作家の江國香織さんの、直木賞受賞作品で全12作品から成る短編集です。まず、何といっても印象的なのがタイトル。 『号泣する準備はできていた』 号泣するために準備をする人っているのでしょうか。タイトルだけ見ると意味不明です。…
日常の別れや孤独を切り取った、特別な一冊『号泣する準備はできていた』

作家の江國香織さんの、直木賞受賞作品で全12作品から成る短編集です。まず、何といっても印象的なのがタイトル。 『号泣する準備はできていた』 号泣するために準備をする人っているのでしょうか。タイトルだけ見ると意味不明です。…
「あなたにとって、バイブルのような一冊は?」と言われたら、どんな本を選びますか?私の場合は、『イリュージョン』がまさにその一冊。 物語は、ジプシー飛行士のリチャードが、救世主を名乗る不思議な魅力を持つ男・ドンと出会う…
あなたの周りにいる人たち一人ひとりと、あなたの関係性を訊ねられたら、なんと答えるだろうか? 良くも悪くもあなたが構築している人間関係は、あなたの人生に影響を与えるもの。読書を通して一度見直してみることで、見えてくるものが…
動物と暮らす人たちにとって、彼らの存在はペットというより家族という言葉の方がふさわしいように感じる。だから、テーマは「“人間関係”の多様性」だけど、これも立派な関係性だ。 『小雨日記』は、小泉今日子さんが愛猫であった小雨…
キラキラ系、ゆるふわ系、こじらせ系、山ガール、肉食系など、挙げていったらキリがないほど、女性をカテゴライズする言葉が溢れる時代がかつてあっただろうか。こうしてカテゴライズされることによって、便利になることは多々あるだろう…
友人や、同僚、クラスメイト、etc.…。あなたがよく顔を合わせる人たちのことをどれくらい知っているだろうか。もしくは、あなたはどれくらい本当の自分を彼らに見せているだろう。 『パレード』は、吉田修一が山本周五郎賞を受賞し…
あなたには今、ライバルと言える人がいるだろうか? 辞書によると、ライバルとは「好敵手」もしくは「宿敵」のことを指すようだ。そこまで仰々しくなくとも、「この人にだけは負けたくない」と思ったり、何かの機会に意識してしまう人。…
友人・恋人・家族・同僚……。 あなたの周りにいる人たちとの関係性について問われた時、あなたはいくつ、その関係性について答えられるだろうか?きっと思っていたよりも多くの人間関係が浮かび上がってくるのではないだろうか。例えば…