2017年3月7日。
ちょうど1年前、『紙つなげ』の書評から始まった本to美女は、無事に1周年を迎えることができました。
そして、本日弊社とは直接関係はないのですが、マッキンゼー出身の田中裕輔さんが経営する靴のEC「ロコンド」が東証マザーズに上場しました。
https://netshop.impress.co.jp/node/2407
(出典:ネットショップ担当者フォーラム)
↑にある記事ではこう書かれています。
田中裕輔社長が経営に参画した2011年時点でロコンドはすでに破綻寸前。難局を乗り切った後も、銀行口座の現金が枯渇しそうな綱渡りの経営が何年も続いた。最終赤字は5期連続。創業5年を過ぎて初めて単月黒字を成し遂げたのは2015年10月のことだ。
今回は崖っぷちからのV字回復を遂げたロコンド・田中社長の諦めない信念について、そして本to美女、弊社の未来について、彼の著作『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』を交えながら、考えてみたいと思います。
なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?
- 著者:田中 裕輔
- 出版社:東洋経済新報社
- 発売日:2012/6/15
売上ではなくインパクトを目標に
本書では、マッキンゼー出身のロコンド・田中社長が、マッキンゼー時代に学んだことを書き下ろした一冊です。
戦略とは、そしてイシューからはじめよ、など、私も戦略ファーム時代に学んだことが書かれています。
そして、その中でも、田中社長がロコンドをマザーズ上場まで成長させることができたのが、「インパクト志向」であると思います。
インパクト志向とは簡単に言うと、自身の会社の売上や利益ではなく、顧客に対する価値/世の中に対する価値を志向することです。
もちろん売上・利益は重要です。売上・利益がないと会社は継続できず、価値を出すことはできません。
一方で、儲かればなんでもあり、というのは私個人としては、やりたくないことであり、田中社長も同じ想いだったのだと思います。
先ほど紹介した記事でも彼はこう言っています。
成長率や時価総額などの指標だけでなく、靴や洋服が家に届いた時の喜びの追求、顧客満足度への真摯な姿勢が素晴らしい会社だと感じた。僕はコードが書けないのでITの技術面では他の起業家には勝てない。自分にしかできないことは何なのか? その時、考えたのは、浮上するまでの期間や資金、そしてとにかく丹念が必要なこの事業モデルに挑戦し、世の中に広げること。大変なビジネスモデルだけど、完成すればきっと世の中がよくなるはずだ。
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