衝撃の結末までの巧妙な伏線。不朽のホラー『シックス・センス』

このコーナーでは、本to美女の編集長が、オススメの本を紹介していきます。

シックス・センス

  • 著者:デイヴィッド ベンジャミン
  • 出版社:竹書房
  • 発売日: 2000/12

『シックス・センス』/デイヴィッド ベンジャミン

1999年、アメリカで、『シックス・センス』というホラー映画が話題となった。この映画は公開から18年近く経った今でも、時折「もっとも結末に驚いた映画」として取り上げられたりする。映画公開後に生まれたのが今回紹介する小説版だ。映画の臨場感や息の詰まるような独特の空気管、張り詰めたやり取りを忠実に再現している。

ーーシックスセンス。「第六感」とは、人間が通常持つ視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚以外のもう一つの「感」のこと。日常の中でふとなんとも言い表せぬ違和感を感じたことはないだろうか。これは、もしかするとあなたの第六感が無意識のうちに働いているのかもしれない。

小児精神科医マルコム・クロウは不可解な言動から異常者扱いされている少年、コール・シアーと出会う。心を閉ざした8才の彼と真剣に向き合うマルコム。彼もまた、過去に患者を守れなかった経験から心に傷を抱えていた。2人は次第に心の距離を縮め、ついにコールは秘密を打ち明ける。「死者が見える」と。

この小説の魅力は、何と言っても「衝撃的な結末」だ。私が初めてこの本と出会ったのは、小学生の頃。遠方に住む祖父の書斎で遊ぶ中で、ふと目に止まったのだ。衝撃な結末に背筋が凍ったのを覚えている。それからは帰省するたびに書斎に籠って何度も読み返していた。続編として、オリジナル小説、『シックス・センス 生存者』、『シックス・センス 逃亡者』、『シックス・センス 密告者』では、その後のコールの姿が描かれている。

読了後に、今すぐにでも最初から読み直したくなる本の一つだ。

シックス・センス

  • 著者:デイヴィッド ベンジャミン
  • 出版社:竹書房
  • 発売日: 2000/12

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

本to美女選書

WRITERこの記事を書いた人

湯川 うらら

本to美女編集長 湯川うらら 麗らかな春の日に生まれました。「一瞬一瞬を全力で」がモットーの、本to美女編集長/インタビュアー/キャトグラファー。著者の半生から学び、登場人物の人生を味わい尽くす……「本」は、人類と共に時代を紡いできました。週1回はブックカフェに通い、気になる本を味見するのが楽しみ。実用書から漫画まで、守備範囲は幅広い。色々な人の話を聞いて、人生を豊かにしたい、誰かを幸せにしたい。 猫の島へ単独潜入するほど、生粋の猫好きで、SNSはネコ写真でいっぱい。一年中もふもふしていたい。