み:食欲と眠気を抑えられない
  • insta:@ykw_07

(カメラマン:湯川うらら)

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本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。