若き起業家たちの真実に田原総一朗が迫る『起業家のように考える。』

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起業家のように考える。

  • 著者:田原 総一朗
  • 出版社:プレジデント社
  • 発売日:2016/12/17

 

「ベンチャー」という言葉よりも「スタートアップ」という言葉をよく耳にするようになりました。ベンチャーとスタートアップの違いとはなにか、ということが時々取りざたされますが、「短期間のうちに収益を上げることができる」起業形態がスタートアップだとされることが多いようです。

本書は「朝まで生テレビ」の総合司会でもおなじみのジャーナリスト田原総一朗氏が、スタートアップの企業者たちと行った対談を収録した1冊です。

わたしたちの毎日にも影響を

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いま、大企業と呼ばれている企業も、創業当時はチャレンジ精神にあふれていたはずです。けれども、大きくなればなるほど守りに入り、どうしてもつまらなくなってしまいます。そんななか、最近では企業内ベンチャーを推進する会社が増え、起業する若者が増えています。そんな「挑戦し続ける若者たちを素直に応援したい」と田原総一朗氏は言います。そして自らホストになり、各分野で活躍する企業家たちに思いを聞きました。本書はそれらをまとめたのであり、次の18名が登場します。

●メルカリ:山田進太郎
●スマートニュース:鈴木健
●メタップス:佐藤航陽
●C Channel:森川亮
●ドワンゴ:川上量生
●Spiber:関山和秀
●FiNC:溝口勇児
●スターフェスティバル:岸田祐介
●HAKUTO:袴田武史
●クラウドワークス:吉田浩一郎
●ZMP:谷口恒
●ビズリーチ:南壮一郎
●弁護士ドットコム:元榮太一郎
●マネーフォワード:辻庸介
●UPQ:中澤優子
●ラクスル:松本恭攝
●ビザスク:端羽英子

このうちの誰かしらを、毎日のビジネス関連のニュースで目にしますし、かれらの提供したサービスやスマホアプリを使っている人も多いでしょう。かれらはどうやって起業し、ここまでのぼりつめたのか。田原氏が迫ります。

どうやって実現したのか

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本書は「どうやって、思いついたの」「どうやって、優秀な人を集めたの?」「どうやって、お金を集めたの?」「どうやって、お金を稼ぐの?」「なんで、会社辞めちゃったの?」の5章に分かれています。これは非常に興味深い構成です。起業、ということはなくても、なんとなく「こんなことをしたら面白そう」と思いつく人は多いはずです。けれども、結局「お金がない」「人がいない」「会社辞めたら食べられない」と、前に進めないからです。
ここに登場してくる人たちは、それらを乗り越えて成功した人々。ほんの一握りかもしれませんが、彼らの話からは、成功した人にはそれぞれ理由があるのだということを思い知らされます・

たとえばUPQの中澤優子氏は

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UPQの中澤優子氏は、先日も出産し、産院のベッドでも仕事をしていることが報じられていました。底力や覚悟、そうしたものがなければ、成功はしない。そんなことを感じさせられます。大学の文系学部を卒業してメーカー(カシオ)に入社、携帯電話づくりに携わるようになります。しかし、会社が携帯事業から撤退したため、退職してカフェ経営という全く違う分野に乗り出します。その後はau主催のハッカソンに参加し、スマホやカメラなどを手掛けるUPQを創業するに至ります。
ものづくりは「仕事」ではなく、ライフワークであり趣味である、と中澤氏は言います。「仕事」という割り切りではつらいことを乗り越えられない、しかし趣味といっても「命をかけてやる趣味」だと。こうした言葉が本書には随所にあって、起業家の覚悟をまぶしく感じ、読後には自分も輝きたいと思ってしまいます。

いま、東村アキコの漫画をドラマ化した『東京タラレバ娘』が放映されていますが、恋愛だけではなく起業も同じ。もし、現状に飽き足らず、「○○できたらな」「××ればな」と思っているのだったら、行動あるのみ。すこしずつ勉強をし、足がかりを作って新しい世界に飛び出してみてもいいかもしれない。そんな風に考えさせられる1冊でした。

起業家のように考える。

  • 著者:田原 総一朗
  • 出版社:プレジデント社
  • 発売日:2016/12/17

モデルプロフィール

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  • 名前:桶屋美圭
  • 生年月日:1997/1/18
  • 出身地:富山県
  • 職業:早稲田大学
  • 趣味:ダンス、ピアノ
  • 最近の悩み:本が読めるようになりたい
  • Twitter:@okechin0118

(カメラマン:伊藤広将)

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