世界を動かすエリートほど、音楽に詳しい? 『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』

ハーバード大学は「音楽」で人を育てる

  • 著者:菅野恵理子
  • 出版社:アルテスパブリッシング
  • 発売日:2015/8/25

 

アメリカの大学には、一般教養科目として音楽の授業がある。
ハーバード大学、ニューヨーク大学、マサチューセッツ工科大学など、
全米のエリート大学ほど、音学教育が盛んだという。
年間1000人以上の学生が音学の授業を履修している。

一般教養として音楽を専攻する学生の多くが、音楽家を目指しているわけではない。音楽家を目指す学生、一般科目を受講する学生にも開かれたアメリカの
音学教育。

日本でも、リベラルアーツが注目される中、なぜ今、音学を学ぶのか?
現代社会に生きる上で、音学教育を活かすヒントが満載の本だ。

人はなぜ、そのような表現をしたのか?

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ニューヨーク大学では、芸術という観点から、古代から現代までの世界の成り立ちを眺める。芸術と社会のつながりを強く意識したアプローチだ。
そして、スタンフォード大学では、音楽、映画、絵画、彫刻、文学などあらゆる芸術作品を横断的に見渡しながら、「人はなぜ、そのように考え、表現したのか?」
「それが社会の中でどのような影響をあたえていったのか?」を考えていく。
哲学的なアプローチだ。

アメリカのどの大学にも、基礎教育科目には、音楽専攻学生だけでなく、
他学科目生も多くいる。
中には、音楽を全く弾いたことのない生徒もいる。
それなのに、音楽に興味を持って履修する人が絶えないという。

MITでは「音楽がいかに思考や感情に訴えかけるのか?」「音楽からどのようなストーリーが生み出せるのか?」を学び、ストーリーテリングの方法として応用している。

音楽は社会の役に立つのか?

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音楽を学んでも直接社会の役に立つのか? という問題に対し、どのように答えているのか。日本の大学は、実利科目が中心で、芸術の分野の専攻がおろそかになりがちだ。

しかし、日本にもリベラルアーツの考え方が取り入れられつつある。
文系と理系を満遍なく学ぶ教育理論だ。

なぜ、日本でもリベラルアーツが注目されているのか?
それは、社会においても実利的なものだけで人を動かすことが難しくなったからだと私は思う。

ビジネスの世界でもストーリーテリングの力が必要になりつつある。
ただ、広告を流せば人がものを買う時代はとっくの昔に終わっているのだ。

ジョブズのビジネスモデルを見てみると、アップルのビジネス戦略は基本的にストーリーを交えている。

こういうものが、人々が心の底で欲している。だからアップルが作った。
携帯電話のこの部分が邪魔だ。使いにくいから、使いやすくした。
など自分の体験を交えたストーリーで消費者に製品を紹介していくのだ。

そう、ビジネスにおいてもストーリーや音楽から生まれるイマジネーションの力が必要なのだ。
ジョブズは誰よりも早くそのことに気づいていた。

古代から続く音楽

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昔々、数学の範囲は音楽も含まれていた。
数学者ピュタゴラスも天体活動を通じて、音楽の概念を作り上げていった。
ケプラーの惑星の運動法則も音程比と関連付けて読み解いている。

音楽の知は、ビジネスの世界から学問の世界と幅広い分野で活かせるのだ。

音楽を幅広い教養の一部として捉えているアメリカの大学。
日本の大学教育ももっと見直すべき点があるのかもしれない。

最先端を行くハーバード大学の学生たちは、社会の役に立つかわからない音楽を学んでいる。直接の役に立つかわからないが、古代から人々に受け継がれる音楽やストーリーにインスピレーションを受けたものが、結局は人の心の残る
ものを生み出していくのかもしれない。

こんなお悩みを解決!

  • 音楽に興味を持てない
    →世界的な経営者になる人は、音楽をこよなく愛する人が多い。
     音楽から生まれるイマジネーションが世界を変えていく。
     社会の直接役に立つかわからない音楽でも、人々の心の奥底に残っている。

ハーバード大学は「音楽」で人を育てる

  • 著者:菅野恵理子
  • 出版社:アルテスパブリッシング
  • 発売日:2015/8/25

モデルプロフィール

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  • 名前:後藤叶恵
  • 生年月日:1994/6/20
  • 出身地:Aarhus Denmark
  • 職業:慶應義塾大学
  • 趣味:スポーツ観戦
  • 最近の悩み:就活を目前に日本語がおかしい
  • Instagram:@bakanaechan

(カメラマン:伊藤広将)

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