オードリー若林の人気連載『社会人大学 人見知り学部 卒業見込み』

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込

  • 著者:若林 正恭
  • 出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日:2015/12/25

本書を一言で

自意識過剰で何が悪い! オードリー若林の脱力まじめエッセイ

「芸人の本」で紹介する2冊目はこちら。
オードリー若林の『社会人大学 人見知り学部 卒業見込み』。人気雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されている人気エッセイが単行本になり、書き下ろしページも盛りだくさん。

若林さんの頭の中は、基本的に「自意識過剰」だ。気にしすぎ。スタバでグランデと注文することさえ恥ずかしいと気にする。そんな芸人が書くエッセイは、どこか本質を捉えていて、胸に刺さる文章だった。

俺って自意識過剰…??

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オードリーと言えば、説明不要の人気コンビ。2009年と2010年はテレビ出演本数ランキングで1位だった。テレビをつければ「トゥーーース!」とピンク色のベストが声を張って盛り上げているのは、今も変わらない。

売れた当初は春日ばっかりに目がいったが、最近では『しくじり先生』などでよく若林を見る。はっちゃけまくっている先生たちに、「いやいやそれはヤバい」とリアクションをする若林はキレキレだ。

そんな若林はエッセイの中で、自分はどうしようもなく自意識過剰だったと告白している。
後輩をボーリングに誘う文句で悩んだり、合コンで無趣味をいじられて色々模索したり、悩みまくっているのだ。悩み苦しみ考えた読者には、恐ろしいほど刺さるのが本エッセイ。

逆に、「え、それって普通でしょ?リア充には分からない悩みっス〜」ってウェイ系読者には1ミクロンも共感されない。そんなエッセイだ。

売れるまでの苦労

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本書は基本的に日常的な気づきや、くだらない事をピカリと光らせるテーマが多い。
その中でも、自分と向き合った「穴だらけ」というタイトルが面白かった。

若林はとある機会に「黒ひげ危機一髪」をプレゼントされたそう。そこで、黒ひげを見ながら振り返る。

オードリーは本当に売れなかった。
売れるまで試行錯誤した。風呂もなく、超ボロい家に住み続け深夜の公園でネタ合わせをしていた若手時代だったそう。

髪型や色を工夫してもダメ。アメフト部のごっつい格好をしてもダメ。社会風刺の時事ネタをしてもダメ。当初は若林がボケで春日がツッコミだったが、これも全くハマらず。
舞台のアンケートでも「格好だけ変えても無駄」と書かれる始末だった。

しかし、試行錯誤する彼方に成功は訪れるもの。
今のオードリーに落ち着いたときの印象を、こうのべている。

穴だらけ。黒ひげ危機一髪はオードリーの型を探していた作業に似ている。試行錯誤し、今に落ち着いた。おっさんが飛んだ瞬間だった。

おっさんが飛ぶ。
そんな瞬間がライターである筆者にも訪れるのかなぁと、思わず剣を刺すジェスチャーをしてしまった。

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込

  • 著者:若林 正恭
  • 出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日:2015/12/25

モデルプロフィール

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  • 名前:Asuka
  • 生年月日:1988/3/21
  • 出身地:北海道
  • 職業:会社員
  • 趣味・一言:琴
  • Insta:@hapiasuuu
(カメラマン:伊藤広将)

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本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

小幡 道啓

累計2億円以上の借金王の元に生まれ、怒号と罵声が飛び交う家庭で育ったアウトローだが、底ぬけにポジティブ。飲み会でも「父親が行方不明です」と不謹慎なネタを言ってはスベっている。Amazon Kindle販売員時代には年間NO.1売上を達成。現在は、「逆境でのユーモア」をモットーに本to美女編集部編集長。