仕事のことは忘れて、外で気分転換!今こそ!『書を捨てよ、町へ出よう』

書を捨てよ、町へ出よう

  • 著者:寺山 修司
  • 出版社: 角川書店
  • 発売日:2004/6/25

 

平凡なんてつまらない

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何も煩わしいことがなく毎日を穏やかに過ごす。

無欲な人はこれを幸せと思うかもしれません。

あなたは最近、心の底から楽しいと感じられるような経験をしましたか?

週末バンギャな私は、先日1ヶ月ぶりのライヴで思いっきり頭を振って参りました。終演後、ジメジメと蒸した会場で汗まみれになったから身体は不快なはずなのに、心はスッキリと軽やかに弾んでいました。

ライヴ会場は、完全に現実から切り離された空間です。

昨年の秋、私が大好きなバンドPlastic Treeが「虚を捨てよ、町へ出よう」というタイトルのライヴイベントを主催し、個性豊かな4バンドによる競演がなされました。

(行きたかった…!今年もやってくれるかなぁ…?)

もともとロックは社会への反抗心からできた音楽です。

時には汚い言葉も飛び交うような、もはや何でもありのクレイジーな世界。

最後に我を忘れてはしゃいだのはいつですか?

今回ご紹介する本のタイトルは『書を捨てよ、町へ出よう』。

昭和を代表するアジテーター、寺山修司によるアバンギャルドでセンセーショナルなエッセイです。

梅雨時の、心も体も疲れが溜まりつつある2016年上半期終盤。

今日から1週間、私が皆様を非日常世界へとご招待いたします。

ピッタリなロックサウンドとともに斜め上から現実と向き合ってみましょう。

今回はBGMとして、毛皮のマリーズ最後のから2番目のアルバム『ティン・パン・アレイ』をご紹介させていただきます。彼らは寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』にちなんで自らを名乗った唯一無二のバンドです。その中から、「愛のテーマ」をお聞きください。

きみもヤクザになれる

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視点を単調な日常に縛り付けられたままでは、現実に反抗することなんてできません。

弱きを助ける正義のヒーローだって、仮面をつけなければ何にもできません。

本能を解き放つには、体裁を気にしなくて済むような仮面が必要。

普段のあなただったら絶対しないようなことでも、仮面をつけるだけで簡単にできるようになるんです。

それをつけたら手始めに、賭け事でもしてみましょう。

「賭博がしばしば人の生甲斐となりうるのは、それがじぶんの運命をもっとも短時間に『知る』方便になるからである」と、寺山修司は語ります。

賭け事は、「偶然」が今どれだけ味方してくれているのかを教えてくれます。

それを繰り返すうちに自然と、運を見抜く目を手に入れることができるのです。

大きなリスクを無視して賭け事に挑むとき、スリルがあなたの日常にスパイスを添えてくれます。

「私は何でも「捨てる」のが好きである。」

家族を捨て、故郷を捨てながら生きてきた寺山修司は、旅人でした。

旅は、常に新しい景色を見せてくれます。

旅先を移るとは、前の景色を捨てること。

「毎日つまらない」と不満をこぼすくらいだったら、いっそそんな毎日なんて捨ててしまいましょう。

でも、いつまでも仮面をつけているわけにはいかない現代を生きる私たちにとって、「二度とここには戻ってこない」という覚悟の下で旅に出ることは難しいですよね。

日常を捨て手にした物を捨てる一番簡単な方法が賭け事。

ハマってしまったらなかなか抜け出すことはできません。

魅力的なリスクを背負って、あなたの運を試してみませんか?

自殺学入門

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世の中を捨てる究極の方法は、自殺でしょう。

この本の終盤には、自殺の手順、遺書の書き方、自殺によってこの世を去った著名人について、詳細に記述されています。

なぜ自殺してはいけないのか。

私にはこの問いに答えられません。

寺山修司曰く、自殺にも、自動車の運転と同様なライセンスが必要だそうです。

「何一つ不自由がないのに、突然死ぬ気になる――という、事物の充足や価値の代替では避けられない不条理な死」

彼は、これこそが自殺だと言います。

何かに不満を持っている限り、それに殺されるという他殺の意識が拭えないからです。

自分の今に満足していない限り、自殺なんて許されないし、できません。

自分が不幸だと思うあなた、抑えきれない不満を抱えているあなた、

それをエネルギーに変えて、一歩、町に出てみませんか?

<合わせて読みたい>


毛皮のマリー―戯曲 (角川文庫)

著者:寺山 修司
出版社:角川書店
発売日:1976/01

こんなお悩みを解決!

*不満が募る

あなたをそんな気持ちにさせるものなんて忘れて、人生を楽しみましょう。

*疲れた

思い切って全て捨ててしまいましょう。断捨離ってやつです。

*生きているのがつらい

幸せになるまで、生き延びましょう。

書を捨てよ、町へ出よう

  • 著者:寺山 修司
  • 出版社: 角川書店
  • 発売日:2004/6/25

モデルプロフィール

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名前:佐藤佳奈
生年月日:1996/11/22
出身地:千葉県
職業:慶應義塾大学法学部法律学科
趣味・一言:食べること
最近の悩み:汗をかきすぎてしまうこと
Twitter:@sakana_sayomora  @sayomora_keio(さよならモラトリアム公式アカウント)

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WRITERこの記事を書いた人

原 翔子

「いつか年齢確認をされてみたい」と願って、もう何年経ってしまったことでしょう…。ラルクとゴマちゃんをこよなく愛する自由人。髪の毛を染めたことがないけれど、hydeさんが黒髪でいる限りは別にいいかな。とか言いつつ、いざまた金髪にされても困る。…そんなどうでもいいことを考えながら気ままに生きています。