本to美女選書リリース!選択肢と欲望とそれから本の話。

sensyo3

今月、AmazonがKindle Unlimitedという月額980円で、12万冊以上の本が読み放題のサービスを始めた。

読者のための膨大な選択肢が用意され、今はネットでなんでも情報が手に入る時代になった。

しかし、この“選択肢”というものが曲者だ。

今まで一般的に選択肢は多い方がなんとなく良いとされてきた。

例えば、就職先はたくさんの企業の中から選びたいし、それこそ読みたい本は豊富なラインナップの中からこれぞといった本を選んで読みたいと思うかもしれない。

ところが、あるジャムの実験で「選択肢が多いと、満足度や充実度が下がる」という結果が明らかになった。

24種類のジャムと6種類のジャムが試食コーナーに数時間ごとに置かれた。

24種類のときは買い物客の60%が立ち寄り、6種類のときは買い物客の40%しか訪れなかった。
そして、6種類の試食に立ち寄った客のうち、ジャムを購入したのは30%。
一方で、24種類の試食の場合、実際に購入まで至った人は、試食客のわずか3%だったのである。

豊富な品揃えの方が、買い物客に注目を集めたが、実際にジャムを購入した客の人数は、少ない品揃えの方が6倍以上も多かったのだ。

豊富な選択肢は必ずしも僕たちの満足度は上げないということがわかったのである。

_____
スティーブ・ジョブズはこんな言葉を残している。

「人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。」

人間は自分の欲望をはっきりと理解しておらず、言語化できない。

ある出版社の方に、こんな話を聞いた。

女性向けの本を作ろうとなり、女性数人にカバーの装丁の色など、どれがいいかというヒアリングをした。そのヒアリングだと黒白青が人気だった。

しかし、実際にラフで見せ、ただであげるのでどれがいいですかとモノで見せると、黒白青は一切選ばず、みんなピンクを選んだのである。

いかに人が自分の欲望を言語化できていないかを考えさせられる一件であった。

選択肢がありすぎると心理的負担が増え、困惑する。それでいて自分が欲しいものはしっかりと理解していない。人とは、なんとも複雑で難しい生き物である。

sensyo4

ところで、本日、本to美女編集部は「本to美女選書」というサービスをリリースした。

読者の悩みを直接聞き、その悩みを解決する7冊の本を、あなただけのために選書するサービスだ。

本で悩みを解決するための書評メディアをスタートして以来、半年間にわたって選書能力を磨き続けてきた「本to美女」編集部一同が総力を挙げて選書する。緻密なロジックに基づいてあなたの悩みを分析し、悩みを解決するために役立つ内容を含んだ本を厳正に選出。

正直、探すべき本が決まっている時や読みたい本がすでにわかっている場合は、Amazonが良いと思う。もちろん私たち編集部もAmazonヘビーユーザーだ。

ただもし、現在悩みを抱えていてそれを解決できる本が欲しいが、何千冊、何万冊という膨大な選択肢の中から選ぶことが億劫でかつわからないという方。

自分が欲しているものが漠然としていてわからない方。

そして想定外の出会いを純粋に楽しみたい方。(偶然の出会いこそ、後々になって役立ったり、自分が本当に求めていた情報だったりするものだ)

売れ行きのランキングから本を探す。本屋へ行き自分の目で確かめて本を選ぶ。そして人のオススメで本を読むという第3の選択肢としての「本to美女選書」をちょっとでも頭の片隅に置いておいてもらえるとこんなにも嬉しいことはない。

2016/08/15 本to美女選書リリース
本to美女編集部一同

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Myコーデ

WRITERこの記事を書いた人

森井 悠太

「本to美女」副編集長。 1990年生まれ。慶應卒。一浪、一留、一休学と余すことなく学生生活を送る。2016年1月から株式会社SENSATIONにジョイン。 芸能事務所のスカウトマンを経験。渋谷でNo.1スカウトマンになれた経験を書き、第10回出版甲子園で準グランプリを受賞。モラトリアム症候群で、某大手IT企業の内定を入社ギリギリで辞退。結果、ニートとなる。その後、銀座で会員制のバーテンダーを経て、「本to美女」に参画。 キャッチコピーはアクティブなヒキコモリ。生粋のHONZ被害者でもある。